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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第278話:残った違和感

■ドラグナール竜騎帝国・第七竜騎団


演習終了後。


若い隊長は記録を見ていた。


事故なし。


負傷軽微。


帰還率良好。


数字は美しい。


それでも違和感は消えなかった。


古参教官が隣へ来る。


「まだ悩んでるな」


隊長は苦笑する。


「ええ」


窓の外。


竜たちが休んでいる。


以前より良い。


それは間違いない。


だが英雄譚のような熱も少ない。


教官は少し考えた。


「多分な」


一拍。


「皆が生きてるからだ」


隊長は黙った。


昔は失う。


だから強く記憶に残る。


今は帰る。


だから静かだ。


どちらが良いかは簡単ではなかった。


■最後


失わない強さは派手ではない。


だからこそ、新しい時代はまだ言葉を探していた。


(次話へ)


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