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【第2部完結】エレ レジストル〜最強悪魔と旅する生き残り少女の冒険録〜  作者: 月森 かれん
第2部 敗北者達の復讐編

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番外編 人知れず流した涙

 アレキサンドルを出たエリスとベルゼブブは、

まだアンスタン大陸に留まっていた。



 夜。シーポルト近隣にある林。

たき火のパチパチと弾ける音だけが響き、2人共口を開かない。

エリスに至ってはアレキサンドルを出てからずっと俯いていた。 


 「そのまま薬屋の所に戻るかと思えば、野宿なんざ珍しいじゃねぇか」


 「……………………」


 エリスは何も答えない。

ベルゼブブは反応がないことにが気に入らないのか、軽く睨みながら話を続ける。


 「あれか?たまには野外の空気でも味わいたい――」


 ベルゼブブはそこまで言って固まった。

エリスの小さな肩が小刻みに震えていることに気づいたからだ。


 「お前……泣いてんのか?」


 その言葉に、ようやくエリスがすすり上げた。


 「私、もう追われないのよね……?

コソコソ隠れながら生きていかなくても良いんだよね……?」


 静かに声を殺して泣き出したエリスを見て、ベルゼブブは小さくため息を吐いた。


 「まぁ、お前の魔力目当てに勧誘は増えるだろうがな。

コソコソ隠れる必要はねぇ」


 するとエリスがフラフラと立ち上がる。

そのままベルゼブブの所まで寄って、倒れ込むように彼の胸に顔を埋めた。


 「おいおい……。結局こうなるのかよ。

泣くなとは言わねぇが、あんまりこういうことすんのやめろよ。

慰め方なんて知らねぇからな」


 エリスは震える手でベルゼブブのローブを掴み、

しゃくり上げながらも頷いた。

ベルゼブブは空いている両手を持て余しながら、

静かに空を見上げた。

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