第17話 初めての家造り※挿絵有り
俺の爪先1センチの隙間をあけて細い木々達はガラガラと止まった
「危なっか・・・た・・・」
まだ足はガクガクと震えていた。人生で初めて足がガクブルする経験と、見知らぬ木に襲われそうになる経験をした
轟音を聞きつけトゥケーさんは駆け寄ってきてくれた、誤魔化しが効かないので、俺のスキルだと言うと驚いていたが、そもそも生産スキル自体よく知らないらしく、問い詰められることも無かった
「今日は一旦、引き上げましょう」
「賛成です・・・」
俺のテンションはガタ落ちだった、帰るのにも時間かかるし、とりあえず帰ろうとなった
「トゥケーさんこの木だけ見てからでもいいですか?」
「もちろんです。離れていますので」
「いや、すぐ終わるので大丈夫です」
鞄から貰ったナイフを取り出し、木をもう片手で持つ
片手で持てる程の太さ。木の側面にナイフを叩きつけた
―ガコッ
「ん?」
硬いか?もう一度、今度は木を土の置いて、振りかぶってナイフを叩きつけた
―ガコッ
「かった!!」
刃が入らない。小さな擦り傷程度だった
側面といえ刃が入らないのは予想外です
全然竹じゃねー!
トゥケーさんは不思議そうに目をパチくりしていた。
俺が木をどうにかしたいのを見ていた
「カナデさん、その『ヴィアーン』の木は硬いですので、宜しければこちらをお使い下さい。簡単に切れるナイフです」
「ありがとうございます!」
トゥケーさんからナイフを借りてまた叩きつけた。
あら不思議、豆腐みたいにツルんと切れてそのまま土にのめり込んだ
「なんっじゃこりぁ~!!」
「カナデさんは初めてお使いになられたのですか?こちらでは一般的に使われているナイフで、切れ味を増す術式が組み込まれています。ただしこの術式は中級になりますので、使いすぎると魔力切れを起こします」
「魔力切れ?その中級とやらは、魔力を膨大に使うタイプか」
「そこまで膨大ではないかと。ご存知かも知れませんが、下級は発動に少量の魔力を使いますが、中級は発動と維持に魔力を要します。さらに上級、特級とありますが、私達が普段使うのは中級まででしょうか」
全然!知りませんでしたー!
アシュリーから聞いた、空を飛ぶ術式を思い出した。空を飛ぶにはかなりの魔力を使いそうだ、果たして俺は飛べるのか・・
「成程。因みにこの『ヴィアーン』は何か使う用途がありますか?」
「『ヴィアーン』は繊維の元になります。それ以外の用途でしたら、私は存じません。」
「繊維!?」
「薄くスライスした『ヴィアーン』を水に濡らすと、しなりが加わり、それを染色したり手を加えて繊維となります」
まさかの繊維、でもこの硬い木が繊維とは・・
切れた木をみると白い樹液が出てきた。こんな細い木から樹液が出るなんて、匂いを嗅いだが奥深く、何とも言えない匂いだった
15cm程度に切り、カバンに入れた。樹液で汚れそうだが、
手に持ったまま歩いて帰るのは億劫だった。
「お待たせしました。帰りましょう」
「はい。では参りましょう」
屋敷着く頃にはクタクタだったが、トゥケーさんから紙を受け取り、先程作ろうとした平屋の間取りを作った
まぁ初めてなら無理をせず、こんなもんだろ?
家が立ち並び、目処がたったらこれを倉庫にして新しく民家を建ててもいいな
なんて考えているうちにグッスリと寝て、朝を迎えた
スマホアプリで間取りを作り。みてみん様にて画像をアップしております。
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