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最強だった俺は、もう戦わないと決めた ―辺境小国の宰相として大陸を制す―  作者: 竜太郎


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第268話:橋の次

■共同街道局


補修完了報告。


係官たちは安堵していた。


だが仕事は終わらない。


別の橋。


別の街道。


別の宿。


地図にはまだ印が残る。


若い係官が言う。


「一つ終わりました」


上司は頷く。


「だから次だ」


短い返事。


昼。


ベルノ方面の交通量が少し増えていた。


商人。


旅人。


支援馬車。


橋は確かに役目を果たしている。


だが世界にはまだ無数の橋があった。


■レグナス


カイルが資料を閉じる。


「終わりませんね」


ヴェルドは窓の外を見る。


「終わらせる仕事ではないのでしょう」


静かな返答だった。


■最後


世界はまだ危うい。


一つ直れば、次が見える。


小さな前進。


小さな課題。


それらが今日も積み重なっていた。


(次話へ)


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