表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/202

■第68話:拡大

 最初は。


 


 小さかった。


 


 


 ぶつかったのは。


 


 


 一部隊だけ。


 


 


 


 だが。


 


 


 止まらない。


 


 


 


 接触は。


 


 


 連鎖する。


 


 


■戦場外縁


 


「前方、衝突!」


 


 


「アストリアとグラディウス!」


 


 


 


 


「……介入するな」


 


 


 指揮官が即答する。


 


 


 


 


「距離を維持しろ」


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


「……無理です!」


 


 


 


 


 別方向。


 


 


 


 


「セラフィナ部隊、接近!」


 


 


 


 


 さらに。


 


 


 


 


「後方にも反応!」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 囲まれる。


 


 


 


 


 


「……ちっ」


 


 


 

 


 


 


 


 


 もう。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 選べない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


■アストリア戦域


 


「干渉が強まっている」


 


 


 魔術士が報告する。


 


 


 


 


「詠唱遅延」


 


 


「制御誤差、増大」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「……範囲を広げすぎたか」


 


 


 

 


 


 


 


 


 リシェルは目を細める。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「問題ない」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「調整すればいい」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 理はまだある。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 そう信じている。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


■グラディウス戦域


 


「なんだこの戦いは!」


 


 


 兵が吠える。


 


 


 


 


「当たらねぇ!」


 


 


 


 


「力が乗らねぇ!」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 それでも。


 


 


 


 


 


「進め!」


 


 


 

 


 


 


 


 


 止まらない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 止まれない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 崩れる。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


■セラフィナ戦域


 


「……歪みがある」


 


 


 神官が呟く。


 


 


 


 


「祈りが届かない」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「……なぜ」


 


 


 

 


 


 


 


 


 答えはない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「進め」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 教皇の言葉。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 それだけで。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 止まらない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


中規模国家ベルグラード


 


「……広がっている」


 


 


 観測官が低く言う。


 


 


 


 


「衝突が連鎖している」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「戦線が存在しない」


 


 


 

 


 


 


 


 


 普通の戦ではない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「……全部、混ざっている」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 沈黙。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「……原因は」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 誰も言わない。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……レグナスか」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 小さく呟く。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 否定できなかった。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


■レグナス


 


「……広がったな」


 


 


 カインが呟く。


 


 


 


 


「おいおい」


 


 


 バルガスが笑う。


 


 


 


 


「もうぐちゃぐちゃだぞ」


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


「問題ない」


 


 


 

 


 


 


 


 


 静かな声。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「揃う」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 それだけ。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 一方。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 アルディウス・レグナス。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「……任せる」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 短い言葉。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 それで。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 十分だった。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


 


 戦場は。


 


 


 広がった。


 


 


 


 だが。


 


 


 


 それは。


 


 


 


 戦線ではない。


 


 


 


 


 “崩壊”だった。


 


 


 


 


 そして。


 


 


 


 


 それは。


 


 


 


 


 止まらない。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ