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第330話「測量の朝」
翌朝、調査隊は村の測量を始めた。
道幅を測る。
傾斜を記録する。
水はけの悪い場所を確認する。
地味な作業だった。
リオは縄を持って歩く係だった。
一方を持って、先輩が距離を読む。
「十二歩」
「十二歩、と」
書き込む。
また進む。
また測る。
子供たちがついてきていた。
最初は遠くから。
そのうち近くに来た。
「何してるの」
「道の長さを測っています」
「なんで」
「修理する時に必要だから」
「この道、修理されるの」
リオは少し止まった。
確約はできない。
でも嘘もつけない。
「分かりません。でも記録があれば、検討される可能性はあります」
子供は首を傾けた。
意味が全部伝わったかは怪しかった。
でも頷いた。
「じゃあ頑張って」
それだけ言って、走って行った。
リオは縄を持ち直した。
次の区間を測り始めた。




