麗奈の居ない教室
ペア授業初日ー
やはり雨宮ひよりは欠席していた…
そんな中ホームルームが始まり…
真冬が口を開いた。
『先生、麗奈がまだ来ていません。』
『朝から連絡しているのですが、繋がらなくて…何か知りませんか?』
『それが、学校にも連絡がなくて、お家に連絡したのだけど、朝はちゃんと学校に行ったらしくて…』
麗奈の無断欠席と言う異常な事態に教室が騒然となった…
そのざわめきの中、真冬だけが冷静に言葉を続けた…
『先生、今日は麗奈の分の生徒会の仕事もしなくてはいけないので、私と麗奈…生徒会長のペア授業を一日送らせていただけないでしょうか?』
『残念だけどそれには申請が必要だから出来ないの』
想定通りの返答だった。
『申請に関しては生徒会長が、楽しみにしている生徒の為に欠席者を想定して事前に十数名分の用意がありますのですぐに対応可能です。』
少し考えたあと先生は口を開いた。
『…そういう事なら…わかったわ。』
『ありがとうございます。』
そして真冬は小声でペアの相手に囁く
『佐藤さん。ごめん…』
『気にしなくて良いよ。黒崎さんも生徒会、頑張って。』
やはり知られたくはないのだろう。
きっとこのクラスのほとんどが彼女の本当の姿を知らないんだと悟った…
『先生、申し訳ありませんが、精蓮学園の方に書類等がありますので、今日は私はそちらの方で課題をさせていただきたいのですが…』
突然の提案ではあったが私が副会長と言う事もあり、あっさり承諾してくれた…
『わかった。ではパソコンでそちらの先生に送っておくから到着したら必ず連絡するように。』
『はい。ありがとうございます。』
『では、失礼します。ーーー
時は遡って昨日、結菜と分かれたあと…
『麗奈、明日は学校に来るな。そして連絡も入れるな。』
『ちょっと待って、無断欠席するの?そんな事したら…』
『心配ない。理由は後日知らせれば良い。』
『でも…』
無断欠席なんてした事無かった…それどころか生徒会長になってからは体調が悪くても学校に行くくらい私は学校が大好きだった…いつも隣に居た真冬はそれをいちばん分かっていた…
『生徒会の仕事は私がするから安心しろ。ペアの日にちを私たちだけずらすんだ。』
『お前は明日ーーー
ーーーペア授業当日、
不在着信が増え続け、ふいに途切れた頃…
『8時30分…ホームルーム…始まっちゃったな…』
無断欠席の罪悪感が残る中私は………




