表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
345/442

第347話「帳簿の空白」

帝国軍の後方補給担当ロウは、古い帳簿を開いていた。


三年前の遠征記録だ。


「この欠損、正式な記録に残ってるか」


部下に問うと、部下は少し言いにくそうにした。


「……残っています。ただ」


「ただ?」


「原因の欄が空白です」


「空白?」


「補給物資の大半が失われたことは記録されています。しかし、なぜ失われたかについては、記録がありません」


ロウは眉をひそめた。


「内部の混乱だったはずだ。護衛部隊と輸送部隊が衝突した」


「その記録もありません」


「なぜ」


「……調査した者がいなかったようです。或いは」


部下は続きを言わなかった。


或いは、調査できなかった。


ロウは帳簿を閉じた。


三年経っても、あの遠征の真相は誰も把握していない。補給が壊滅した理由は、今も帳簿の中で空白のままだ。


空白には意味がある。ただ、それが何の意味かは、まだわからない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ