表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/202

第49話:修正する国家

 異常は、認識された。


 


 そして。


 


 


「原因特定」


 


 


 無機質な声が響く。


 


 


 


 バルザーン本陣。


 


 


 


「地形データに不整合」


 


 


「更新遅延領域あり」


 


 


 


 


「……そうか」


 


 


 指揮官が頷く。


 


 


 


 


「外部要因ではない」


 


 


 


「内部の遅延だ」


 


 


 


 


 合理的な結論。


 


 


 


 


 そして。


 


 


 


 


「修正開始」


 


 


 


 


 


 即断。


 


 


 


 


 


「全域再測定」


 


 


「データ再取得」


 


 


「補正値更新」


 


 


 


 


 


 止まらない。


 


 


 


 


 


 止めない。


 


 


 


 


 


「……本気だな」


 


 


 


 


 副官が呟く。


 


 


 


 


「当然だ」


 


 


 


 


 短く返す。


 


 


 


 


「誤差は消す」


 


 


 


 


 


 それが、合理だ。


 


 


 


 


 


 


 一方。


 


 


 


 


 


 


 レグナス。


 


 


 


 


 


 


「……来るぞ」


 


 


 


 


 


 


 小さく呟く。


 


 


 


 


 


 


「何がだ?」


 


 


 


 


 


 


 バルガスが問う。


 


 


 


 


 


 


「修正だ」


 


 


 


 


 


 


 


 その瞬間。


 


 


 


 


 


 


 


 轟音。


 


 


 


 


 


 


 


 爆発。


 


 


 


 


 


 


 


 先ほどとは違う。


 


 


 


 


 


 


 


 精度が上がっている。


 


 


 


 


 


 


 


「……当たってるな」


 


 


 


 


 


 


 バルガスが歯を食いしばる。


 


 


 


 


 


 


 


「ああ」


 


 


 


 


 


 


 


 短く答える。


 


 


 


 


 


 


 


「戻った」


 


 


 


 


 


 


 


 


 命中率。


 


 


 


 


 


 


 


 


 戦線。


 


 


 


 


 


 


 


 


 すべてが。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……やばくねぇかこれ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 バルガスが低く言う。


 


 


 


 


 


 


 


 


「押されてるぞ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「ああ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 否定しない。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 実際に。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 押されている。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 一方。


 


 


 


 


 


 


 


 


 バルザーン本陣。


 


 


 


 


 


 


 


 


「命中率、回復」


 


 


 


 


 


 


 


 


「誤差収束中」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……いい」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 指揮官が小さく笑う。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「やはりな」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「崩れる要素はない」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 計算通り。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「対象は?」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「後退中」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「追撃」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 迷いはない。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 一方。


 


 


 


 


 


 


 


 


 レグナス。


 


 


 


 


 


 


 


 


「……どうする」


 


 


 


 


 


 


 


 


 バルガスが問う。


 


 


 


 


 


 


 


 


「このままだと押し切られるぞ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「問題ない」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 静かに言う。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……ほんとかよ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「予定通りだ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 その言葉。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……マジか」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 バルガスが笑う。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「押されてんのにか?」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「ああ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「押させている」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 静かな断定。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 沈黙。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……は?」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「戻るのはわかっていた」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「だから」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「ここまで引いた」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 視線を前に向ける。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 地形。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 距離。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 すべて。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「揃った」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 その一言。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 一方。


 


 


 


 


 


 


 


 


 バルザーン本陣。


 


 


 


 


 


 


 


 


「……異常なし」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「すべて正常」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 完璧。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 完全。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 合理。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……よし」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 指揮官が頷く。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「これで終わる」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 それは。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 違った。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「……来るな」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 レグナス側。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「何がだ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


「次だ」


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 静かな声。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 修正は終わった。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 だから。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 次が来る。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 そして。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 それが。


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 本当の崩壊の始まりだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ