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第2話 スラムの朝
眩しい光がまぶたを貫いた。
ギンはゆっくりと目を開ける。
見慣れた天井。
窓の外には、いつもと同じ曇り空が広がっている。
遠くで小鳥の声がして、隣の家からは朝食の匂いが漂ってきた。
「……また朝か。」
誰に言うでもなくつぶやく。
「腹、減ったな。」
伸びをしながら体を起こす。
「今日はラーメンでも食べに行くか。」
独り言のつもりが、口に出すと少しだけ気分が上がった。
「……いや、贅沢か。」
自分で言って、自分で小さく笑う。
そんなくだらない一人問答も、ギンにとっては日課のようなものだった。
特別なことなんて、何もない。
それでも、今日も悪くないと思える。
「じゃあ、行くか。」
玄関を出て、一人で歩き出す。
どこまでも続く、見慣れた住宅街へ。




