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第270話:若い隊長の違和感
■ドラグナール竜騎帝国・第七竜騎団
若い隊長が演習報告を見ていた。
数字は良い。
事故も減った。
帰還率も高い。
だが違和感があった。
「最近、兵が慎重です」
副官が顔を上げる。
「悪いことですか」
隊長は首を傾げた。
分からない。
以前なら無茶をした。
限界まで飛んだ。
今は違う。
確認する。
休む。
報告する。
正しい。
だが何かが変わった気もする。
夕方。
古参教官が聞いた。
「悩んでるな」
隊長は苦笑する。
「強さの形が分からなくなりまして」
教官は少し笑った。
「皆そうだ」
■最後
変化は数字だけでは測れない。
人の感覚もまた、少しずつ更新されていた。
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