↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
85/442

■第85話:接触⑦

 戦いは。


 


 続いている。


 


 


 限界のまま。


 


 


 


 ヴァルハイン軍は。


 


 


 まだ立っている。


 


 


 


 だが。


 


 


 


 揺れていた。


 


 


■前線


 


「中央、維持――」


 


 


 声が途切れる。


 


 


 


 


 一瞬。


 


 


 


 


 遅れた。


 


 


 


 


 それだけで。


 


 


 


 


 崩れる。


 


 


 


 


「中央、崩壊!」


 


 


 


 


 叫びが上がる。


 


 


 


 


 今までと違う。


 


 


 


 


 戻らない。


 


 


 


 


 穴が空く。


 


 


 


 


 


「埋めろ!!」


 


 


 


 


 


 兵が動く。


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 


 間に合わない。


 


 


■連鎖


 


 中央が崩れる。


 


 


 隣が揺れる。


 


 


 


 右が遅れる。


 


 


 


 左が詰まる。


 


 


 


 


 噛み合わない。


 


 


 


 いつも通り。


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 今回は。


 


 


 


 


 戻らない。


 


 


 


 


「……なんだ、これ」


 


 


■レオナルト


 


「立て直せ!」


 


 


 即座に叫ぶ。


 


 


 


 


 指示は正しい。


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 遅れる。


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 それだけで。


 


 


 


 


 広がる。


 


 


 


 


 


「くそっ……!」


 


 


 


 


 焦りが滲む。


 


 


 


 


 初めて。


 


 


 


 


 明確に。


 


 


 


 


 崩れを認識する。


 


 


■後方


 


「中央突破されます!」


 


 


「補填不可能!」


 


 


 


 


「全体維持、困難!」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 数字が。


 


 


 


 


 


 崩壊を示す。


 


 


■判断


 


「……まだだ」


 


 


 レオナルトが言う。


 


 


 


 


 声が。


 


 


 


 


 僅かに揺れる。


 


 


 


 


 


「押し返せる」


 


 


 


 


 


 根拠は薄い。


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 


 局地ではまだ勝っている。


 


 


 


 


 


「中央を切り捨てろ」


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 選んだ。


 


 


 


 


 


 犠牲。


 


 


 


 


 


「左右で包め」


 


 


■前線(左右)


 


「中央は捨てる!」


 


 


 命令が走る。


 


 


 


 


 兵が動く。


 


 


 


 


 左右が伸びる。


 


 


 


 


 包む。


 


 


 


 


 


 うまくいく。


 


 


 


 


 


 一瞬だけ。


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 


 またズレる。


 


 


 


 


 


 包みきれない。


 


 


 


 


 


 中央は崩壊。


 


 


 


 


 


 左右も噛み合わない。


 


 


■観測(レグナス側)


 


「中央、崩壊確認」


 


 


 ミレアが言う。


 


 


 


 


「ただし」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「全体崩壊には至らず」


 


 


 

 


 


 


 


 


 ガイラスが笑う。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「絶妙だな」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 カイルが震える。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「なんで止めないんですか……」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 ヴェルドが答える。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「止める必要がない」


 


 


■分析


 


「崩すのは簡単だ」


 


 


 ヴェルドが言う。


 


 


 


 


「だが」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「維持した方が削れる」


 


 


■ルナたち


 


「……来たね」


 


 


 ルナが言う。


 


 


 


 


「初めての崩れ」


 


 


 


 


 レオンが笑う。


 


 


 


 


「でも終わらねぇ」


 


 


 


 


 エリナが小さく呟く。


 


 


 


 


「……ここからが地獄?」


 


 


 

 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 ルナは頷く。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「うん」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「ここからが本番」


 


 


■ヴァルハイン


 


 中央は崩れた。


 


 


 だが。


 


 


 戦いは続く。


 


 


 


 止まらない。


 


 


 止められない。


 


 


 


 


 削られながら。


 


 


 


 戦い続ける。


 


 


■レグナス


 


「報告」


 


 


 


「中央崩壊、確認」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「問題ない」


 


 


 


 


 それだけ。


 


 


 戦いは。


 


 一段崩れた。


 


 


 だが。


 


 


 終わらない。


 


 


 


 ここから。


 


 


 さらに削られていく。


 


 


 


 


 ゆっくりと。


 


 


 


 確実に。


 


 


 


 逃げ場なく。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。