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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第295話:少数意見

■アルカディア魔導皇国


議事録公開。


反対意見欄。


その下に新しい記載が増えた。


「少数意見」


若い官僚が驚く。


「これも載せるんですか」


上司は頷いた。


多数決で終わった案。


それでも少数側には理由がある。


消してしまえば記録も消える。


だから残す。


住民たちは紙を見る。


賛成。


反対。


少数意見。


以前より長くなった。


それでも読む者は増えていた。


夕方。


リュミエールは報告書を読む。


そして小さく笑った。


「意見が増えましたね」


側近も頷く。


「静かですが」


「良いことです」


短い返答だった。


■最後


全員が同じである必要はない。


違う考えを残すこともまた、未来への備えだった。


(次話へ)


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