第18話 汝を世の理から開放する
2話同時投稿しております。
(間違えて投稿しました)
「よし!今日もやったるぞー!」
今日も天候に恵まれ、簡単な朝食をとり
昨日のナイフを貰おうとアシュリーを探した
アシュリーは地下にある、研究部屋に居た
「アシュリー?入るぞー」
中に入ると、見事な汚部屋だった、散乱した紙、積み上げられた本達
日本で住んでいた頃の、自分の部屋とソックリだった。
「カナデ!いいわよー入って」
「もう入ってる、少しいいか?」
「ええ、何?」
アシュリーは考案中の術式を書いていた手を止めて俺に向かい合ってきた
「昨日、トゥケーさんから術式が組み込まれたナイフを借りたんだが、それもう1本あるか?」
「どの術式?」
「確かよく切れるだったな」
「あるわよ、ちょっと待っててね」
ガタガタと本の山をかき分けて(突き飛ばして)下から立派な箱が出てきた
箱を開けると中には何本もナイフがありそこから1本取り出すと、アシュリーは俺に渡した
「ありがとうアシュリー!」
「いいのよ、売り物としてストックしてあるから」
神ナイフをカバンに入れて意気揚々とトゥケーさんを連れて昨日の現場まできた
「さてと」
「では、あちらで作業して参ります」
「あっはい!了解です!」
トゥケーさんは昨日同様、領民の手伝いに行った。
昨日ゲットした『ヴィアーン』の木を使えないか考えてみた、繊維になるなら土壁の土材に応用出来ないかなーっと
まーまずは、骨組みにしてみるか!
『ヴィアーン』を手に取り、薄く長く神ナイフで割いていく
やべ!?太すぎたか?厚さがバラバラになったがご愛敬だ
割いて割いて割いて・・・
ふぅ。
骨組みのストックはこんなもんだろ
次は土壁の土部分に取り掛かる。
粘土質で乾燥するとガッシリするイメージをする。
成る可く正確にイメージしてからゆっくりと手を地面に付けた
「導出の手」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
この沈黙である。
嫌な予感がして心臓はバクバクしだした
手を当てている地面から振動が伝わった、徐々に大きくなり地響きがなり、俺のか弱い・・ゲフンゲフン
立派な足はまたガクブルした。
―ボッゴァ
「ヒィーーーーー!!!」
地面は隆起して、元ある土とは別の色の土がボコボコと出てきた
ゆっくりと出てきたので助かった・・
トゥケーさんが地響きを聞いてこちらを見ていたから、大丈夫です!とジェスチャーをした
出てきた土を触ると水っぽい、粘土質だった。
先程割いた『ヴィアーン』を一つ手に取り、短く切る。粘土質の土を一山、別の場所に作り、その山に『ヴィアーン』を入れて揉んだ。
そう、揉んだ。変化なし。
ならばと、神ナイフの柄で、『ヴィアーン』を潰すように叩いた
―ガリガリガツガツガリガリ
んー。変化はないか・・・
『ヴィアーン』は神ナイフのお陰で、すり潰された
多少膨張したか?フヤフヤにはなっているようだが
―ガリガリガツガツガリガリ
水が足りないのだろうか?
トゥケーさんに聞くべきか・・・
―ガリガリガツガツガリガリ
よし!違うやつでやろう!
手を止めて、藁をイメージしてみる、芯がしっかりしていて立派なやつ。地面に手を当てる
「導出の手」
―ガサガサガサガサ
また裏の雑木林からガサガサ聞こえた。これは近いぞ!
大丈夫だ、危害はない・・・筈だ!
―ガガガガガガ
「うぉわーーーー!!」
藁の集団が手を当てた地面へ向かって一直線に向かってきた
チビりそうな光景だが、仕方ない
俺は藁を乾燥させた状態でイメージしたつもりだったが、出てきたのは青々として立派な藁だった。見た目は藁だ、しかしこの藁モドキには、どうやら欠点があった
「くっせーーーーー!!!」
めちゃくちゃ臭かった。臭すぎて目までショボショボする
藁モドキが擦れ合って傷がついた部分から、えげつない匂いがする
遠くにいた領民の女性陣から黄色い悲鳴が聞こえた
これは俺の匂いじゃねーー!!
戻したいがどうしたら戻るか分からん!!
所詮藁モドキ!燃やしてしまえーー!!
ヒャッハー!
「貴殿に罪はない。あるとしたら我に導かれた事
暗黒の闇を味合うがよい。
我が汝を世の理から解放する!!
ファイヤァァァアーーーーーーーーーーー!!」
―ぽふん
指先を立てて、ライター魔法を使った
「もういっちょ!」
―ぽふんぽふんぽふんぽふん
そう藁モドキは水を含んでいたので、俺のライター魔法の火力では燃やせなかった
―ぽふんぽふんぽふんぽふん
「あれへ?なんか・・・眩暈がぁ・・」
そして俺はぶっ倒れた




