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軽キャンで魔王を轢いたおっさん、異世界で嫁と国を作る  作者: カネキ
第11章 Sランク冒険者編

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第110話 海、いこうぜ!

流通の発展していない世界で寿司が、海鮮が食えたって事は、そういうことだろう。

 寿司屋があった。

 生魚があった。

 流通の発達していないこの世界で?

 どうしてか?


 それは――つまり!


(海が近いってことだ!!)



「今日は、海に行きたいと思います!」


 俺は朝食の席で、みんなに向かって高らかに宣言した。

 みんなの視線が俺に集まる。


(……あれ? 不味かった?)


 次の瞬間。


「「「うおおおおおお!!!」」」


 大歓声が上がった。


 うん、みんな大喜びのようだな。

 軽キャンクラブは、福利厚生を大切にするレジャー大好き冒険者パーティーなのだ!


「街で食材やキャスカの水着とか皆さんの水着、他にもいろいろ買っていきましょう!」


 ルファスが良いことを言った。


「それじゃ、さっさと食べて行きますか!」


 一致団結し、朝食を秒速で片付けた。

 俺達の遊ぶ時の行動力は異常だ。



 みんなラフな格好に着替えて外で待機。

 俺は地下室へ行き、軽キャンに乗り込み変形解除。


「そんじゃ、出発進行! いざ街へ!」


 軽キャンとルファスのキャンピングカー、2台で街へ向かった。



 街に到着。


「それじゃ、服屋を探せ!

 あと食料品を調達!」


 俺の指示で、軽キャンクラブのメンバーが効率的に散っていく。


(ほんとに遊ぶ時は行動が早いな……)


 俺が軽キャン前でタバコを吸いながら待っていると――


「ヒロシ様ー! 買ってきました!」


 カイ、バン、ライカ、フィリーが、山のような食材を抱えて戻ってきた。


「……は?」


 お前ら、一体何泊するつもりなんだ、その量は。


「いくら何でも、多すぎだろう」


 呆れて言った。


「余ってもアイテムボックスに入れとけば腐らないんですから、無駄じゃないですよ」


「カイの言う通りですぅ」


 カイとフィリー夫妻が俺に言った。


「そうですよ、足りないより多めの方が良いって」


「お魚や貝とか、海の物って中々食べれないから沢山買っちゃいました」


 バンとライカもか。

 ライカの言う通り、魚介類って中々口に出来なかったからな。

 しかし、この量……

 俺は呆れながらもアイテムボックスを開け、食材を次々と放り込んだ。

 この中だと腐らないから無駄にならない。

 逆に沢山買ってきてくれて良かったのかも。



 次にウィズとユリスが、釣竿、網、投網、シュノーケル、バケツ……

 なんか色々積んだ荷車を押してきた。


「お疲れ! 二人で大変だったな」


「ユリスが手伝ってくれたんで大丈夫だ!

 力も強いし、可愛いし、最高の奥さんだぜ、ユリスは!」


「やだ、恥ずかしいわ、アナタ」


 ウィズとユリスがイチャイチャし始めた。


(……二人きりの時にやれよ)


「お前ら、店にちゃんと荷台返しとけよ」


 俺が言うと、二人はキャッキャ言いながら荷台を返しに行った。


(まぁ、仲が良いのはいいことだ。浮気せず奥さんを大切にしろよ……)


 さて、もう一服――と思ったところで、ミロースとプロムがやってきた。


「ヒロシ様、水着の売っている店を見つけましたので、行きましょう」


「よし、みんなが戻ったら水着を見に行くぞ!」


 俺は食材班と合流し、水着屋へ向かった。



 店に到着。


「みんな、好きなの選べー!」


 俺が言うと、みんな散っていく。


 ふと見ると、ルファスが難しい顔をしていた。


「どうした?」


 ルファスの視線の先には――

 子供サイズのワンピース水着と、マイクロ水着。


(キャスカのだよな?……何も言うまい)


 俺は自分の水着を適当に選び、レイラの元へ向かった。


「ヒロシ、これなんかどうかな?」


 レイラが選んだ水着を見せてくる。


「うん、可愛いとは思うけど……」


(可愛いとは思うけど、レイラの魅力や良さは、そんな水着では半減だよ)


 やっぱりセンスの良い俺が選んであげないとダメだな。


「レイラ、ゆっくり見てて。

 ちょっと自分の水着探してくるから、後でな」


 そう言って離れ、レイラ・プロム・ミロース用の水着をこっそり購入した。


 横を見ると、ルファスがマイクロビキニを含む数点を会計していた。


「お前らもか?」


 ウィズ、カイ、バンも、趣味の良い水着を手にしている。


(みんな奥さん思いの良い旦那さんだな……ほっこり)



 買い物が済んだ。


「よし! いざ海へ!」


 俺達は海を目指して出発した。


 音楽をかけ、スピードを上げ、テンションMAXで進む。


 そして――


 海に着いた。

 潮の匂い、波の音、白い砂浜――全部が最高だ。


 砂浜に軽キャンとキャンピングカーを停める。


 誰もいない。

 プライベートビーチ状態。


(最高じゃねぇか……!)


「それじゃ、さっそく着替えようか!」


 俺は興奮しながら言った。


 男達は外でサッと着替え、服を軽キャンに放り込む。

 女性陣はキャンピングカーの中で着替え中。


 俺達旦那軍団は、そわそわしながら待つ。


 そして――


 キャンピングカーのドアが開いた。


(来た……!)



海と水着はセットだ。

ただ眺めに行くこともあるから、セットというのは言い過ぎだ。

通常ならな。

今回は、嫁さんや仲間の妻の水着姿を拝めるんだから、海と水着は切っても切り離せないだろう。

やっぱ、レジャー最高だぜ。

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