汚れた手で
「………………」
「なんとか言ってはどうですか?」
「………よう、さしぶりだな」
「ミカエルよ…お主なぜ転生しておる?」
「兄上の反逆の時に、オーディン様とサタンの会話を聞いており…デウス様にお役にと勝手ながら転生した訳であります…勝手をした事及びオーディン様いえサタンの謀反のおり、お力になれなかったをお詫びさせてください」
「かまわん…お主ら兄弟には世話になるな……」
「俺は別になんもしてねぇよ…それに俺はただの裏切りものだ…」
「私もあれは何かの間違いだと思っております…兄上はあの頃も今も優しいままではありませんか!」
「誤解すんじゃねぇよ…俺が謀反を起こしたのは俺の傲慢な考えからだ…それに優しかったら弟のお前に刃なんか向けねぇよ」
「なにを言っているんですか!確かに兄上は何かの間違いで謀反を起こしはしましたが…」
「うるせぇな…俺は謀反を起こして実の弟であるお前に負けて地獄に送られた負け犬の薄汚い裏切り者だ、それでいいじゃねぇか…」
「それがおかしいんですよ!兄上が堕天した所で所詮私なんかが敵うはずがありません!それはあなたの優しさゆえに…私を……」
「黙れ!!!……お前は俺を買いかぶりすぎなんだよ…お前の兄はもういない…大罪人の兄などな……もう忘れろ」
「しかし……」
「ミカエル……隠された真実を全て暴き出すのは正解ではない…そこをわかっておらんの…それにルシファルの反乱についてはワシはもう許しておる…これ以上なにも言うでない…よいな?」
「申し訳ありません…兄上も失礼しました…しかし私には兄上しかおりません、どうか兄と呼ばせてください」
「お前がいいなら好きにしろ…」
「ありがとうございます……話の内容はわかっています私の力もお貸しします!デウス様を冒涜したサタンは許せません!」
「そうか…助かる、レオンにお前の力を託してやってくれ、悪魔と違って契約なんか要らねぇんだからよ」
「そのつもりです」
「なら話は終わりだ…じゃあな」
「兄上…戦いが終わったあとでも構いません…どうか私とゆっくり話をしてはくれませんか」
「時間があったな……」
「楽しみにしております」
本人同士の用事が終わり
本来の人格が戻る
「驚かねぇんだな…」
「ミカエルとはよく話してたからな」
「じゃあ俺らの目的も知ってんのか?」
「一応な…けどリコから聞いたお前の性格と俺が見た限り、そこの神様の為って訳じゃなさそうだな」
「よくわかってんじゃん…俺は世界がどうなろうが関係ないし興味もないけど、ほっといたら全員死ぬっていうし世界を救わなきゃ元の世界にも帰れないだから、ジジイの為って言うか俺自身の為だ」
「ゲスな勇者も居たもんだ…」
「俺のこの手は犯した罪と殺した奴等の血で汚れている…けど今さら謝る気もないし悔やむ気もない!俺はそうやってしか生きられないし、それ以外の方法しらない」
「俺は…ずっと悔やんでいるこんな汚れた手で妹にどう会えばいいのか」
「俺は兄弟とか居ないけど…普通に会えばいいんじゃね?お前が妹にたどり着くまで何があったかをゆっくり話してやれよ…それとも綺麗事だけで妹を奪い返せると思うのか?」
「俺が望むのは妹の幸せだけだ…俺がどんなに汚れようと構わんさ」
「要するに?」
「妹を奪い返せるなら……神だろうが天使だろうが貴族だろうが殺してやるよ」
「まぁそゆこと…綺麗事だけの正義なんか糞だわな」
「あぁ…糞食らえだ」
「お前もゲスじゃねぇか」
「そうかもな……」
「とりあえず俺の部屋に行くか…散髪して飯食って武器も渡してやるよ」
「腹へって死にそうなんだ…早く行こう」
「じゃあな、天使に見つからんようにちゃんと隠れとけよジジイ」
「おお、すまんの」
その後
部屋に戻り、レオンにへばりつくリコをひっぺがし面倒くさいからとテンガがデスサイズで散髪をした、ボサボサに伸びた髪の毛は ショートオールバックのツーブロになった 髪を切ったことに事で隠れていた黒と赤のオッドアイも露に
すぐに食事を済ませテンガの部屋にレイラを除いたファミリーのメンバーが集まった
「レオンは武器なに使ってたの?」
「俺は大剣二刀流」
「さすがに大剣二刀流のアーティファクトは無いけど………………」
「都合よくあるって言うほうが珍しいですね」
「ん~~~~、お前さ…一生狙われる覚悟はある?」
「今さらつまらんことを聞くな」
「へーへーそうですかぁ」
ゴトン!!
テンガが取り出したのは文字の模様の書かれたサッカーボール位の大きな石板
「これアーティファクトっすか?」
「アーティファクトだとしてもこれを持ち歩くのは厳しいのぉ」
「なるほどぉ」
「アルミナは分かったみたいだな」
「レオンこの石板を両手で持って魔力を込めてみろ」
言われたとおり魔力を込めると石板に書いてある模様が光だし石板からレオンの両腕に模様が移った
「なんだこれは?」
「要するにこの石板がアーティファクトではなく石板に書かれた文字がアーティファクトなんですよ、装備型ではなく持ち主に宿るタイプですね」
「右でも左でも構わねぇから拳を握って魔力を込めろ」
魔力を思いっきり込めた
すると右手に リング状の白銀の輪そしてその両端から1メートル程の巨大なサバイバルナイフの刃が一枚ずつ付いている武器が現れた
「まぁ大剣っちゃ大剣だな」
「グラディウス…お前のもんだ好きに使え」
「武器はいいんだけどよ…服をくれよ!」
「後で給料やるからそれで買ってこい…あと出掛けるときの正装の服は今レイラが取りに行っている全員分な」
「なにから何まで悪いな」
「気にすんな……さて、レイラが帰って来たら全員正装に着替え次第すぐに 7国会談 が開かれる 3の国ヨミに出掛ける…アルミナの情報だと4と6と7の国はすでに到着しているらしい」
「お出かけ?」
「リコはハルキと留守番な…」
「えーーーー!!!」
「俺の言うことが聞けねぇのか」
「わかったよぉ……」
すぐにレイラが服を持って帰ってきた
テンガの用意した正装とは
スーツであった ツーボタンの真っ黒のスーツ 白いYシャツに黒のネクタイ 黒の革靴
ビシッとスーツに着替えた6人は見た目は完全にマフィア
「首が苦しいっすね」
「ネクタイか上手く結べません」
「レイラ様私がやりましょう」
「テンガはスーツも似合うの」
「ジャケットのボタン外していいか?」
「んじゃ行くか…リコちゃんと留守番してろよ」
「いってらっしゃーーい……」
「拗ねんなよ」
「拗ねてない」
「ガキが……」
国の南門からレクサスに変形したアーティファクトに乗り6人は ヨミ へと向かう
波乱に波乱を呼ぶ
一触即発の 7国会談 が始まる




