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VERSE0.0-世界政府記録アーカイブ文書001  作者: 甘酒
エピソード0
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第2話 スラムの朝

眩しい光がまぶたを貫いた。


 ギンはゆっくりと目を開ける。


 見慣れた天井。


 窓の外には、いつもと同じ曇り空が広がっている。


 遠くで小鳥の声がして、隣の家からは朝食の匂いが漂ってきた。


「……また朝か。」


 誰に言うでもなくつぶやく。


「腹、減ったな。」


 伸びをしながら体を起こす。


「今日はラーメンでも食べに行くか。」


 独り言のつもりが、口に出すと少しだけ気分が上がった。


「……いや、贅沢か。」


 自分で言って、自分で小さく笑う。


 そんなくだらない一人問答も、ギンにとっては日課のようなものだった。


 特別なことなんて、何もない。


 それでも、今日も悪くないと思える。


「じゃあ、行くか。」


 玄関を出て、一人で歩き出す。


 どこまでも続く、見慣れた住宅街へ。

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