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モンスターイーター ~ヤンデレ幼馴染の異世界料理を食べる日々~  作者: 音有五角
第二章 レアダンジョン「幽霊列車」編
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トラップだ! 気をつけましょう!

『――グルメリストにレッドメイジゴブリンが追加されました。初喫食ボーナス、MP+5、魔力+5、精神+5加算されます』

『――レッドメイジゴブリンの「ファイアボール」が追加されました』


『――グルメリストにブルーメイジゴブリンが追加されました。初喫食ボーナス、MP+5、魔力+5、精神+5加算されます』

『――ブルーメイジゴブリンの「アクアショット」が追加されました』


『――グルメリストにイエローメイジゴブリンが追加されました。初喫食ボーナス、MP+5、魔力+5、精神+5加算されます』

『――イエローメイジゴブリンの「サンダーアロー」が追加されました』


『――グルメリストにブラックメイジゴブリンが追加されました。初喫食ボーナス、MP+5、魔力+5、精神+5加算されます』

『――ブラックメイジゴブリンの「ダークボール」が追加されました』

『スロットの枠は5つまでです。外すトレースアーツを選択してください』


 ユニークスキルを明かしたところで、モグモグと焼いたゴブリンを食べていく。体を寄せて(心なしかいつもより密着)メニューを覗き込んだ五十嵐が、うーん、と声を上げた。


「トレースアーツは下級の攻撃魔法だね」

「そうだな。正直、ゴーレムの魔法とあんまり威力変わらないし……そこそこ上がってきたとはいえ、俺の魔力は低いからな。今回のは必要なさそうだ」


 そうしてポニーへと再び跨り、移動を再開。

 Eランクダンジョン「エッグペガサス」の前へと到着した。


「おし。じゃあ、騎乗スキルを解除するぜ」


 工藤がスキルの解除をする。ポニー達が消えるギリギリまで、五十嵐はポニーを撫でて「バイバイ。ありがとうね」と言っていた。ポニーは気持ちよさそうに目を細めていた。

 空間の歪みに触れ、4人は中へと転送されていく。

 室内は外装と同じ色をした、白い壁と床が広がっていた。近くにモンスターはいない。背後は壁で、前へ通路が伸びていた。


「前は俺と工藤で。後ろは桃と如月だな。桃は剣術の技を獲得したけど、戦力的にはこの方がバランス良いと思う」


 武宮がそう言うと、如月が「よろしく~、ももち!」と声をかけるも、五十嵐はむっと頬を膨らませた。

 完全に不仲になってしまったようだ。

 長年一緒にいるので、武宮もわかってはいる。五十嵐は正直、メンヘラな一面がある。すぐ不安になるし、すぐに嫉妬するし、思いが暴走しやすい。

 しかし昔からの付き合い。慣れているものだ。武宮は五十嵐に近づき、軽く声をかけた。


「桃。これからもずっと一緒だからな」

「えっ。あ、当たり前だよ、そんなこと。絶対に、逃がさないから……」


 突然の告白に、五十嵐は顔を赤くする。

 武宮は「よし、いくか」と言ってパーティーは移動を開始した。工藤が「隙あらばイチャつくよな、本当」と言って、如月が「ヒューヒュー、アツアツ~☆」と冷やかしたのであった。


(工藤に対してもそうだけど、少しは心を開いてほしいものだな……人数増やす予定なんだし)


 武宮は少しだけ、五十嵐が心配であった。

 そんな微妙な空気感になりながら、通路を進む。やがて四角いフロアへと出た。部屋の隅には、赤、青、黄、紫の四色の丸いボタンが設置されている。


「なんだこれ? 他の通路への扉もねーし……」


 工藤が声を上げる。武宮を先頭に、4人はボタンへと近づいた。


「ここ、ちょっとしたギミックがあるダンジョンで、次のフロアへ進むには、基本的に仕組みをクリアしていく必要があるんだ」

「卵の見た目したわりに、随分とメカメカしいダンジョンだな。つーか、ちと面倒だぜ」

「まあ、そう言わないでくれ。で、ここの仕組みなんだけど。俺達が入ってきた、穴の上を見てくれ」


 ボタンから振り返る形。出入口の上には、大きな玉がある。


「ボタンを押したら、あの玉が光る。そしてその色通りに、このボタンを押す。それを何回か繰り返すと、次のフロアへの扉が開かれるんだ」

「りょーかい。んじゃ、オレがあの玉見ているぜ。ようするに、点滅した色を教えりゃいーんだろ?」

「そうだな。俺がボタンを押す。頼んだぞ、工藤」

「おうよ。ミスったらどうなんだ?」

「周囲にモンスターが溢れる。かなりの量だ」

「わかった」

「よし。じゃあ行くぞ! 連携だ!」

「ああ! いつでも来いよ!」


 武宮が頷き、赤のボタンを押した。どれかを押したら、ゲームスタートだ。

 玉が黄色に光る。工藤は大きな声を出した。


「黄色!」

「赤押しまーす」

「はあ!? いや、なんでだよ!」


 玉が赤色に点滅し、室内に警報音のような仰々しい音が鳴る。

 瞬間、天井から六体のロボットが舞い降りてきた。六つ足のクモの形をしたフォルムで、体長は80センチほどだ。


「ビー! ビィィィ!!!」


 ロボットらしく、警報音のような鳴き声を放つ。武宮は斧を構えた。

 クモのロボットは、赤、青、緑、黄、紫、黒。6色で、合計6体だ。つまり。


「初喫食ボーナス祭りだ!」

「最初からそれが目的だったんだろ! あの丁寧な説明の意味はなんだったんだよ!」

「雰囲気だ。ダンジョン攻略において、罠は気をつけるものだろ?」

「その罠にわざと引っかかっている奴がいるけどな!」


 武宮と工藤がぎゃあぎゃあ騒ぎつつ、前へと出た。

 クモ型のロボットはすばしっこく、工藤でもパンチが回避されるほどであった。武宮に関しても同様。

 しかしパワーは大したことがなく、足で蹴られてもダメージは少量。

 厄介さがあるだけで、強くはない。

 ましてや今のパーティーはスーパーアーマーでHPを底上げしている。危なっかしさはない。そう思われた。


「っ!? やべ、1体後ろへ向かってるぞ!」


 工藤が叫ぶ。

 武宮、工藤が1体を仕留め、五十嵐、如月が同じ敵へ魔法攻撃をして3体減らせている。だが、1体――赤いクモ型のロボットが、後衛へ向かって駆けていったのだ。

 しかし五十嵐がそこで前へと出て、剣術の技を発動させる。


「――ヴァルキリースラッシュ!」


 ヴァルキリースラッシュ

 攻撃技。消費MP20。魔力を帯びた強力な一閃を放つ。。


 剣が白い光で包まれる。太くなった剣筋により一閃が、クモ型のロボットを捉えた。

 ギギギ、と音を立てながら耐えるも、如月が攻撃魔法を発動。光の剣、ホロテックブレイドがロボットの体を貫いた。


「ありがと、ももち~」

「……べつに」


 残りの敵も、武宮と工藤が蹴散らしていく。

 そして敵を全滅させた時、4人のレベルが上がった。


『――武宮 昴のレベルが11へアップしました。HP+54、MP+3、攻撃力+20、防御力+12、俊敏+9、魔力+3、精神力+10』


『――五十嵐 桃のレベルが11へアップしました。HP+68、MP+14、攻撃力+18、防御力+18、俊敏+16、魔力+20、精神力+17』


『――如月 姫花のレベルが11へアップしました。HP+53、MP+22、攻撃力+9、防御力+11、俊敏+12、魔力+23、精神力+19』


『――工藤 蓮のレベルが11へアップしました。HP+72、MP+9、攻撃力+16、防御力+19、俊敏+21、魔力+9、精神力+18』

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