第16話 — プラモデモスとフレイオ、彼らの昔の旅
フレイオは木の上に止まり、毛むくじゃらの巨大な雄牛たちが群れをなしているのを見下ろしていた。一方、下ではプラモデモスが槍を準備している。
二人はギルドからの依頼を遂行中だった。商人グループから、あの凶暴な雄牛の肉と皮を狩るよう依頼を受けていたのだ。その野獣は高さ3メートル、幅2メートルにも達する。一見穏やかに見えるが…刺激すれば、無茶苦茶に反撃してくる。
プラモデモス:「おいフレイオ…なんでこんな依頼を受けたんだ?」
フレイオ:「俺が受けたのか?お前じゃないのか?」
プラモデモスはフレイオを睨みながら、石を彼の背中に投げつけた。
フレイオ:「痛いだろ、プラム!」
プラモデモス:「お前が俺をここに連れてきたせいだ。小さな獲物を狩るだけだと思ってたんだぞ」そう言いながら凶暴な雄牛を見た。「なのに、お前は俺をあの化け物のところに連れてきた」
フレイオ:「いいじゃないか…金がいるんだ。お前もだろ、へへ…」彼はナイフをくるくる回した。「俺たち二人のコンビネーションとスピードがあれば…あんな奴ら、簡単に倒せるさ」
プラモデモス:「そう思うか?言うのは簡単だな」彼は使う槍の一つを研ぎながら言った。
「はっ!」フレイオは木から飛び降り、プラモデモスの横に置いてある槍を一本手に取った。「槍だけしか持ってかないのか?」
プラモデモスは振り返っただけだ。「俺の武器の選択を疑うのか?」
フレイオ:「おい友よ、そんなに怒るなよ」彼は笑顔で言った。
プラモデモス:「この槍はこういう大型の獲物を狩るのに最適なんだ…」彼は自分の皮膚で刃の切れ味を試した。「あっ!」案の定、槍は十分に鋭かった。「彼らの体がどんなに硬くて大きくても、頭蓋骨は薄いんだ」
フレイオ:「ほほ、わかってるよ」
プラモデモスは自分の血を布で拭き取り、包帯を当てた。
それを見たフレイオ:「お前は馬鹿なのか?なんで自分の体で切れ味を試すんだ?」
プラモデモスはフレイオの言葉をあまり気にしなかった。「証明してやろうか?」そう言って、フレイオのベルトからナイフを抜き取った。彼はそのナイフをフレイオの前に掲げた。「これが証拠だ」
プラモデモスはそのナイフを自分の腹に突き立てた。「見えたか?」彼は鋭い目でフレイオの目を睨みつけた。
フレイオはプラモデモスの腹を見た。そこに突き立てられたナイフは折れていた。「…」彼は沈黙し、その瞬間にプラモデモスが何を意味しているのかを理解した。
プラモデモス:「鱗と羽毛の種族であるお前たちにとって、腹は切りつけられる最も脆弱なポイントだ」彼はナイフをフレイオのポケットに戻した。
フレイオはプラモデモスの無謀さに驚き、唾を飲み込んだ。
プラモデモスはフレイオの背中を何度か叩いた。「我々カダル族は金属のように硬い皮膚を持っているんだ」そして微笑んだ。「おいおい、そんなに緊張するなよ、フレイオ」
フレイオはただ彼を見つめた。「お前は正気じゃない」
プラモデモス:「へぇ???お前が聞いたんだろ?」
フレイオ:「でも俺のナイフを壊す必要はないだろ!」
プラモデモス:「ああ…すまんすまん。とりあえず、俺の槍を使え」彼は半分しか研いでいない槍を手渡した。「これはお前への贈り物だ。俺の槍ほど鋭くない…お前が自分を刺すリスクは取りたくないからな」
フレイオはそれを受け取り、槍を見つめた。「いやいや、俺を何だと思ってるんだ?」
プラモデモス:「よし、準備は完了だ」彼は広大な草原で眠っている雄牛の群れの方を見た。「準備はいいか、フレイオ?」
フレイオ:「待ってくれ、まず作戦を練らないと」
プラモデモスは眉をひそめた。「作戦だと?」彼は言った。
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馬車の中で - 現在
ダダン:「それで?あの雄牛たちを仕留めることができたんですか?」
フレイオ:「もちろん、簡単だったさ!」彼は胸を二回叩いた。
プラモデモスがすぐに割って入った。「おい、俺たちの一人は狩ってる雄牛に轢かれて死にかけたんだぞ」
フレイオは、投げて外した槍を回収しようと着地した時に雄牛に撥ねられたことを思い出した。
フレイオは思い出して言った。「あはは…そうだそうだ、あの時は息ができなくて死にかけたよ」
プラモデモス:「それに、お前の急降下の技で槍を彼らの頭に突き刺すべきだったんだ」
フレイオ:「ああ、最初はただ槍を投げただけだったんだ」フレイオはまだ自分の急降下の技に自信がなかった。「あの時はまだ自信がなかったんだよ」
プラモデモス:「お前の迷いが獲物を逃すところだったんだぞ」
フレイオ:「落ち着けよ友よ、それは過去の話だ。それに、なんで俺よりも獲物のことを気にするんだ???」
プラモデモス:「ああ…お前って奴は」
ダダン:「それで、危機的な状況になった時、どうやって獲物を仕留めたんですか?」
プラモデモス:「知りたいか、ダン?」彼は自分とフレイオがあの巨大な雄牛たちをどうやって倒したかを話し始めた。
プラモデモス:「あの時、俺たちが立てた作戦に基づいて俺は分離したんだ」
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過去へ戻る - プラモデモスとフレイオが分かれた時
フレイオは上空を飛び、雄牛たちの動きを監視していた。一方、プラモデモスは自分の走る速さを頼りに群れの周辺を偵察していた。
狩りの30分前
フレイオとプラモデモスは狩りの作戦を練っていた。
プラモデモス:「よし、フレイオ、お前は急降下して群れを驚かせろ。群れを二つに分けるんだ」
フレイオ:「獲物の数を減らすってことか?」
プラモデモス:「もちろんさ。全部を仕留めると思ってたのか?」
フレイオ:「全部狩ればもっと金が手に入ると思ってたんだが」
プラモデモス:「俺もそうしたいが、全部殺してしまえば、将来また狩るための再生産ができなくなる」
フレイオ:「わかった…」
プラモデモス:「よし、俺が先に行く!」彼は方向に向かって走り出した。
フレイオ:「相変わらずだな」彼はプラモデモスがいつも先走る習性に苛立ちながら、空へと飛び立った。
数分後、フレイオは高度100メートルに達し、眠っている雄牛たちの動きを観察していた。
プラモデモスはまだ合図を送るために忍び寄っていた。そして槍を振って攻撃の合図を送った。
フレイオはプラモデモスから与えられた槍を持ちながら、鋭い急降下を開始した。「くらえ!」バシッ! 柄の後ろの部分で硬い一撃を加え、木の大きな音を響かせた。
その大きな音は眠っていたほとんど全ての雄牛を目覚めさせ、残りの雄牛もパニックになった他の雄牛たちによって目覚めた。
雄牛たちは三つのグループに分かれた。彼らが狙ったのは、小さそうに見えるグループだった。
フレイオは最も少ない雄牛のグループが逃げる方向を指さした。「あっちだ!」そのグループは北へ向かって速く走った。
プラモデモスは時速約55キロの高速で走り始め、雄牛たちの速度にほぼ匹敵した。「はぁ…どうしてあんなに大きな雄牛がこんなに速く走れるんだ?」彼は走る速度を上げるために自身を追い込んだ。
フレイオはプラモデモスがこのような広い野原での狩りが得意でないことを理解した。「よし、俺が手伝う」彼は言った。
フレイオは西から素早く急降下し、雄牛の一頭の鼻を柄で叩いた。一頭の雄牛がパニックになり、その打撃の痛みで一瞬立ち止まった。
プラモデモスはその負傷した雄牛に追いつき始めた。「いいぞ、フレイオ!」残り距離2メートルまで接近し、プラモデモスが目標に到達するのに十分な距離だった。彼は跳躍して雄牛の背中を踏みつけ、槍を雄牛の頭の真ん中に突き刺した。
バキッ!! 雄牛はよろめいた。瀕死の雄牛を見たフレイオはすぐに降下し、プラモデモスから与えられた槍でそれを屠殺した。
フレイオ:「ああ…よし」彼は雄牛の首を切り裂いた。「終わりだ」雄牛の血が激しく流れ出し、そして息絶えた。
プラモデモス:「一頭だけでこんなに疲れるとはな」彼は雄牛を見た。「でもこの雄牛はかなり大きい」彼は高さ4メートル以上、幅3メートルの雄牛を仕留めていた。「どうやって運ぶんだ?」
フレイオ:「ああ…簡単なことだ」彼はそこから素早く飛び去った。
プラモデモスはただ見ていることしかできず、雄牛の上に座って待っていた。
2時間後、フレイオが空から降りてきた。
フレイオ:「心配するな、友よ。俺たちに依頼をくれたギルドの商人たちを連れてきたぞ」
そして彼らは一度に4台の幌馬車を連れた大規模なグループを見た。
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現在
プラモデモス:「そしてそれが俺たちの物語だ」
フレイオ:「はは…いい思い出だ」
ダダン:「お二人はすごいですね。でも、どうして冒険をやめたんですか、プラモデモス様?」
プラモデモス:「ああ…今日はこの辺で話すのは十分だな」
プラモデモスは約50メートル先に数人の盗賊がいるのを見つけた。彼らは自分たちと同じ馬を使っている何人かの商人を止めていた。
フレイオ:「また彼らかよ?」
プラモデモス:「ああ、どうやら黒鳥派閥が縄張りを広げているようだ」
ダダン:「派閥?あの連中はみんな悪い人たちなんですか?」
プラモデモス:「全員じゃない。でも中にはその力を使って無力な人々から金をゆする者もいる…そしてあいつらがその一部だ」
フレイオ:「上から監視しようか?」
プラモデモス:「好きにしろ」
フレイオは微笑んだ。「よし」バサッ!! 彼は空へ飛び立ち、白い雲の上に消えた。
ダダン:「フレイオ様は本当に速いですね」
プラモデモスの声が真剣なものに変わった。「矢を準備しろ、若いの。物理的に彼らと衝突するかもしれない」
ダダン:「え?彼らの中には人間やあなたの種族もいますよ」
プラモデモスは沈黙した。彼はダダンが生死の問題についてまだあまりにも無邪気で純真であることに気づいた。
プラモデモス:「いいか、若いの。この世界はいつも平和なわけじゃないんだ」彼は水を飲んだ。「そしてお前はアシュケランに住めて幸運だ。あそこはお前のような普通の人間にとっては十分に平和だからな」プラモデモスは自分の脇に槍を準備した。「しかし外の世界では、弱肉強食の掟がまだここで通用しているんだ」彼はフードをかぶり、顔にマスクを着けた。
それを見たダダンは少し微笑んだ。
プラモデモスは振り返った。「どうしたダン?そんな格好がおかしいのか?」
ダダン:「すみません、そんな格好をしているあなたを見たことがなかったので」彼はプラモデモスの姿を見ないように体を背けた。
プラモデモス:「はあ…」彼は少し唸った。「でも重要なのは、まず武器を準備することだ」
ダダン:「はい!」彼は弓と矢を準備した。
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上空、高度200メートル。フレイオの鋭い目で、数人のチンピラが主要道路を封鎖しているのが見えた。何人かは彼らが要求する通行料を払わなかったために拘束されていた。
フレイオ:「ああ、彼らは俺を怒らせる」彼は攻撃の準備としてナイフと爪を準備した。
フレイオは急降下し、人々の群れを切り裂く準備をした。
時速400キロで雲と空気を切り裂き、水に溶ける甘いキャラメルのように進む。
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地上では、プラモデモスはチンピラたちに止められていた。
「おい!」一人が彼らの乗っている幌馬車を叩いた。
「金はどこだ!」鳥族の一人が言った。
プラモデモスは沈黙したまま、一言も発しなかった。
ダダンも毛布の下で動かず、静かにしていた。
「おい、耳が聞こえないのか?」チンピラの一人がプラモデモスの襟を掴みながら言った。「死にたいのか???」
プラモデモスはフードの奥から冷静に彼の目を見つめた。「すみません、旦那。私のボスはあなた方の違法な通行料のための予算をくれませんでしたので」
プラモデモスの襟を掴んでいた男は突然激怒し、ベルトからナイフを抜き始めた。「クソ野郎!」彼はプラモデモスを刺そうとした。そしてまさにプラモデモスが先ほどダダンに話した通り、プラモデモスの腹を刺すナイフの音はカチン!という金属同士がぶつかるような音を立てた。
刺したチンピラは自分のナイフを見た——折れていた。彼はただ茫然とし、考えた。『まさかこいつは…』 彼は再びプラモデモスの顔を見た。プラモデモスは微笑み返した。
直接ナイフや剣の突きを防ぐことができるカダル族は、S級冒険者のカダルだけだった。彼らは経験と冒険によって鍛えられている。S級に到達するための主要な条件は、この世界の至る所にいるエルダードラゴン元素を倒すことだった。
プラモデモスはそのチンピラを逆に首を絞めた。「弱肉強食の掟を知っているか?」
絞められた男はパニックになり、プラモデモスの首への締め付けから逃れようとした。「ああっ!放してくれ!」
他のチンピラたちはただショックを受けて、全く動けなかった。
プラモデモス:「よく聞け。人を殺そうとする者は…」彼はマスクを外し、とても満足そうな笑顔を見せた。そして途切れていた言葉を続けた。「…殺される覚悟をしなければならない」
シュンッ!!!! プラモデモスの目の前で、フレイオは全速力で盗賊たちを襲った。そのうちの二人がフレイオのナイフと爪による攻撃を受けた。
一人は胸が裂けて肋骨が折れ、もう一人は首がほとんど切断されていた。二人とも即座に倒れ、血にまみれてその場で死亡した。
フレイオは微笑み、手についた血を舐めた。「よお…これは面白くなりそうだぞ、プラム」彼は気楽にプラモデモスの顔を見ながら言った。
プラモデモス:「ああ。俺はずっと自分を抑えていたんだ」彼の内側では、長い間抑圧してきた動物の本能——自分のサイズの生き物からの血と生肉——が掻き立てられていた。
プラモデモスはダダンに呼びかけた。「ダン!撃て!」
ダダンは立ち上がり、矢を準備した。「はっ!」彼はそこにいるチンピラの一人に向かって矢を放った。ダダンが放った矢は、人間の一人に突き刺さった。
ダダンはそれを見てショックを受けた。人間に対してこれを行ったのはこれが初めてだった。「そんな…」自分の種族を初めて殺したという罪悪感が彼の心に広がり始め、彼は凍りついた。
プラモデモスはそれを当然のこととして見ていた。「よくやった、若いの」彼は微笑みながら言った。「こんな状況に巻き込んでしまってすまない…しかしこの世界はお前が思うほど美しくはないんだ」そう言ってプラモデモスは自分の槍を、首を絞めていた鳥族のチンピラの心臓に突き刺した。
ズブッ!!! 「うぐっ…」鳥族のチンピラは苦痛に満ちた復讐の目でプラモデモスを見つめた。「必ず…代償を払わせる…」彼は言った。
しかしプラモデモスは気にせず、槍を引き抜き、さらに強く首を絞めてその首をへし折った。
バキッ!!! プラモデモスは死体を捨てた。彼は後ろを振り返り、ダダンにいくつかの言葉を言った。「ダン、これについてはすまなかったな」
そして彼は幌馬車から降りた。
フレイオとプラモデモスは戦闘モードに入った。ダダンが目撃した光景は、あのチンピラたちが彼らには全く敵わないというものだった…人間であるダダンが知る道徳的な羅針盤なしに行われる残忍さと残酷さ。
ダダンはそれを見て吐き気を催した。多くが引き裂かれていた。内臓が露出しているものもあった。心臓が噛み千切られて食べられていた。頭は粉砕されていた。死体は槍による大きな穴で貫かれていた。
地面と道路は彼らの道を塞いだチンピラたちの血飛沫と肉片で覆われていた。
そして最も不気味な光景は、フレイオとプラモデモスが敗れた敵の生身の肉を食べ、それを丸呑みにしているところだった。
ダダンはそれを見て、倒れ、深刻なショック状態に陥った。彼の意識はもう明晰ではなかった。彼はその赤い色に耐えられず、気を失った。
プラモデモスは肉の塊を丸呑みにしている最中に、ふと何かに気づいた。「おっと、しまった」彼は言った。「子供の前でこんな肉を食べるべきじゃなかったな」
フレイオ:「お前が欲張りすぎたのが悪いんだ。それに、もう子供は気絶してるぞ」
プラモデモス:「でもそれでも、彼は俺たちがそうしているのを見たんだ」彼はため息をついた。「はぁ…これは彼にとって厳しいだろうな」
フレイオはまだ手に持った肉の切れ端を楽しんでいた。「それに、後でここでの人間以外の種族の習慣や文化について説明できるだろ」
プラモデモス:「ああ、地球上の動物もお互いを食べ合うと聞いたことがある」
フレイオ:「本当か?ならそれで今のところ子供は納得するだろう」
プラモデモス:「もういい。後で説明しよう…俺は体を洗いたい」
フレイオ:「ああ、俺も洗いたい。この生臭さが気になるんだ」
彼らの馬車は山を下りた後、最寄りの川へ向かった。
プラモデモス:「お前のせいだ」
フレイオ:「欲張ったのはお前の方だ」
彼らは互いに責め合いながら、ダダンは楽しくない夢を見て眠っていた。
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第16話 終わり




