表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/26

# 第18話(後編) ## 「七災将第一席」

# 第18話(後編)


## 「七災将第一席」


修司が前へ出る。


---


目の前にいる男。


---


七災将第一席。


---


《白滅のゼクト》


---


存在感が違った。


---


グレンと戦った時の圧迫感とは比較にならない。


---


立っているだけ。


---


それだけなのに。


---


空気が重い。


---


呼吸すら苦しくなる。


---


エルナが杖を握る。


---


「冗談でしょ……」


---


セシリアの額にも汗が浮かぶ。


---


「これほどとは……」


---


ゼクトは修司を見つめる。


---


まるで品定めするように。


---


「お前が無限成長」


---


「そうだ」


---


「なるほど」


---


ゼクトは興味なさそうに呟いた。


---


「弱いな」


---


沈黙。


---


ミーナが怒る。


---


「なんだと!」


---


しかし。


---


ゼクトは見てもいない。


---


まるで。


---


道端の石ころを見る程度の関心しかなかった。


---


「今は殺す価値もない」


---


その言葉に。


---


修司の拳が震えた。


---


悔しい。


---


だが。


---


反論できない。


---


実力差は明らかだった。


---


その時。


---


ガイアスが前へ出る。


---


「ほう」


---


ゼクトの目が少しだけ細くなる。


---


初めて反応した。


---


「王国最強」


---


ガイアスは笑う。


---


「若造」


---


「久しぶりじゃのう」


---


ゼクトも微笑む。


---


だが冷たい。


---


恐ろしく冷たい笑顔だった。


---


「十年前以来か」


---


修司たちは驚く。


---


知り合いだったのか。


---


ガイアスの表情が険しくなる。


---


「お前は昔から変わらん」


---


「世界を憎んでおる」


---


ゼクトは空を見る。


---


「世界に価値などない」


---


「人は愚かだ」


---


「争い」


---


「奪い」


---


「裏切る」


---


静かな声。


---


だが。


---


どこか悲しかった。


---


修司は気づいた。


---


この男。


---


未来の自分に少し似ている。


---


大切なものを失った人間の目をしていた。


---


ゼクトは言う。


---


「だから壊す」


---


「全てを平等な無へ帰す」


---


ミーナが首を傾げる。


---


「難しい」


---


「簡単に言うと?」


---


ゼクトが答える。


---


「全員死ぬ」


---


「最低だな!」


---


ミーナが即答した。


---


一瞬。


---


場の空気が変になる。


---


エルナが吹き出した。


---


「その通りね」


---


セシリアも頷く。


---


「分かりやすい」


---


修司も笑った。


---


そして。


---


前へ出る。


---


「だったら止める」


---


ゼクトが見る。


---


「お前が?」


---


「俺たちが」


---


修司は後ろを見る。


---


仲間たち。


---


みんなが立っている。


---


誰一人逃げない。


---


ゼクトは少し黙った。


---


そして。


---


ほんの少しだけ。


---


寂しそうに笑った。


---


「昔の私もそうだった」


---


その言葉。


---


修司は聞き逃さなかった。


---


昔の私。


---


つまり。


---


ゼクトもかつては。


---


誰かを守ろうとした人間だった。


---


その瞬間。


---


ルナの未来視が発動する。


---


赤い瞳が輝く。


---


「っ!」


---


苦しそうに頭を押さえる。


---


「ルナ!」


---


修司が支える。


---


ルナは震える声で言った。


---


「見えました……」


---


「何が見えた!」


---


ルナの顔が真っ青になる。


---


「王都です」


---


全員が息を呑む。


---


「もう始まっています」


---


「何が!」


---


ルナは叫んだ。


---


「王城襲撃です!!」


---


静寂。


---


次の瞬間。


---


ゼクトの姿が消えた。


---


「なっ!?」


---


誰も反応できない。


---


速すぎた。


---


空に残った声だけが響く。


---


「来るがいい」


---


「無限成長」


---


「絶望の意味を教えてやろう」


---


そして。


---


王都の方角。


---


巨大な白い光が天へ伸びた。


---


ドォォォォォォォン!!


---


王城が襲われている。


---


修司は拳を握る。


---


未来を変える戦い。


---


その時が来た。


---


「行くぞ!!」


---


仲間たちが頷く。


---


全員で駆け出す。


---


王を守るため。


---


未来を変えるため。


---


そして。


---


自分自身の運命に勝つために――。


---


## 次回


# 第19話


## 「王城炎上」


七災将第一席ゼクト襲来!


王城崩壊!


王を狙う刺客!


そして現れる謎の黒騎士――。


その正体は未来の修司を知る人物だった!


「遅かったな、英雄」


王都決戦編、開幕!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ