表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
123/156

■第123話:噂の使い方

戦いは。


 


 続いている。


 


 


 だが。


 


 


 戦場の外で。


 


 


 別の戦いが始まっていた。


 


 


■中規模国家(会議)


 


「覇断騎士団」


 


 


 将がその名を出す。


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 場の空気が重くなる。


 


 


■利用①(威圧)


 


「噂を流せ」


 


 


 淡々とした命令。


 


 


 


 

 


 


「我が国は接触したとな」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「……よろしいのですか」


 


 


■意図


 


「問題ない」


 


 


 将が言う。


 


 


 


 

 


 


「相手は疑う」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「それで十分だ」


 


 


■結果


 


 噂が増える。


 


 


 歪む。


 


 


 


 強化される。


 


 


 


 


 真実ではない。


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 効く。


 


 


■別の国(軍議)


 


「覇断騎士団を見た者がいるらしい」


 


 


 報告。


 


 


 


 

 


 


「どこの話だ」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「不明です」


 


 


■利用②(牽制)


 


「……流せ」


 


 


 将が言う。


 


 


 


 

 


 


「我が国にも接触があったとな」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「抑止になる」


 


 


■拡散


 


 同じ嘘。


 


 


 別の国でも。


 


 


 


 繰り返される。


 


 


 


 


 誰も確認しない。


 


 


 


 


 だが。


 


 


 


 


 広がる。


 


 


■小国


 


「覇断騎士団が味方らしいぞ」


 


 


 兵が言う。


 


 


 


 

 


 


「本当か?」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「分からん」


 


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 だが。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 信じる。


 


 


■効果


 


 戦わない理由になる。


 


 


 逃げる理由にもなる。


 


 


 


 恐怖が。


 


 


 行動を変える。


 


 


■観戦国


 


「各国が同じことを言っている」


 


 


 将が言う。


 


 


 


 

 


 


「覇断騎士団と接触したと」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「……嘘だな」


 


 


■見抜き


 


「だが」


 


 


 別の将が言う。


 


 


 


 

 


 


「一つだけ本物が混ざっている」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 空気が重くなる。


 


 


■バルザーン帝国


 


「各国が勝手に使っています」


 


 


 報告。


 


 


 


 

 


 


「覇断騎士団の名」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「放置でいい」


 


 


 


 

 


 


 短い返答。


 


 


■理由


 


「恐怖は広がる」


 


 


 淡々とした声。


 


 


 


 

 


 


「それで十分だ」


 


 


■ヴァルハイン


 


「噂が操作されています」


 


 


 参謀が言う。


 


 


 


 

 


 


「覇断騎士団」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「各国が利用」


 


 


■理解者


 


「……違うな」


 


 


 低い声。


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「これは結果だ」


 


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「原因ではない」


 


 


■進展


 


 少しだけ。


 


 


 近づく。


 


 


 


 だが。


 


 


 


 まだ届かない。


 


 


■レグナス(上層)


 


「外部」


 


 


 ミレアが言う。


 


 


 


 

 


 


「噂、戦略利用開始」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 カイルが苦く笑う。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「……歪んでますね」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 ヴェルドが答える。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「当然だ」


 


 


■分析


 


「理解できないものは」


 


 


 ヴェルドが続ける。


 


 


 


 

 


 


「利用される」


 


 


 


 

 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「それが人間だ」


 


 


■ルナたち


 


「……使い始めたね」


 


 


 ルナが言う。


 


 


 


 

 


 


「恐怖を」


 


 


 


 

 


 


 レオンが笑う。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


「でも意味ねぇ」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 エリナが小さく言う。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


「……なんで?」


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 一拍。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 ルナが答える。


 


 


 

 


 


 


 


 


 


 


 


「違うから」


 


 


■最後


 


 噂は。


 


 武器になる。


 


 


 だが。


 


 


 真実ではない。


 


 


 


 


 だから。


 


 


 


 


 止められない。


 


 


 


 


 本当の崩壊は。


 


 


 


 


 まだ。


 


 


 


 


 そこにある。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ