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軽キャンで異世界無双したおっさん、気づいたら国を作るんですか?やっぱり嫁がすきですね。  作者: カネキ
第10章 ウィズの嫁さん、俺の嫁さん編

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第103話 軽キャンの新機能と洋館誕生

頼れるリーダーとして環境整備を進める俺。

愛する嫁さんレイラと軽キャンへとやってきた。

 レイラを伴い、俺は軽キャンへとやってきていた。


 レイラは助手席、俺は運転席に座りエンジンをかける。


 いつもの位置。

 しっくりきて落ち着くな。


「では、レイラ、まずは足りていなかったキャンピングトレーラーを出そう」


「それなら、私、プロム、ミロースにも一台ずつちょうだい」


「はいよ!」


 俺は次々とキャンピングトレーラーを出していく。

 外にガチャン、ガチャンと金属音が響き、キャンピングトレーラーが出現する。

 魔力は減るが、今の俺にとって誤差レベルだ。


 必要分を出し終えた。


「後は、面白そうな機能がないか見てみるね」


 最近バタバタしてて確認できていなかったのでワクワクしながらカーナビのタッチパネルをいじっていく。


「なんじゃこりゃ?」


 画面には――


 ・飛行機能付与  決定(YES or NO)

 ・潜水能力付与  決定(YES or NO)

 ・変形機能付与  決定(YES or NO)


 と表示されていた。


「ヒロシこれって、どういう意味?」


「面白そう!

 全部の機能を追加するに決まってるだろ。

 全選択、YESで決定!

 ポチっとな!」


 俺は迷わず押した。


「ぐあっ!」


 軽キャンが光輝き、魔力が一気に吸われる。


「ヒロシ! 大丈夫?!」


 レイラが心配そうに身を乗り出す。


「うおおおおぉぉぉ……!」


 気合で耐えるが、体がだるい。

 光が収まると同時に、レイラが荷物から回復薬を取り出し、俺の口に突っ込んできた。


「ほら、コレ飲んで!」


ゴッ、ゴクッゴッ、ゴッ、ゴッ……


「ゲホッゲホッゲホッ……」


 器官に入っておぼれそうになりながらも、何とか飲めた。

 だるさが収まり、MPも回復したような気がする。

 MPまで回復するって万能な回復薬だな。


「あ、ありがとう、レイラ。

 助かったよ。

 レイラに一緒に来てもらって正解だ。

 でも今度は優しく飲ませて」


「そ、そうよ……ヒロシには、私が必要なんだから」


(……か、可愛い~)


 レイラが耳まで赤くなって言ったが、優しく飲ませての部分は聞こえていないのだろう。

 まあ、こんなに可愛いレイラを見られるのは、夫である俺の特権だ。


「そんじゃ、さっそく遊んでみよう」


 俺は新機能「変形」を選択する。


「変形ヲ開始シマス」


 機械音声が流れた。


「え?

 説明とか無いの?」


「ヒロシ、怖い」


「レイラ」


 俺はレイラと自分を安心させようと手をつないで待った。


 だが……何も起こらないと思った瞬間――


ドンッ!!


 大きな衝撃とともに真っ暗になった。


「なんだよ、怖っ!」


「ヒロシ! 何? どうなったの?」


「ちょっと待って、ヘッドライト点けるから」


 ライトをつけると、


「なんじゃ、こりゃ」


 目の前に……壁?

 どういうことだ?


「見てくるから、レイラは中にいて!」


 軽キャンから降りてあたりをみたけど、狭い。

 なにかの部屋なのか?

 ヘッドライトに照らされているが、軽キャンの後ろの方は暗い。

 運転席側の壁にスイッチを見つけた。 

 そのスイッチを押すと、部屋の明かりが点いた。


「やっぱり、部屋の中みたいだな」


 軽キャンのエンジンを切って、明るくなった部屋を見渡してみる。

 天井にライトがあって、部屋の中央に軽キャン。

 後は、何にもない殺風景な狭い部屋。

 軽キャンの後部の方の壁側に上に向かう階段があって覗いてみると、その先にドアが見えた。


(軽キャンの機能で出来たものなんだから、俺に危害があるような事は無いだろう)


 不安より好奇心が勝る。

 なんだか、ワクワクしてきたぞ。


「行こうか、レイラ」


「う、うん!」


 不安そうなレイラの手をとり階段を上がって、ドアを開ける。


ガチャ……


 ドアを開け、俺たちの目に入ったのは、


「家……だよな?」


 洋館の中に見える。

 軽キャンがある地下室に続くドアは、二階へ上がる階段の側面についている。

 吹き抜けのロビーのような場所に大きな玄関ドアがあり、外に出ると――


「やっぱ、家か?!

 いや、デカっ!」


 俺は見上げて叫んだ。


「ヒロシ!

 どうして?

 なんなのこれぇー!」


 レイラも驚愕している。


「レイラ、これが軽キャンの新しく獲得した機能。

 家だ!」


 キリッと決めて言ってみた。

 さっぱり意味が解らないが、家が出たんだから、家なんだろう。


「ちょ、ちょっと待ってて!」


 レイラが走っていく。

 一人取り残されてしまったが、


「……立派な洋館だな」


 家を見上げながら、呟いた。


 レイラが戻ってくると、後ろにプロムとミロースを連れていた。


「ヒロシが私達のために家を建ててくれた!」


 胸を張ってレイラが言うと、プロムもミロースも俺へ尊敬の眼差し。

 建てたと言うか、軽キャンの機能で出来たのだが……

 軽キャンは俺と一心同体なので、俺のおかげと言っても差し障りが無いのでは?

 うん、間違いなく差し障りなどない。


「ああ、俺たちの愛の巣だぜ」


 爽やかに言ってみた。

 軽キャンの機能で出来たんだから、所有は俺だろうから問題なし。


「そんじゃ家の中、見てルームツアーに出発!」


 みんなで屋敷の中を散策した。


 しかし、でかい家だ。

 掃除だけでも大変だろうな。


(……よし、ルファスやウィズ達も住まわせて家事を分担しよう)


「部屋も沢山あるし、軽キャンクラブ全員をここに引っ越しさせよう!」


 我ながらナイスアイデア。

 沢山部屋もあってプライベートもちゃんと確保出来そうだし、問題ないだろう。


 そうと決まったら、引っ越し前に色々と懸念される事の検証とかしときますか。


「レイラ、変形解除した場合の実験をしておくぞ」


 石ころを家の中に置いて、みんなに外へ出てもらった。

 俺は軽キャンに戻った。


「変形解除ォォ!」


 カーナビの変形解除ボタンをポチっと。


ドン!!


 大きな音がした次の瞬間、軽キャンの前には森が広がっていた。


「……家を出す前と同じ景色だ」


 再度カーナビの『変形』を選択して家を出現させる。


(……変形じゃなくて『家』って書いとけよ。

 まあ、細けぇことはいいか、仕様だろう)


 軽キャンを降りた俺は先ほど置いた石のところへ向かった。


「まずは、実験成功」


 置いた石がそのままの位置にあった。


(……よし。中の荷物はそのままってことだな。

 外にぶちまけられたり、勝手にリセットされたりしないなら安心だ)


「それじゃ、次の実験といきたいところだが……」



「スゲーな!

 家じゃん!

 ヒロシ見ろよ、眺めがいいぜ!」


 ウィズが二階のバルコニーから外を眺めて嬉しそうだ。


「そうか、良かったな」


 俺がレイラに頷くと、急いで一階に向かいプロムとミロースを連れて静かに家の外へ出た。


「ウィズ、これでも食べてここで外を眺めててくれ。

 すぐ戻るから、ここを離れるんじゃないぞ」


「おいおい、バナナなんてもらって良いのかよ。

 今日のお前、気前がいいな!

 フフ、こんな良い眺めの場所、頼まれなくたってしばらくいるっつーの」


 笑顔のウィズが嬉しそうにバナナを食ってる。

 大丈夫そうだな。

 俺は地下室へと急いで向かった。


 軽キャンのエンジンをかけ、変形解除を押す。


ドン!!


 軽キャンを降りると――


 バナナを手にしたウィズが呆然と立っていた。


「実験成功だな」


 俺は呟いた。


 この実験で二つのことが判明した。


 ・家に人がいた場合、変形解除したら外に出る。

 ・二階にいた場合でも二階から落下するということが無い。


「ヒロシ! い、家が消えたぞ!?

 俺、バルコニーでバナナ食ってただけだからな!

 本当だからな!」


 ウィズが焦って言ってきた。

 家が無くなった責任とか色々考えてるんだろう。

 全く関係ないから心配しないで良いのに。


「ウィズ、ありがとう。

 家は軽キャンの機能で出し入れ出来るから心配いらないよ」


 実験のことは黙っておく。


(……二階で消えたら落下してたかもしれんしな。

 愛する嫁さんにそんな危険なこと、させられるかっての)


 ウィズには、バナナを与えておけばいいだろう。


「ウィズ、このバナナあげる」


「いいのかよ!

 ……ヒロシって良いやつだよな!」


 協力のお礼なのだが、バナナをたくさんあげたら喜んでいた。



 俺は嫁さん達に全員集合をお願いした。


 乱雑に置かれたキャンピングトレーラーを整列させ、戻るとみんな集合していた。


(……行動早すぎだろ。こっちは一人で軽キャン使ってトレーラー並べてたんだぞ)



「悪い、すぐやるから!」


 軽キャンの窓から叫ぶ。


「変形オーーン!

 カモン、マイ ハウス!」


ドン!!


 真っ暗な地下。

 家を出せたようだ。


 地下室から出て、玄関ホールに集合したみんなの前に立つ。


「レイラやウィズから聞いてると思うが、これが新しい俺たちの家だ!

 早速、部屋割り、はじめっかー!」


 俺の言葉に、みんなの顔が一斉に笑顔になった。


家が出来ちゃった。

家を持ち運べるって事だよな?

素晴らしい、人数も増えてきて軽キャンで休みにくくなってきたし助かるぜ。

100話を超えてからの軽キャンの機能追加。

この軽キャンに何か秘密が隠されているような……

考えてもしょうがないな。

俺に言えるのは……

そんじゃ、気に入った方は、ブックマークに高評価をお願いします。

ってだけだよな。

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