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第272話:橋の先の宿
■共同街道局
ベルノ方面の報告書。
交通量増加。
補修完了。
そして新しい項目。
「宿不足」
係官が顔を上げる。
橋が直った。
だから人が増えた。
人が増えた。
だから別の問題が見えた。
上司が言う。
「良い問題だな」
若い係官は頷く。
橋が壊れていた頃には出なかった話だった。
夕方。
レグナスへ報告が届く。
カイルが読む。
「次は宿ですか」
ヴェルドは小さく笑った。
「橋の次は宿でしょう」
当然のような返答だった。
■最後
一つ解決すると、次の課題が見える。
それは停滞ではなかった。
前へ進んでいる証でもあった。
(次話へ)




