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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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77/442

■第77話:認識

 異常は。


 


 もう隠せなかった。


 


 


 各戦場。


 


 


 各国家。


 


 


 


 同じ現象。


 


 


 同じ結果。


 


 


 


 そして。


 


 


 


 同じ疑問。


 


 


 


 これは何だ。


 


 


 


■アストリア魔導皇国


 


「……切り分ける」


 


 


 リシェル・アストリアが言う。


 


 


 


 


「外部要因」


 


 


「内部要因」


 


 


「未知干渉」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「消去法でいく」


 


 


 


 

 


 


 


 


 


 計算。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 検証。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 再現。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 消えない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 誤差。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「……外部」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


「干渉されている」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 結論。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 理が。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 敗北した瞬間だった。


 


 


■グラディウス竜王国


 


「まだだ!」


 


 


 ドラクスが吠える。


 


 


 


 


「押し切れ!!」


 


 


 


 


 兵が応じる。


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 進まない。


 


 


 


 


 一歩。


 


 


 


 


 足りない。


 


 


 


 


 


「……誰か邪魔してやがるな」


 


 


 


 


 


 初めて。


 


 


 


 


 


 言葉にする。


 


 


 


 


 


「力じゃねぇ」


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「やり方だ」


 


 


■セラフィナ教皇国


 


「……確認」


 


 


 エルミナが静かに言う。


 


 


 


 


「祈りの減衰」


 


 


 


 


「加護の不安定化」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「原因」


 


 


 


 

 


 


 


 


 


 沈黙。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「外部干渉」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 結論。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「異端」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 それだけだった。


 


 


■バルザーン帝国


 


「……各国の反応は」


 


 


 ゼルハルトが問う。


 


 


 


 


「魔導、干渉を認識」


 


 


「竜、違和感を認識」


 


 


「宗教、異端認定」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 ゼルハルトは頷く。


 


 


 


 


 


「遅いな」


 


 


 

 


 


 


 


 


 静かな評価。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「だが」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「揃った」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 側近が問う。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「何がですか」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 ゼルハルトは答える。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「認識だ」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 そして。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「次は“対象”を決める」


 


 


中規模国家ヴァルハイン


 


「……レグナス」


 


 


 レオナルトが呟く。


 


 


 


 


「あり得ない」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「だが」


 


 


 


 

 


 


 


 


 


 目を閉じる。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「説明がつく」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 最悪の一致。


 


 


■ルナたち


 


「……広がった」


 


 


 ルナが言う。


 


 


 


 


「全員、気づいた」


 


 


 


 


 レオンが笑う。


 


 


 


 


「遅ぇな」


 


 


 


 


 エリナが不安そうに言う。


 


 


 


 


「これ……どうなるの」


 


 


 

 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 ルナは答える。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「次は」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「誰かが決める」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「敵にするかどうか」


 


 


■レグナス


 


「報告」


 


 


 


「各国、干渉認識」


 


 


 


 


「問題ない」


 


 


 


 


 それだけ。


 


 


 異常は。


 


 共有された。


 


 


 違和感は。


 


 認識に変わる。


 


 


 


 そして。


 


 


 


 次に来るのは。


 


 


 


 判断だ。


 


 


 


 


 触れるか。


 


 


 


 触れないか。


 


 


 


 


 それが。


 


 


 


 


 すべてを分ける。



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