# 第18話 ## 「七災将第一席」
# 第18話
## 「七災将第一席」
王都まであと半日。
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修司たちは馬車を飛ばしていた。
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「急げ!」
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セシリアの声が響く。
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未来では三日後。
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王が死ぬ。
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王国崩壊の始まり。
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絶対に阻止しなければならない。
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馬車の中。
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セリアはずっと窓の外を見ていた。
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父親のことが心配なのだろう。
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普段の明るさがない。
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修司は隣に座った。
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「大丈夫か?」
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セリアは小さく笑う。
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「大丈夫じゃありません」
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珍しく正直だった。
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「怖いです」
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王女ではない。
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ただの娘だった。
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父を失うかもしれない娘。
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修司は静かに言った。
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「守るよ」
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セリアが顔を上げる。
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「え?」
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「みんなで守る」
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「だから信じろ」
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セリアの瞳が少し潤んだ。
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「ありがとうございます」
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その時。
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ルナが立ち上がった。
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顔色が悪い。
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未来視。
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また何か見えたのだ。
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「来ます」
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全員の表情が変わる。
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「上です!」
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見上げる。
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空。
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雲の上。
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何かがいた。
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巨大な白い翼。
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純白の鎧。
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銀色の長髪。
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神々しいほど美しい男。
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しかし。
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その瞳には何の感情もなかった。
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まるで世界を見下ろす神。
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いや。
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人間を虫けらのように見る存在。
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男がゆっくり降りてくる。
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着地。
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音すらない。
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恐ろしいほど静かだった。
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そして。
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男は言った。
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「見つけた」
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冷たい声。
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感情がない。
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ルナが震える。
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「七災将第一席……」




