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私の友達

次の日、私は理事長室に居た…


『書類の提出に参りました。』


そう言って私は複数の書類を理事長に手渡した。


『白崎結菜さんの転校届けね。あとは…』


険しい表情になる理事長。


『九条さん。』


『これは受け取れないわ。こんな事したら…』


『覚悟は出来てます。』


『私は…ひよりちゃんのそばに居るために選んだんです…今日の午後使いますので、新規発行の方、早急にお願いします。』


『でも、これを使ったらあなたは…』


『私が憧れた白雪姫生徒会長なら迷わずそうします。』

『私だって…ひよりちゃんの為なら迷いはないです。』


私は決心してここにきたんだ。


『あの子を慕ってくれてるのね…』


『白雪姫先輩は大好きです。』


『私は…ずっと白雪姫生徒会長に憧れてこの学園に入学したんです。』


『分かりました。早急に手配します。』


『失礼します。』


麗奈は深く頭を下げ理事長室を出て行った…






目覚めたのはいつもより1時間早かった…

鞄の中に、くまのマスコットが2つあるのを確認する。


今日の午後に行われる転校式は休めない事はわかっていた…


部屋の前に置いてあった麗奈ちゃんの制服…

そして承諾印の押された退学届…


私は式には間に合うようにお昼休みに合わせて登校した。


そして教室のドアを開けた…


そこにはもう…


私の場所はなかった…


『精蓮学園の生徒会長が何しに来たの?』


私は自分の席があった場所で立ち止まった…


『だれかあそこにあった荷物どこにやったか教えてやってよ。』


山本さんが皆んなに話しかける。


『あれもう要らないんだと思って捨てといたよ。』


誰かがそう言った。




私は涙を溜め、歪む唇をこらえてゴミ箱に向かい、拾い集めた…


『美月、これ忘れてる…』


そんな声が聞こえて誰かが私に近づいてきた…


『サッ…』


私の上から砂埃が落ちてきた…




その時…




一瞬の出来事だった…




廊下を走る靴音が聞こえ…


ガシャン!!



開かれたドアのガラスが割れ、破片が飛び散った…



そして桜台高校の制服を着た少女が私に向かって走って来る…




『ドンッ』と言う音がして佐藤さんは突き飛ばされていた…





『私の友達をいじめんな!!』




校舎に麗奈の叫び声が響いた



私が憧れてた…



憧れて買った、くまのストラップ…



私の友達は…



私がいちばん辛い時に隣に居てくれた…



『麗奈…ちゃん……うぅっ…』




私はその場で動けなくなり溢れてしまった涙で何も見えなくなってしまった…


『私…もう我慢できない…』


そう言って胸ぐらを掴んだ瞬間


『待て!!』


『そんな事したらこいつらと同じになる。』

『それより…』


遅れてやってきた真冬が慌てて私の腕を掴み後ろを見る


『そうだ、ひよりちゃん!!』


私はひよりちゃんに駆け寄りハンカチを差し出した…


『もう大丈夫だからね。』


『…うん……。』


そう言って抱きしめたひよりちゃんの頭を撫でて埃を払った…


『立てる?』


麗奈はひよりの身体を支えながら立ち上がった…



麗奈が教室から出て行くと黙って真冬はひよりの荷物を片付けて振り返りクラスメイト全員を睨んだ。



『お前ら…うちの生徒に手を出した事…後悔しろ。』


そう言ってゆっくり麗奈達の後を追った…


2人の豹変ぶりに困惑し何を言ってるかわからない生徒たち。


そこは世界が止まったかのようだった…



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