第12話 — 「ドワーフと異世界からの人間」
ドワーフたちは、あらゆる国が誕生する以前、エーテルガルドの地を支配していた。ギノヴァは彼らのリーダーであり、当時の全種族の平和の先駆者だった。
彼は「アシュケラン」という種族間の平和的な派閥を結成した。
「本日より、我々が立つこの地をアシュケランと名付ける。」 ギノヴァは大声で宣言した。
集まった種族たちから歓声が上がり、その知らせを祝った。
鋼のように硬い皮膚を持ち、頑丈な体をした成体のトカゲ、ケンが立ち上がり、意見を述べた。
「ああ、我々トカゲ族は都市を建設するよりも、森に住みたいと思う。」 ケンは丁寧な口調で言った。
ギノヴァは、彼らが閉じ込められたくないという気持ちを理解した。「ああ…よかろう、わかった。お前たちは森を守り、活用するために森の一部を取るがいい。」 彼は水を一口飲んだ。「だが、都市の食料備蓄も維持するのを忘れるなよ。」
ケンは再び座った。「ならば、その条件に同意しよう。」
ギノヴァは周囲を見渡した。「お前の民がお前に反対しないと確信できるのか?」
「ないと思う。たとえ数人が都市に住みたいと望んでも、私はそれを許すつもりだ。」 とケンは答えた。
「それは柔軟だな。許可しよう。」 ギノヴァはうなずいた。
突然、ヴリコルが現れ、他の種族の間に緊張が走った。
エルフが一歩前に出た。「おい、お前! 一体何の用だ?」
ヴリコルの視線は落ち着いていた。「俺に挑戦するつもりか?」 彼はかすかに笑みを浮かべて言った。
ギノヴァが立ち上がった。「再び俺に決闘を挑むつもりか? お前のリーダーでさえ俺を倒せなかったぞ。」
ヴリコルは笑った。「あはは、落ち着け。戦争を仕掛けに来たわけじゃない。」
彼はあぐらをかいて背筋を伸ばした。「俺の名はゴザン。この同盟に加わりに来た。」
ギノヴァは再び座った。「その言葉に嘘はないな?」
ゴザンはほくそ笑んだ。「ヴリコルの言葉を疑うのか? 我々は指導者への忠誠心で知られている。信頼できる味方を得るチャンスだぞ。」
「確かなら…その申し出を受けよう。」 ギノヴァは慎重に言った。
他の種族たちは抗議の声を上げた。
「ギノヴァ! 本当にあの圧制者たちと手を組むつもりか?」 エルフが大声で非難した。
ギノヴァは冷静に答えた。「お前たちの誰かが、彼らの身体能力に匹敵できるのか?」
エルフは雷に打たれたように固まった。彼は再び座り、沈黙した。
「よし。少なくとも一人は自分の限界を理解したようだ。」 ギノヴァは冷ややかに言った。
ギノヴァは羊皮紙を取り出し、全種族に署名を求めた。それはアシュケラン国家の正式な誕生を意味していた。
彼は再び立ち上がった。「これをもって、この地の平和条約は正式に発効する。」
エーヘン族の鳥人は奇妙な質問をした。「で、この同盟を何と名付けるつもりだ?」
「アシュケランと名付ける。他の者たちはどう思う?」 ギノヴァは周囲を見渡した。
名前についての議論が交わされた。
フィリピという鳥人が立ち上がった。「アシュケランでいいと思う。我々は皆疲れている…ギノヴァの提案を受け入れるだけで十分だろう。」
ゴザンも同意した。「ああ、俺もこの鳥に同意する。」
フィリピは不機嫌になった。「おい、俺は鳥だが、名前もあるんだぞ!」
ゴザンは微笑んだ。「ああ、ああ…すまない、名前を知らなかったものでな。」
フィリピは怒りながらつぶやいた。「フィリピだ…俺の名はフィリピ…鳥人族のリーダーだ。」
彼らは握手を交わした。
「今のところ、我々は味方だ。」 ゴザンは微笑みながら言った。
「ああ…」 フィリピはうなずいたが、その視線は鋭かった。
「よし、全員が合意に達したようだ。解散しよう。去りたい者はいつでも去って構わない。」 ギノヴァは宣言した。
ケンが立ち上がった。「ならば我々は先に森へ向かう。」 彼とその集団は去っていった。
「気をつけてな、ケン…進捗を待っている。」 ギノヴァは手を振った。
「残りもそれぞれの権力を持ちたがるだろう。」 ゴザンは言った。
「それで構わない…彼らが平和に共存できる限りはな。だが、もし誰かが問題を起こすなら…我々ドワーフは平和のために躊躇なく命を捧げる。」 ギノヴァはきっぱりと宣言した。
ギノヴァから放たれる圧倒的な力に、他の者たちは感じ入り、ゴザンでさえ震えて後ずさりした。
「ギノヴァ、それはやりすぎじゃないか?」 ゴザンは震える声で言った。
「おお、すまない。ただの虚勢だ。」 ギノヴァは小さく笑った。
「虚勢かどうかはともかく…そのオーラはまるで戦争を仕掛けるつもりのようだったぞ。」 フィリピは言った。
「はははは…すまない、すまない。では、おやすみ。」 彼は自分のテントへと戻っていった。
---
年月が流れ、集落は村から都市へと成長した。アシュケランは壮大で繁栄する王国となった。
ギノヴァは依然として民から信頼される王であり続けた。
「ああ…今度は何の報告だ?」 ギノヴァは疲れた様子で言った。「ゴザン、これを読んでくれないか?」
ゴザンが近づき、手紙を調べた。「これは…」
「はっ? 何て書いてある?」 ギノヴァは興味津々に尋ねた。
「誰が書いたかは分からない…だが、ここに来て会いたいと書いてある。」 ゴザンは困惑した様子で答えた。
ある日の午後、地震のような揺れが王国全体を震わせた。空には裂け目が現れ、まるで布を裂いたようだった。巨大な銀色の球体がアシュケランの宮殿の前に降り立った。
「今度は何だ?」 ギノヴァは心配そうな表情で言った。
「分からないが、かなり深刻な問題のようだ。」 ゴザンは空を見上げながら答えた。
球体の扉が開き、タコのような姿をした一対のロボットが現れた。「こんにちは。」 ロボットの一体が言った。
「な、何者だ? 何の用だ?」 ギノヴァは断固とした口調で尋ねた。
ネゾ01が自己紹介した。「我々は異世界A0991からのネゾである。」
「奇妙な名前だ…理解できない。」 ギノヴァは困惑した表情で言った。
ネゾ02が説明した。「我々は異世界との交易路を開きたいと考えている。交易の提案と考えてほしい。」
ゴザンがギノヴァにささやいた。「彼らは冗談ではないようだ、殿。」
ネゾ01が続けた。「我々がこの世界と他の世界との門を開くことを許可してほしい。」
「我々にどんな利益がある? そして、もし抵抗したらどうなる?」 ギノヴァは慎重に尋ねた。
ネゾ01は冷静に答えた。「おお、もちろん。お前たちは容易に高度な進歩と異世界の技術を得ることができるだろう…しかし、もし抵抗するなら…我々は躊躇なくこの世界を破壊し、他の生物と入れ替える。」
ギノヴァは考え込んだ。「つまり、異世界の生物を掛け合わせたいのか? そういうことか?」
「その通りだ。我々はただ世界と世界の間の道を開きたいだけだ。」 ネゾ02が答えた。
「で、お前たちには何の利益がある?」 ギノヴァは尋ねた。
「我々はお前たちを研究対象とする。」 ネゾ01は淡々と言った。
「何を言っているのか理解できない…しかし、攻撃しないというなら、許可しよう。」 ギノヴァは半信半疑で言った。
ゴザンがささやいた。「本当にいいのか、殿? 戦えないのか?」
ギノヴァはささやき返した。「正気か? あれを見ろ——空を布のように裂いたぞ。今の俺の力では及ばない。」
「よし、合意成立だ。我々は異世界の生物を送り届ける…」 ネゾ01は宣言した。
「シーン!」 球体から光の柱が降り注ぎ、ヴリコルに似ているがより小さな生物が現れた。
「あの生物は何だ?」 ギノヴァは尋ねた。
「これは人間と呼ばれる…そして彼女は女性だ。戦場から連れてきた。」 ネゾ01は説明した。
「戦争? つまり異世界でもまだ戦争が行われているのか?」 ギノヴァは尋ねた。
「尋ねるなら、そうだ。理論上、全ての生物は生存のために戦う。しかし人間の場合は違う…彼らは自己中心的な理由で互いに殺し合う。」 ネゾ02は説明した。
「こんなに小さな生物なのか?」 ゴザンは、少女が他の種族に比べて非常に小さいことに驚いた。
「では、その生物を我々に譲ってほしい。」 ギノヴァは要請した。
「よかろう、この生物をお前に託す。」 こうして、その日、人間はギノヴァ王に託された。
ゼノ種族は、時空を裂いて世界を高速移動する技術を持つロボット種族だった。彼らは次元を超えて旅し、研究とデータ収集を趣味として行っていた。彼らが実験台にした生物は、単なる実験動物に過ぎなかった。
---
ダダンが話を遮った。「ちょっと待って…つまりエイリアンってことか?」
「ああ、そう言えるな。」 プラデモスはうなずいた。
「じゃあ、人間は彼らの技術によって移動できたのか?」 ダダンは尋ねた。
「歴史によれば、そうだ。」 プラデモスは瓶から水を飲んだ。「しかし、ただの昔話だ。真実は分からない。」
「ふうん…」 ダダンは考え込んだ。
「ああ、もう一つ情報がある…王はエイリアンが連れてきた人間の女性と結婚した。」 プラデモスは言った。
「はっ? 異種婚?」 ダダンは驚いて尋ねた。
「ああ。そして、その時ゼノも結婚式に出席した。」 プラデモスは続けた。「記録によれば、ゼノはただ立って全てを観察していただけだ。」
「ああ…人間が動物を研究するように。」 ダダンは言った。
プラデモスは眉を上げた。「人間もそんなことをするのか?」
「ああ、まあそんなところだ。我々人間は強い好奇心を持っている…時には好奇心を満たすために同種の内臓を解剖することもある。」 ダダンは説明した。
「恐ろしいな。」 プラデモスは震えた。
「しかし、困っている人を助けるためにやることもある。我々は奇妙だが、そこまで奇妙じゃない。」 ダダンは言った。
「それでも俺には奇妙すぎる。」 プラデモスは首を振った。
---
彼らの馬は土の道を進み続けた。夕方が近づき、まだ目的地に着いていなかった。
「ああ…もう暗くなってきたのに、まだ着いていない。」 プラデモスは暗くなっていく空を見ながら言った。
「ならば野営すればいいじゃないか?」 ダダンは提案した。
プラデモスは額を叩いた。「はあ、お前はまだ新人だから許すが、ここの野獣がどれほど危険か知っているのか、若いの?」
「どんな生物がいるんだ?」 ダダンは興味深そうに尋ねた。
「コモド、夜の鷲、黒曜石のように鋭い爪を持つ双頭のフクロウ、石の皮膚を持つ肉食ザル、その他にもたくさんいる。」 プラデモスは説明した。
ダダンは震えた。「あはは…」 彼は気まずそうに笑った。「急いだほうがいいようだ。」
「分かってくれてよかった…ユハ! ハァ!」 プラデモスは手綱を鳴らした。
「コツコツコツ…」 馬の蹄が地面を叩く音が響いた。
日が暮れる頃、彼らは宿泊する村に到着した。
「ああ、着いてよかった…」 プラデモスは安堵のため息をついた。
「はは、ああ。生きててよかった。」 ダダンは微笑みながら答えた。
デンドラ村は大きくはなかったが、怪物の出没する森に近いため、王国の警備が非常に厳重だった。
「わあ、ここは兵士が多いな。」 ダダンは言った。
「当然だ…この村は怪物の襲撃を頻繁に受けている。宿を探そう。」 プラデモスは言った。
「馬はどうするんだ?」 ダダンは尋ねた。
「心配するな…もう数人の警備員に荷物を見張らせている。」 プラデモスは自信満々に答えた。
「はあ…」 ダダンは、デモス卿は風変わりだが信頼できると思った。
彼らは「白木の宿」という宿を見つけた。建物はほとんど全て白木で造られていた。
「わあ、全部この木で造るなんて、どんな人が建てたんだ?」 ダダンは感嘆して尋ねた。
「この木の種類を知っているのか?」 プラデモスは尋ねた。
「ああ、もちろん。私の国では温める油に使われている。」 ダダンは説明した。
「ほお、知らなかった。」 彼らは一緒に宿に入った。
女性の羽毛トカゲがフロント係として彼らを温かく迎えた。
「宿へようこそ、ご主人様方。」 フロント係が挨拶した。「私はアリサと申します。何かお手伝いできますか?」
プラデモスは彼女の鱗と羽の美しさに魅了されて固まった。
ダダンはすぐに気づいた。「コホン…デモス卿…見つめるのはやめてください。」
プラデモスは我に返った。「ああ…すまない、魅了されてしまった。」 彼はダダンを見た。
「正直すぎるんじゃないですか?」 ダダンは気まずそうに笑った。
プラデモスは再びアリサを見た。アリサは少し顔を赤らめていた。
「ああ…一泊ご宿泊されますか?」 アリサは尋ねた。
「ああ、はい。一泊お願いします。」 プラデモスは答えた。
「かしこまりました。17号室へどうぞ。」 彼女は鍵を手渡した。
「ありがとう、お嬢さん。」 プラデモスは言った。
部屋に向かう途中、ダダンはささやいた。「貴方は異性に簡単に影響されますね。」
「からかわないでくれ…女性に会う機会がほとんどないんだ。」 プラデモスは言った。
「それが?」 ダダンは尋ねた。
「しかも、会った時にはこんなに美しいんだ。」 プラデモスは答えた。
「はは、分かりますよ…」 ダダンはため息をついた。「お腹空いてませんか? 私は先に食べたいです。」
「俺も腹が減った。」 彼はアリサに向き直った。「アリサ、食事に行ってくる。」
アリサはただ微笑んだ。
「おい、それってあまりにも砕けすぎじゃないか?」 ダダンは尋ねた。
プラデモスは驚いた。「ああ、すまない。あまりにも気軽すぎた。」
「まあいいや。」
彼らは近くのレストランへ向かった。夜はオリーブオイルのランプに照らされ、暗い空は星で満ちていた。
ダダンは顔を上げた。「わあ、ここには月が二つあるんだな。」
「今気づいたのか? もう一ヶ月以上ここにいるのに。」 プラデモスは言った。
「はは、ああ。ずっと室内にこもっていたからな。」 ダダンは答えた。
「つまらない男だな。ヒカリがどうしてお前のような男を好きになるんだ?」 プラデモスは言った。
「え? 何て言った?」 ダダンは驚いて尋ねた。
「いや、すまない。脱線した。」 プラデモスは微笑んだ。
彼らはレストランに到着した。レストランは中東風の装飾で、サボテンや砂漠風の装飾品で飾られていた。
「ああ…砂漠のレストランか。」 プラデモスは言った。
「何か問題でも?」 ダダンは尋ねた。
「若いの、ここではトカゲ肉を売っているんだ。」 プラデモスは緊張して言った。
「トカゲは食べないのか?」 ダダンは尋ねた。
「俺はトカゲだ、若いの。」 プラデモスは自分の肩に触れた。
「ああ…尋ねてすまない。」 ダダンは言った。
「まあいいや。俺の種族は売っていないしな。」 彼はウェイターに近づいた。「まだ食事を提供しているか?」
ウェイターのメリアは鳥人族だった。スタッフのほとんどはドワーフで、特にシェフはドワーフだった。
「ああ、こんばんは。まだ食事を提供していますよ。」 メリアは言った。
「では、ここの名物料理をください。選ぶのに疲れた。」 プラデモスは言った。
「では、トカゲの串焼きをお勧めします…ここではかなり人気です。」 メリアは言った。
「と、と、トカゲ?」 プラデモスはどもった。
「ああ、すみません。気が利かなくて。」 メリアは言った。
「ああ…いいや。アラブ風の料理をください。」 プラデモスは言った。
「私も同じで。」 ダダンは言った。
彼らは長いテーブルに座った。一つのテーブルに十人座れる広さだった。
「ああ…トカゲ…」 プラデモスはため息をついた。
「デモス卿、夜を楽しみましょう。」 ダダンは言った。
「お前はドードーを頼むべきだった。」 プラデモスは言った。
ダダンはプラデモスが不機嫌そうなのを見て笑った。
すると、フードをかぶった人物が近づいてきた。「揚げドードーをください。」 声は女性のように聞こえたが、フードの下からトカゲの鼻先が見えた。
その人物はプラデモスの隣に座る許可を求めた。「ここに座ってもいいですか?」
プラデモスはまだ前かがみで、顔も上げずに言った。「ああ、どうぞ。」
ダダンはそれを奇妙に思った。「この人はデモス卿を知っているようだ。」
プラデモスはようやく顔を上げた。「食事はもう来たか、ダン?」 彼は涙目だった。
「泣いてるんですか?」 ダダンは驚いて尋ねた。
「あはは…」 プラデモスは布で顔を拭いた。「ただ眠いだけだ。」
「あははは…」 ダダンは小さく笑った。
隣の人物がプラデモスを驚かせた。「おい、誰だお前は?」
その人物は笑った。「ははは…俺を忘れたのか?」 彼女はフードを外し、プラデモスが知っている顔を現した。
「ネモア? ここで何をしているんだ?」 プラデモスは驚いて尋ねた。
「言っただろう?」 ネモアは答えた。
プラデモスは、彼女がダダンを監視していることを理解して沈黙した。
「で、あれがその子か?」 ネモアはダダンを指して尋ねた。
「ああ、でもあいつから来たとは言わないでくれ。」 プラデモスはささやいた。
「ふうん…わかった、簡単なことだ。」 ネモアは答えた。
ダダンは彼らがささやいているのに気づいた。「あの…お二人は知り合いですか?」
プラデモスはため息をついた。「はあ…彼女はネモアだ。羽毛トカゲの種族で…俺の知り合いだ。」
ネモアはダダンに優しく微笑んだ。「初めまして、私はネモアです。」
「初めまして、私はダダンです…ダンと呼んでください。」 ダダンは答えた。
料理が届き、食べ頃になった。
「ごゆっくりお召し上がりください。」 メリアは言った。
プラデモスとダダンは、丸焼きのトカゲを見つめ合った。
「本当にこれを食べるんですか?」 ダダンは尋ねた。
「注文したんだ。食べるしかない。」 プラデモスは諦めて答えた。
ネモアがプラデモスの手を軽く叩いた。「食べ物を交換しないか?」
プラデモスは微笑んだ。「ああ、もしよければ。大丈夫か?」
「ああ…構わない。何せ、我々の種族は文明を知る前は互いに食べ合っていたからな。」 ネモアは説明した。
プラデモスは無表情で言った。「トカゲの歴史を思い出させないでくれ。」
「ははは、安心しろ…」 彼女はプラデモスの皿を受け取った。
プラデモスはただ黙って見つめていた。心の中で、「この女は理解できない。」
ダダンは静かに食事を楽しみ、プラデモスとネモアは気まずい雰囲気の中にいた。
彼らは満腹になるまで食べ、そして同じ宿に戻って休んだ。
---
— 第13話へ続く —




