第16話 都市計画vol.4
「大丈夫よ!術式を売って稼いでいるから」
「頼むぞアシュリー、君の稼ぎが頼りだ」
まるでヒモみたいな言い回しだが仕方ない
領を盛り立てて、ガッポリ稼ぐまではシッカリとついていきますぜ
「昨日見てきた限りだと、郊外の撤去は済んでいたな、まずそこに家をたてるか!」
「そうねー、郊外は比較的に戦闘が少なかったから」
「よし!そうと決まれば行ってくるかな!」
俺は立ち上がって予め用意していた荷物を取った
「待って!まだ計画を聞いてないわ!」
「話す分には簡単だな」
大きな目標として
1.この屋敷を避難場所にする。
2.屋敷から1本大通りを作り、それをメインストリートにする
3.メインストリートは商業施設を中心に建てる
4.メインストリートから少し離れた場所に高級住宅街を一般住宅はさらに離れる、郊外にも農家ように、一般住宅を建てる
5.産業を作る、可能であればこの領でしか取れなかったり作れなかったりする特産品を
まぁー目標としてはこんなもんだなー!
第一次産業から手を付けて、徐々に発展していくしかないが
一番心配なのが、『俺が家や道路を作れるか』だ。
その心配解消の為にも、早急に家を建ててみる必要がある
って事で
「アシュリー行ってくるぞー」
「そうね、まずはやってみないとねー」
部屋を出ると、トゥケーさんと一緒に郊外まできた
なかなかの距離で、通うのは骨が折れそうだが仕方ない。
馬車はないそうで、馬は瓦礫の撤去に借り出されているそうな
「カナデさん、お力になれず、申し訳ございません」
「いえいえ!トゥケーさんは忙しいのに付き添ってくれて、こちらこそすみません」
トゥケーさんは建築スキルは皆無だそうだ
瓦礫が隅に寄せてある、平地の前で止まると、建てる家をイメージした
やっぱり、平屋だな。中は簡単にする。
風呂なんかは一旦外だな、五右衛門風呂にしよう
水周りは後付け、要はだだっ広い間取だ。
「よし!」
「トゥケーさん!」
「はい。何でございましょう」
「ちょっと集中したいから一人にして貰えますか?」
「畏まりました。では向こうで撤去の手伝いをして参ります。御用の際は何なりとお呼びください」
「我が儘言ってすみません、助かります」
スキルを使う為には一人にならねば。
トゥケーさんが離れたのをシッカリと確認してから取り掛かった
家を建てるにはまずは木材、木造住宅だ。
瓦礫の山をみると木材が沢山あった。これを利用したい
瓦礫の木材は、太さは同じで長さがバラバラだった
元は家の木材だったのだろうか?だがツイてる!加工しやすい
長さが違う立派な木材を手に取る
割れてササクレている場所同士を合わせる
「融合の手」
シュワワワワ~っと接続部が光だしてイメージした通りにくっついたが、思ったより短くなっていた
ササクレの部分が突起していたので、そこがかなり短くなっていた
合わさった質量になったって事だろうか?
あくまで、予想だが
この容量で、次々に木材を融合させた。
長さを揃えるのにかなり苦労した。
次は壁に取り掛かる。
この辺りの材料だと、無難に土壁だろうな。
断熱材なんてもんはない
竹みたいな木材で網目状の骨組みを作り、そこに土を塗って固める
そもそも材料があるか?竹みたいにパッカーンと簡単に割れる木材と土壁用の土材
わかんねー!そもそも土壁の土材だってまともに知らんしな
見た事はあるからイメージ出来るか?
やってみるしかない、竹をイメージする、しなやかな竹を
地面に手を当てて、イメージを固める
「導出の手」
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・
「なんだ、なし・・・か」
んーどうするかと考え始めたら瓦礫の山の裏手にある雑木林からミシミシと音がなり始めた
「ん?」
手を離して、音の鳴る方を見た
音は段々と近づき、音も大きくなっていく
木々がぶつかる轟音に俺のか弱い足は震えだした
「まさか?モンスターが?」
叫びたい!いやー!助けてー!と・・・
雑木林から飛び出てきたのは何十本もの細い木々だった
「キャーーー!!」(主人公)
いや俺は叫んでいた
次話、ささやかな間取り図の画像を予定しております。
ガラケーの方や、通信制限がある方、お気をつけ下さい
画像なしバージョンは予定しておりません。




