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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第275話:答えを急がない会議

■アルカディア魔導皇国


会議室。


地方支援。


街道予算。


備蓄計画。


議題は多い。


意見も割れる。


若い官僚が言う。


「今日決めますか」


上司は首を振った。


「急がない」


部屋が静まる。


以前なら違った。


早く。


強く。


確実に。


そういう空気だった。


今は違う。


一晩置く。


別資料を見る。


地方の声も確認する。


時間はかかる。


だが間違いは減る。


夕刻。


リュミエールは報告を聞き、頷いた。


「考える時間も必要です」


静かな言葉だった。


■最後


速さは力だった。


だが慎重さもまた力だった。


国は少しずつ、その両方を使い始めていた。


(次話へ)


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