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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第299話:答えが変わる日

■アルカディア魔導皇国


質問箱。


今日の回答作業。


若い職員が首を傾げた。


「前と違う答えです」


上司が資料を見る。


確かに違った。


状況が変わったからだ。


街道。


備蓄。


支援状況。


全て少しずつ動いている。


だから答えも変わる。


以前なら修正を嫌った。


一度決めたなら変えない。


今は違う。


間違っていたなら直す。


状況が変われば見直す。


夕方。


リュミエールは報告書を閉じる。


そして静かに言った。


「変わらないことだけが誠実ではありません」


側近は頷いた。


短い沈黙。


その言葉は会議室に残った。


■最後


正しい答えは一つではない。


変わる勇気もまた、国には必要だった。


(次話へ)


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