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軽キャンで異世界無双したおっさん、気づいたら国を作るんですか?やっぱり嫁がすきですね。  作者: カネキ
第10章 ウィズの嫁さん、俺の嫁さん編

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第102話 翌朝、ドラゴン里の日常

レイラとプロムの元に帰ってきた。

制裁を受けたが、なんとか仲直りが済んだ。

ミロースって嫁さんも増えたし、今日も一日頑張ろう。

「へーっくし!」


 森の静けさをぶち破るように、俺のくしゃみが響く。


(……あれ?)


 毛布を掛けられている。

 地面はふかふかしてるし、夜露も避けられてる。

 おかげで、風邪をひくこともなかった。


(……誰か、気を使ってくれたんだな)


 昨日、色々あって疲れ果てて、

 「ちょっと横になるか……」と思ったら――そのまま朝だった。


 腰が痛い。

 いや、痛いというか……なんかこう……。


(この痛みは……久しぶりに嫁さん二人と沢山愛し合った証拠。幸せなことじゃないか)


「よっと」


 立ち上がって背伸びをする。

 まあ、大した痛みじゃないな。

 回復薬を飲めば治るけど、まあ歩けるし良いだろう。


 毛布を肩に掛けたまま、みんなのいる場所へ向かった。



 森を抜け軽キャンやキャンピングトレーラーが並ぶ広間に到着すると、朝ご飯の準備中だった。

 レイラが湯気の立つ鍋の前に立っている。

 働き者の俺にはもったいない嫁さんだぜ!

 可愛いし。


「レイラ、おはようコーヒーもらえる?」


 毛布を羽織ったまま言うと、


「えっ……ヒロシ、昨日帰らなかったの? ちょっと待っててね」


 呆れたように言いながらも、

 インスタントコーヒーを丁寧に淹れてくれる。

 って事は、毛布を掛けてくれたのレイラじゃなかったのか。

 そしたらプロムなんだろうな。


「疲れて、少しだけ仮眠しようって思ったら、朝まで寝てた」


 席につく俺。


「はい、熱いから気をつけてね」


 レイラがコーヒーを置いてくれた。


「レイラ、ありがとうな」


 湯気が立ち上るカップを唇に近づけて息を吹きかけ少しづつ喉に流し込んでいく。

 熱いコーヒーが冷えた体に染みわたり体が温まるのを感じた。


「……うまいなぁ」


 電気ポットを見て、レイラが初めて驚いていた時のことを思い出す。

 あの「えっ、なにこれ!?」って顔、すっげー可愛かった。


 アンキャーの大容量バッテリーをうっとり眺める。

 高かったけど買っといてよかった。

 もちろん軽キャンの機能により、大量にコピー済みだ。

 ソーラーパネルも同様に大量にある。

 現代っ子ちゃんの俺は、電気がないと困りますからね。

 アウトドアでも普通に家電使いたい時ってある。

 まして、今はキャンプに来てるわけじゃないのに、日常生活でいちいち火起こしからなんてやってられない。


「文明の利器って最高だぜ」


 コーヒーを飲みながら、大満足の俺。


 向こうではキャスカが、ユリスとミロースと一緒にいて……

 ああ、電化製品の使い方を教えているだな。

 教える方も教わる方も頑張ってるみたい。

 女性陣は頑張ってるね、俺も負けないようにしないとな。



「これはね、押すだけでパンが焼けるんですわ」


 実際に食パンを焼きながら、トースターの説明をするキャスカ。


「へー、こても人間の使う魔道具なのか?」


「違いますわよミロース。

 アホのヒロシが言ってたんですけど、科学の力らしいですわ」



(……あの顔、絶対俺の悪口の気がする)


 キャスカが説明しているのだろうけど、無い胸を張ってるな。

 なんか誇らしげだが、俺の事をバカにしている気がする。

 ……考えすぎか。

 ミロースもユリスも、ゆっくりでいいんだから覚えるの頑張るんだぞ。

 微笑ましい気持ちでキャスカ達を見ていたが、レイラの淹れてくれたコーヒーを飲み終えて体も暖まったし、手伝いに行こう。



 レイラとプロムの元へ行くと、どうやら朝食の準備中。


「プロムが毛布掛けてくれたんだろ?

 ありがとう。おかげで風邪ひかずにすんだよ」


「起こしたんですけど、もう少しとおっしゃったんで……」


 プロムが頬を染めててとても可愛い。

 優しいし、気遣いが出来て本当に良い奥さんだよ。

 大好き。


 さて、今日のメニューは?っと、


 ・サラダ

 ・トースト

 ・ゆで卵

 ・コーンスープ(インスタント)

 ・コーヒーorオレンジジュース


 喫茶店のモーニングみたいなのが出来ていた。

 朝にちょうど良いボリュームだ。


「わー、おいしそう。

 レイラ、プロム、いつもありがう!」


「いーえ、それよりテーブルに運ぶの手伝ってよ」


「よっしゃ、任せとけ! 運ぶのは得意だ」


 レイラに言われ、料理を運んでからみんなを呼びに行く。


 俺は、レイラ、プロム、ミロースと並んで座り、軽キャンクラブのメンバーもペアで席に着いた。

 元ヴァルファ帝国の皇子のルファスと皇女のキャスカ

 人間のウィズとオーガのユリス

 人間のカイと人間のフィリー

 人間のバンとゴブリンのライカ

 みんなで食べるご飯はやっぱり旨い。


「ヒロシ、ゆで卵の殻むくだけは上手ですわ」


 ゆで卵の殻むきが下手くそなキャスカが尊敬の眼差しで俺をほめたたえる。


「そう?

 まあ、人生経験が違うからな」


 キャスカの『だけ』などという失礼な言動を無視して教えてあげた。

 反応したら、同じレベルだと思われるからな。


「ゆで卵の殻むきだけの人生って……」


「そんな訳あるか!

 殻もまともにむけない癖に、ルファスに毎回向いてもらってんじゃねぇか!」


 キャスカがあまりに失礼なので反応してしまった。

 大人として、がまん、がまん。


「キャスカ、僕がむいてあげるから大丈夫だよ」


「流石、愛するお兄様ですわ。アレと違いますわ」


 ルファスがキャスカを甘やかしている。

 本当にどうしようもない二人だこと。

 みんなペアで朝からイチャイチャとしやがって。

 賑やかで楽しいし、最高じゃねぇか。うん、正解。



 ワイワイ言いながらの朝食も終わり、片付けも済んだ。

 まだ、ここに残ってるのは、俺とレイラだけだ。


「さーて、今日は何をして遊ぼうか?」


 思慮深いと自負する俺が、うーんって考えたが、何も浮かばなかった。

 ブラブラしてゆっくり考えればいい。

 どうせ、暇なんだから。


「ちょっと、散歩してくるよ」


 席を立つと、レイラがついてきた。

 暇なのかな?


「レイラも一緒に行くか?」


「うん!」


(……か、可愛いぃ)


 嬉しそうに返事をするレイラに、キュンってなった。

 結婚してだいぶたつけど、レイラを見ると恋におちちゃうよ。

 おしどり夫婦の俺たちは、二人で散歩することにした。


 バンとライカが地面を耕していた。


「ライカと畑を作ってるんだ!」


 バンが教えてくれる。


「へ、へぇ……そうか、頑張れよ」


(……お前ら、ここに永住するつもりか?)



 レイラも同じことを思ったのか、

 二人で顔を見合わせてその場を離れた。



 散歩を続ける。


 キャンピングトレーラーがゆっさゆっさ揺れている。


(……なんじゃろね?)


 俺は不審な動きを見せるトレーラーのドアを開け――


「あっ、……すまん、続けてくれ」


 静かに閉めた。


「ヒロシ、どうだった?」


「いや、別に異常は無かった。カイとフィリーいたけど、忙しそうだったから邪魔しちゃ悪いし、行こう」


(……うん、仲良くしてたな)


 トレーラーが少ないから、こういう時間帯にすることもあるんだろう。

 物凄く二人に悪い事をしてしまったが、鍵をかけろ!


 妻帯者が増えたのにトレーラーの数が少ないから、 共同で各夫婦が使ってるからダメなんだよ。


「同じトレーラーを共有してるから、こんな時間に。

 トレーラー、早急に追加した方がいいな」


 ウィズの嫁さん探しにかまけて、仲間へのフォローが足りて無かった。

 リーダーとしてメンバーに申し訳ない事を……兎に角、環境の改善が喫緊の課題だ


「そういう事情なので――」


 俺はレイラの手を取った。


「久々に軽キャン機能でも使用しますか!」


「えっ……う、うん!」


 レイラの頬がほんのり赤くなる。

 

 俺はレイラを伴い、軽キャンに向かった。

 最近機能のチェックをしてなかったから、丁度良い機会だ。

 戦争やらいろいろあったから、レベル少しは上がってるだろ?

 そしたら機能も追加されているかもしれないし、楽しみだ! 


うかつだった。

ペアが増えたんだから、プライベートの問題もあるし、これだけのキャンピングトレーラーじゃ、全然足りて無かったんだ。

ここは、リーダーとして俺が住環境の整備を早急に整えなければいけない。

……ゼノス王国に帰ればいいんじゃね?とも思うのだが。

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