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# 第4話 ## 「五十歳、初めて本気で戦う」

# 第4話


## 「五十歳、初めて本気で戦う」


ゴブリンキング。


その巨体は森の木々よりも大きく見えた。


巨大な斧。


赤い目。


全身から溢れる圧力。


---


「……あれ勝てるの?」


ミーナが聞いた。


---


「無理よ」


エルナが即答した。


---


「おい」


---


「普通に無理!」


---


修司も否定できなかった。


正直。


かなり怖い。


---


ゴブリンキングが笑う。


「グオオオオオオ!!」


---


地面が揺れる。


ゴブリンたちも興奮して叫び始める。


---


完全に包囲された。


逃げ道もない。


---


その時だった。


頭の中に文字が浮かぶ。


---


【危機感知 Lv1獲得】


---


「今かよ!」


---


修司は思わずツッコんだ。


---


ゴブリンキングが斧を振り上げる。


そして。


振り下ろした。


---


ドォォォン!!


---


地面が吹き飛ぶ。


土と石が舞い上がる。


---


「うわあああ!」


ミーナが転ぶ。


---


修司は飛び込んだ。


ミーナを抱えて回避する。


---


【回避 Lv9→Lv10】


【身体能力 Lv1→Lv2】


---


「助かった……」


ミーナが震える。


---


修司は立ち上がった。


膝が笑っている。


怖い。


本当に怖い。


---


でも。


逃げるわけにはいかなかった。


---


「エルナ!」


---


「なに!?」


---


「魔法は使えるか!」


---


「時間が必要!」


---


「どれくらい!」


---


「三十秒!」


---


修司は笑った。


---


「長いな」


---


「無茶言わないで!」


---


だが。


やるしかない。


---


修司は木の棒を構えた。


そして。


ゴブリンキングへ走った。


---


「おおおおおお!!」


---


エルナもミーナも目を見開く。


---


「行ったあああ!?」


---


ゴブリンキングが斧を振る。


---


修司は避ける。


---


【回避 Lv10→Lv11】


---


避ける。


---


【回避 Lv11→Lv12】


---


避ける。


---


【回避 Lv12→Lv13】


---


どんどん動きが良くなる。


目も体も反応速度も。


---


「まだだ!」


---


修司は叫んだ。


---


人生も同じだった。


若い頃は失敗した。


夢も叶わなかった。


後悔も山ほどある。


---


でも。


---


「終わってない!!」


---


ゴブリンキングの足に棒を叩き込む。


---


パキッ。


---


棒が折れた。


---


「弱っ!!」


---


ミーナが叫ぶ。


---


「おじさん武器が負けてる!」


---


「知ってる!」


---


だが。


その一撃で。


---


【棍棒術 Lv1獲得】


【戦闘経験 Lv2→Lv3】


---


能力が上がる。


---


修司は笑った。


---


「面白いな」


---


ゴブリンキングが怒る。


---


その瞬間。


ミーナが前へ出た。


---


「おじさん!」


---


「ミーナ!?」


---


「私も戦う!」


---


猫耳が立つ。


尻尾も膨らむ。


---


すると。


ミーナの体が淡く光った。


---


「え?」


エルナが驚く。


---


ミーナの足が速くなる。


爪が鋭くなる。


---


「獣化!?」


エルナが叫ぶ。


---


「そんな能力持ってたの!?」


---


ミーナ本人も驚いていた。


---


「知らなかった!」


---


「知らなかったの!?」


---


カオスだった。


---


しかし。


そのおかげで時間が稼げた。


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エルナの杖が光り始める。


---


風が集まる。


木々が揺れる。


空気が震える。


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「完成した……!」


---


修司が振り返る。


---


「頼む!」


---


エルナは深呼吸した。


---


そして叫ぶ。


---


暴風撃ストームブレイク!!」


---


巨大な風の渦が放たれる。


---


ドゴォォォォォン!!


---


森が揺れた。


ゴブリンたちが吹き飛ぶ。


---


ゴブリンキングも大きくよろめく。


---


「効いた!」


---


エルナが叫ぶ。


---


その時だった。


頭の中に文字が浮かぶ。


---


【条件達成】


【無限成長 発動】


---


修司の体が光り始めた。


---


「え?」


---


【レベルアップ】


【Lv1 → Lv10】


---


「はああああ!?」


エルナとミーナが同時に叫んだ。


---


修司自身も驚いていた。


---


体が軽い。


力が湧く。


世界が違って見える。


---


ゴブリンキングが再び立ち上がる。


だが。


今度は違う。


---


修司は一歩前へ出た。


---


そして静かに言う。


---


「まだ伸びる」


---


その目には。


もう恐怖だけではなく。


確かな自信が宿っていた。


---


ゴブリンキングとの決着は目前。


そしてこの戦いが、後に伝説の始まりとして語り継がれることになる――。


---


## 次回予告


### 第5話


**「伝説の最初の勝利」**


ゴブリンキングとの決着!


修司、エルナ、ミーナ。


三人の初めての連携が奇跡を起こす!


そして初めての報酬で向かう先は――


「宿屋です!」


「ご飯です!」


「風呂だな」


異世界生活、ついにスタート!


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