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軽キャンで魔王を轢いたおっさん、異世界で嫁と国を作る  作者: カネキ
第11章 Sランク冒険者編

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第111話 ビーチバレー大会、開幕!

俺達、夫軍団が心を込めて選んだ水着だ。

気に入ってもらえるのは当然だと思うんだよね。

きっと似合うだろうし。

「な、なにこの水着……恥ずかしいんだけど……」


 胸元と腰回りを手で押さえながら、レイラがキャンピングカーから出てきた。


(ウヒッ……!

 いや、落ち着け俺。紳士だ紳士。紳士モードォォォオオ!)


 続いて他の女性陣も姿を現す。


(ルファス、ウィズ、バン、カイ……お前ら、分かってるな!?)


 ここで私ヒロシが、読者諸兄に女性陣の水着を紹介しよう。


●レイラ

 白のマイクロビキニ。

 控えめに言って、似合いすぎている。

 本人は恥ずかしそうにしているが、それがまた可愛い。


(白って……反則じゃない?)


●プロム

 黒の大人っぽいV字水着。

 落ち着いた雰囲気。

 ドンドーンときてキュッとしてボーンと、本当に存在感が凄い。


(なんか……迫力あるな……!)


●ミロース

 ピンクのマイクロビキニにフリル付き。

 可愛いが過ぎる。


(ひらひらしてるとこが、逆に危ないんだよな……!)


●キャスカ

 紺色のスクール水着風のもの。

 ハイレグだし、Tバック。

 ルファスの趣味が全開だが、いやらしさよりスタイルが良く見える。


(ルファスの性癖が見えたようでリアクションに困る)


●フィリー

 メイド服っぽい水着。

 頭にもメイドさんみたいなのつけてるし。

 ニーソックス穿いているが、泳ぐ気があるのか?


(カイがうっとりしている)


●ライカ

 一見ワンピースだが、背中が大胆に開いているタイプ。

 ライカの明るさに合っている。


(あんなに嬉しそうなバンを見たことがない)


●ユリス

 黒の革のハイレグビキニに太ももまであるピンヒールのブーツ。

 それは、水着なのか?

 長身でスタイルが良いから、めちゃくちゃ映える。


(強そう……そしてちょっと怖い……でも良い……!)



(……海、最高か?)


「みんな、今日は遊ぼうぜ!」


 俺は人生の素晴らしさを噛みしめながら叫んだ。



「第一回 軽キャンクラブ 夫婦対抗 親睦ビーチバレー大会!」


 俺は高らかに宣言した。


 バンとカイにコートを作らせ、投網でネットを作成。

 簡単だが、いい感じに仕上がった。


「では、対戦トーナメント発表ーー!」



【一回戦】

・第一試合 ウィズ&ユリス VS カイ&フィリー

・第二試合 バン&ライカ VS ルファス&キャスカ


※俺&レイラはシード枠


「……ちょっと待てヒロシ」

 ウィズが手を挙げた。


「なんでお前らだけシードなんだ?」


「5組だからしょうがないだろう」


「いや、シードが出るのは分かる。問題は――」


「問題は?」


「なんで、お前らなんだよ!」


「え? 俺、主催者だし?」


「理由になってねぇ!」


 カイも続く。


「しかも決勝までストレートで行けるのズルくないですか?」


「いやいや、俺達は夫婦の絆が深いからな。これは実質ハンデだ」


「どんな理屈だよ!」


 レイラが袖を引っ張る。


「ヒロシ……なんか怒られてるよ?」


「大丈夫大丈夫、みんなから愛されてる証拠だ」


 結局、どうせヒロシは弱いし、めんどうだからという理由でシードが認められた。

 納得いかないが、実利をとる男、それが俺だ。


「優勝者夫妻には俺から景品があるからな!

 怪我のないように頑張れ!」


 みんなのテンションが爆上がりした。



第一試合


ウィズ&ユリス VS カイ&フィリー


審判:俺


 ウィズのサーブから試合開始。


「オリャ!」


 山なりのサーブをカイがレシーブし、フィリーへパス。


「カイ!」


 フィリーがトスを上げ、カイがジャンプしてアタック!


バシィー!


 しかしユリスがブロック!


「ま、待って!」


 フィリーがダイブして拾おうとしたが、間に合わずボールはコートへ落ちた。


(惜しい!

 あと90度角度が違えば、俺の視界が天国だったのに!

 ……いや、真面目に審判しなきゃ駄目だろ、俺)


「はい、ウィズ達1点!」


 レイラがジト目で俺を見ている。


(いやらしい目で見ていたのがバレたのか?

 いや、違うんだレイラ。

 今のはちゃんと見れてな、そうじゃなくて真面目に審判してますよ!)


 試合はそのままウィズ&ユリス組がストレート勝ち。



第二試合


バン&ライカ VS ルファス&キャスカ


審判:プロム


 キャスカは運動神経が残念なので、バン達が有利かと思いきや――


 ライカも運動神経が残念だった。


 結果、バンとルファスの一騎打ち状態に。


 僅差でルファス組が勝利。


「キャスカ、ボール取れないから楽しくない!」


 キャスカがゴネ始めたので、俺はルファスのパートナーをプロムに変更した。


(キャスカはミロースと砂遊びに回った。正しい判断だ)



準決勝


ウィズ&ユリス VS ルファス&プロム


「すげぇ、ボールが三つあるみたい」


 ボールを持つプロムに呟いてしまった。


「ちょっと、ヒロシ」


 ほらきた。


 レイラに呼ばれていくとビンタされた。


「さて、気を取り直して試合開始ね」


 頭がクラクラしながら試合を始めさせたが、これは好試合になった。


 何故なら俺がエロ観察を忘れるほど白熱した。


(プロムの水着、あんなに動いてるのに全然ズレないのすごいな……

 いや、そこじゃない!)


「暑い!」


 革の水着を着ていたユリスが言う。


「タイム! ユリス、着替えてこい。水分も取れよ!」


 俺は優しさから声をかけたが、レイラの視線が怖いので案内はしない。


 戻ってきたユリスは――


(ふんどしに、さらしか!?

 お祭りのお姉さん達みたい。

 かっこいい、似合ってる!)



 目に優しい、眼福試合が終わった。


「レイラ、すまん、ボーッとしてた。どっち勝った?」


「真剣に見てたようだけど?」


(ヒッ……!)


「ルファじゃなく、ウィズ夫婦が買ったんだよな!

 ああ、知ってたよ。ハハハ」


 レイラの疑いの目が痛い。


「レイラ、俺たちも頑張ろうな!」


 気持ちを切り替えて、ここからは勝負の時間だ。

 やるからには真剣に本気で臨む。

 俺は気合を入れてコートへ向かった。



決勝戦!


俺&レイラ VS ウィズ&ユリス


 線審 バン・ルファス

 審判 カイ


 ライカ、フィリー、プロムが、観戦している。

 キャスカとミロースは、砂の小山をつくって、トンネル掘りにいそしんでいらっしゃる。


 俺のサーブから試合開始!


 ……のはずが。


「!」


 目の前にレイラのお尻。

 前屈みになっているから、必然的にお尻がこっちに!


(ヤバイ!

 集中できるかこんなの!)


 みんなこの状態で、よくもまぁ、マトモに試合が出来たものだな……


「へい」


 間抜けな声が出た。


 フラフラしたサーブが相手コートへ。


 ユリスが見上げるたびに、水着がひらっと揺れる。


(落ち着け俺! 紳士モード!)


 その瞬間――


バチーーン!


 ウィズのアタックが俺の顔面に直撃。


「ぐあっ!」


 跳ね返ったボールをレイラがアタックして得点。


「やったわヒロシ!」


(来るな!

 今来たら色々バレる!)


「待て!

 まだ試合は終わってない!

 前を向いて!」


「流石ね、勝負になると人が変わるんだから」


(違うんだレイラ……!)


 しかしその後も、ウィズのサーブが俺の顔面に連続ヒット。


(お前絶対狙ってるだろ!?)


 跳ね返ったボールをレイラが決めるという謎の連携で点が入る。

 ウィズ達も粘るが、俺達優勢で試合が進む。


 だが――最後は逆転負け。


「試合終了! 勝者、ウィズ・ユリス夫婦!」


 白熱した良い試合だった。


 ただ、頭にガンガンぶつけられたのって体に絶対良くないだろ!



「ヒロジ~……ごめんなさい……わだじのせいで……」


 レイラが泣いている。

 レイラには申し訳ないが、泣いてるレイラも可愛い。

 遊びなんだから、泣かなくてもいいのに。


「レイラ、勝負なんて勝つ時も負ける時もある。気にすんな」


 頭をポンポン。


「……ヒロシ……」


(よし、ちょっと二人で話すか。

 落ち着かせてやらんとな、ベッドとかで)


「ウィズー! 景品取ってくるから、みんな遊んでてー!」


 俺はレイラを連れて軽キャンへ向かった。



 しばらくして。


 レイラはすっかり元気になっていた。

 大事な話と行動で、気持ちをスッキリ整えたのだ。


 俺達はスイカを持って戻る。


「ウィズ、おめでとう! 景品のスイカだ!」


「……景品が、これ?」


 ウィズに微妙な顔をされたが気にしない。


「もう一つスイカがあるから、スイカ割りしましょう!」


 レイラが笑顔で言うと、みんなも笑顔になった。


「割ったら食べような!」


 わいわいキャッキャ言いながら歩いていく。


「ええーー……そんなぁ……」


 ウィズとユリスはスイカを持ったまま、釈然としない顔で俺達を見送っていた。

惜しくも決勝戦敗退になってしまったが、中々面白かった。

スイカ割りも楽しかったし、海は良いねぇ。

何が良いって、水着姿を無料で拝めるのが最高だぜ!


みんなも、変態ゲス野郎な考えの主人公を応援しよう。

ブクマ、高評価、面白かったらよろしくお願いします。

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