■第78話:選別
認識は。
揃った。
各国は理解した。
戦場の異常。
その原因。
レグナス。
だが。
そこから先は。
同じではなかった。
■アストリア魔導皇国
「解析は終わり」
リシェルが言う。
「干渉の存在は確定」
一拍。
「ならば」
「解く」
単純な結論。
「対抗手段を構築」
「干渉の打破を優先する」
攻める。
だが。
無謀ではない。
理の範囲で。
■グラディウス竜王国
「決まってるだろ」
ドラクスが笑う。
「殴る」
一拍。
「正面からだ」
迷いはない。
「どんな仕掛けだろうが関係ねぇ」
力で押す。
それがこの国。
■セラフィナ教皇国
「異端は」
エルミナが言う。
「正す」
一拍。
「だが」
「無闇には触れない」
慎重。
「観測を優先」
判断は。
遅い。
だが。
確実。
■バルザーン帝国
「接触するな」
ゼルハルトが即答する。
「全戦線、距離を取れ」
一拍。
「観測を継続」
側近が戸惑う。
「よろしいのですか」
ゼルハルトは言う。
「勝てる戦ではない」
断定。
「理解するまで触れるな」
唯一。
引いた国だった。
■中規模国家
「……どうする」
ガルディウスが問う。
「三択です」
側近が答える。
「接触」
「観測」
「撤退」
一拍。
沈黙。
「……撤退だ」
短い決断。
「関わるな」
理解していた。
これは。
触れてはいけないものだと。
■中規模国家
「……攻める」
レオナルトが言う。
「確かめる」
一拍。
「本当にあそこが原因か」
危険な選択。
だが。
止まれなかった。
■ルナたち
「……分かれたね」
ルナが言う。
「触るやつと」
「逃げるやつ」
レオンが笑う。
「まあ普通だな」
エリナが小さく言う。
「これ……どうなるの?」
一拍。
ルナは答える。
「簡単だよ」
一拍。
「触ったやつから消える」
静かな断定。
誰も否定しなかった。
■レグナス
「報告」
「各国、対応分岐」
「問題ない」
それだけ。
世界は。
選んだ。
触れるか。
触れないか。
その差が。
これからのすべてを決める。




