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遅れてごめんなさい!
色々とあって手をつけられていませんでした
「"我が剣、悪なる者を打ち滅ぼすべく"──」
‼︎また祝詞か⁉︎
俺は剣を強く握り、イザナミの動向を見守る。
「"光あれ、雷あれ、聖あれ"‼︎」
その瞬間、イザナミは天に剣を掲げる。
その剣先に──
ドガァァァァァン‼︎
空から青白い光が降り注ぎ、剣に宿る。
「……またチートかよ」
とりあえず呑気なセリフが出るくらいは、危険。
だがそれがどうしたというのだ。
ここでイザナミを討てば、俺の復讐は半分は達成される。あとは沖田を殺せばおしまい。
安心して黒賢人の件に取りかかれるというものだ──
「ぉあああああああっ」
俺はイザナミに飛びかかる。
剣を突き出し──叩き斬る!
「らあっ」
体重と体の捻り、全ての力を剣に込めて斬撃を放つ。
だがその刹那
ドスッ‼︎‼︎
俺の背中を、何かが貫いた。
「え…………?」
俺は、胸元まで貫通したそれを見る。
そこに映ったものは、俺の血で朱く染まった剣。
だがこの剣には見覚えが────
「フ……レイ……お前……」
──裏切り。
ふいに、そんな文字が俺の頭をよぎった。
どうしようもない程の慟哭が俺を──
そうだ。
俺は世界中の人間を欺いてここにいるんだ。
この程度の罰当たりなど大したものじゃない……
暗転。




