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死神勇者の鎮魂曲  作者: パンピー
ファミリー集結!!
30/31

7国会談 開幕

「兄貴…なんで陸移動なんすか?」


「空を飛んでもいいけど、服がすぐに駄目になるし何より他国に見られたくないからだ」


「とはいえ何日かかるんだ」


「まだ出発して2時間であろう!」


「レオン様…せっかちなんですね」


「気にさわったか?すまない」


「いえ!そんな!!」


「ならよかった」


「いちゃつくなら外でやれ…」


「なっ!…何を!」


「俺にはそんな暇はない!」


「そうか…俺はてっきり…」


「そこはいいんですよぉ!いつ着くんですか?」


晩飯の準備をしながらソファに座っているメンバーの会話に参加するが

ソーセージと間違え己の指を刻むレイラ


「いだっ!」


「大丈夫っすか!!」


アレックスは心配するが、こんなこと日常茶飯事他のメンバーはリアクションすらしない


「エルシェントの真裏にある国だから今の速度ならあと一日と半日ぐらいかな?」


「でも?前10日ぐらいかかってたっすよね?」


「あんときアデルがいたろ?だから普通の速度で移動しなきゃいけないんだけど、今回は俺らだけだからスピードは無茶苦茶出てるぞ?

俺らだけなら体にGがかかろうが関係ないからな」


「でも姉さんの力で拒絶してやれば?」


「嫌じゃ!なんで妾がアデルごときに能力を使わねばならんのじゃ!!」


「こう言うと思ってな…」


「納得ッス」


「ところで、お前武器はどうした?」


「白夜っすか?ここっすよ?」


アレックスはそういうと左耳を見せてきた 左耳には刀の型をした長いピアスが耳の軟骨を斜めに貫通して付いてる


「へー、小さくなるんならなんでいっつも持ってんだよ」


「やっぱり癖ッスかね?左手に武器を握ってないと落ち着かなかったんスよ」


「まぁ興味ないからどうでもいいわ」


「なんスか!それ!」


「テンガ様…先に言っておきますが、くれぐれも発言にはお気をつけください…同盟国があると言ってもエルシェント1国ですテンガ様の発言にはよっては他の5国が結託する可能性も高いです」


「わかってる…力で無理矢理従えても意味がないのもな…けどどうも出来ないなら力しか無いと思ってるけどな」


「私が言いたいのは他国と揉め事を控えて欲しいということですよ! 円滑に進む話もこじらせるのがテンガ様なんですから!」


「誉めるなよ」


「誉めておらんわ!」


「私たちはテンガ様の命令なら右でも左でも従うつもりですが…私欲による争いには協力しかねます」


「わーかってるって!俺が闘うのは俺の平和の為とお前らファミリー為だけだ」


「「この人は危なすぎる…自分の大切な物のためならどこまでも非情になる…アイリス様と出会い多少は丸くなられたがやはり根本はあまり変わりませんね」」


「おい?アルミナ!聞いてんのか?軍師はお前だ、最善の策を打ってくれるんだそれに出来る限り従うさ」


「ではどうか発言にはお気をつけくださいね」


「へいへーい」


意味深な忠告(フラグをおっ立て)を受け27時間後一行は2の国ヨミへ到着


「止まれ!!止まらんか!!止まれ!!」


超スピードで門へ突っ込んでくる初めて見る車は恐怖でしかない

レクサスはギリギリ門兵の目の前10㎝でストップ中からはテンガ達が現れる


「危ないではないか!!」


「ここがヨミか?」


「この門からさらに五キロ先に本国があるッスよ!まぁここからはヨミの領土ですけど」


「何者だ!!早く答えろ!」


「黙れ!無礼者め!ランフィードの国王一行じゃ」


「こんな若造が?!!嘘をつくでない!!ランフィードはシャルド様の国のはずだ!!」


「んあ?俺が国奪ったの知らねぇんだな」


「まぁそんな大事件普通は各国のトップしか知らされねぇ筈だからな」


「マジでか…かったりぃ」


「貴様らにはまだ聞きたいことが山ほどある!!まず先程の乗り物の説明をしてもらうぞ!」


「なんで貴方なんかに説明しなきゃいけないんですか?笑っ」


「そっすね笑っ」


「なにを?!!」


「したっぱで使えない人ほど偉そうなのはどこも同じですね」


一行のあまりの言いように顔を茹でタコの如く真っ赤にして怒り狂う門兵


「俺をバカにするなぁ!!斬り殺すぞ!!」


「「「「「「やってみろよ」」」」」」


6人全員でハモる


「くそがぁ!!なめるなぁ!!」


怒り狂い無茶苦茶に剣を振い一行に斬りかかるが誰を狙ってもヒラリヒラリと、かわされて当たる気配がしない

それどころか斬りかかる門兵を見向きもせずに会話を始める始末


「どーする?」


「無理矢理通ったらそれこそ揉め事になりかねませんね」


「でもぉ…この門兵頭悪いから通してくれないですよぉ?」


「それが門兵の仕事だからな、とはいえここまで頭悪いやつは初めて見るが」


「普通はランフィードの王様が来たって本国に連絡と確認をするはずッスけどね」


「小物ほどプライドは一人前に高いからの…己より年下で国王など嫉妬の嵐であろう?まぁそれも器が小さい証じゃが」


「めんどくせぇから殺すか?」


「無理矢理通ったらダメですって!」


「とはいえこのままじゃ、らちが明かないぞ?」


「こればっかりはどうもなんないッスね……」


「しかしここでいつまでもこんな小物の相手をしていてはテンガが殺すのは時間の問題じゃぞ」


「仕方ないですね…北の門から入りますか?」


「そうしましょう!」


「いや…その必要はないわ…あと5分でカイリがここに来るぞ」


「なるほど勇者でありかつ面識のあるカイリ様なら証明になると」


「このバカの相手を5分もせねばならんのか?」


「殺して揉め事を起こすよりはマシだな」


「なぜだ!なぜ当たらん!!うぉぉおお!!バカにしやがって!!」


「名も無きモブに5分も裂いてられないっつうの!」


「はぁ…(;´Д`)ハァハァ」


剣を振るう手が止まった


「だらしないッスねぇ…もうスタミナ切れッスか」


「そんなことでは戦場では生き残れませんね」


「本当にしょぼいですね笑っ」


「俺らが異常ってのもあるけどな」


「すべておいてゴミじゃな」


「……ダサっ」


全員言いたい放題


「せめて一人だけでも!!」


剣を構えテンガに突きかかる

が!

さらっと避けて剣を奪い取り、送り足払い

その場で3回転したのち しこたま後頭部を打ち付けた


「へぎゃ!…うぅぅ」


「ちょっと…笑っちゃダメですよアイリさん……ブフフ」


「笑っておらぬわ…クク」


「ほー気絶しねぇんだ…なかなかに丈夫だな」


「まぁヨミは鬼人国ですから基礎能力は人間より上っすね」


「他の国も人間以外の国なのか?」


「それは私が説明します」


1の国 ランフィード 多種国

2の国 ヨミ 鬼人国

3の国 エルドラド 女人国

4の国 エルシェント 軍事国

5の国 レックナート 妖精国

6の国 パラドクス 妖魔国

7の国 シャザル 機械国


「この7国に加え影の王国の8国がこの世界をまとめてます…」


「俺と聞いたことあるんスけど…影の王国は実在するんッスか?」


「私もこの目で確認したわけではありませんが多くの書物に登場し時代の節目に必ず姿を現すそうです…しかし事実上確認のとれる国ではありませんね」


「変な国だな?」


「レオン様は聞いたことないのですか?」


「なにが目的かは知らんが聞いたことはある数年前にあったエルシェントとシャザルの戦争に姿を表したそうだ、その2日後になぜか和解が成立した…両国とも死者を2万以上出しているのにだ」


「普通に考えれば影の王国が和解の仲介役になったと考えるべきですね」


「他国と揉め事を納めてどうなるってんだよ?普通ならほっとくだろ?」


「テンガ様の言う通りです…その和解からちょうど3年後に各国に勇者が現れたのです」


「お前軍師やっていたのに知らねぇのか?」


「いえ、その頃はまだ軍師ではありませんでした…私も不思議に思い何度か聞いたことがあるんですがその話はするなと怯えた様子でした」


「脅してでも和解をさせた……?」


「そう…なります…」


「1度ユフィでも脅してみるか…」


「それでも口を割らないでしょう」


「影の王国は各国の王の前にしか姿を表しませんそれも決まって王が一人の時のみに」


「だとしたらそれはおかしいではないか!!」


「アイリス様の言うとおりおかしいのですよ…王の前に姿を現す…王様同士でも会うのはかなりの困難加えてアポなしですから、どうやって会ったのか…なにより謎なのは何故影の王国と呼ばれるかです…軍勢を率いて現れるならまだしも現れるのは己とそっくりの人物一人らしいです」


「影の王国と名乗ったからじゃないんですかぁ?」


「だとしてもです…普通に世界を隅々まで探しても存在しない国になぜそこまで怯える必要があるのか…王とは暗殺が日常に組み込まれています、つまり王に死は脅しにすらならない」


「時代の節目…そいつら未来でもわかってるようだな」


「恐らくは…高度な予知能力を備えた種族なのかもしれませんね」


「アルミナあるにしろ無いにしろ気になる…詳しく調べといてくれ」


「お任せを…現国王であるテンガ様の前に現れるのは時間の問題かもしれませんね」


「そんときはそんときだ」


「やっぱり揉めてた!!!」


会話をぶったぎったのはようやく登場したカイリだった


「おせーんだよ」


「ごめんごめんって…私が来るのわかってたの?」


「こっちに向かってくるの感知したからな」


「えー!怖っ!!」


「カイリ様、ユフィ様の命令で駆けつけてくださったのですね」


「ユフィ様がテンガ君なら必ず揉めるだろうしあの事件の事は公にされてないから止められるかもしれないからって」


「気が利くな」


「後でお礼言っときなよ?」


「覚えてたらな」


「そこは会ってから言えばよいではないか、はよ案内せんか」


「そうだね、じゃあ行こうか」


「ちょっと待ってください!!そんな怪しい者を通すわけには!!」


「黙りなさい!テンガ君達が到着したときなんで報告が無かったんですか!こんな大事な事したっぱの貴方が判断していいことではありません!!身の程をわきまえなさい!!」


「そう言うことだ、身の程をわきまえろカス」


「この能無しめ」


「ちゃんと報告してれば怒られずに済んだのにぃ笑っ」


「どこの国にもしょーもない奴がいるんだよ」


「確かにしょーもない小物ッスね」


「まぁこの愚か者にはそれなりの処罰が下るでしょう…先を急ぎましょう」


「うぐぐ………この…」


「なんですか?私が本人及び国王であることを確認しました!早く門を開けなさい!開けないのなら自力で開放してでも通りますよ?この人達は!門兵が無理矢理門を通られては面目丸潰れですからねそれをしなかっただけ感謝すべきですね」


「しかし!!それでは私の!」


「私のなんだ?プライドか?あ?」


「プップライド?! アハハハハハ!!!」


「これ!笑うでないレイラ!……しっ……失礼であろう!!……プクク…」


バキッ!……ギィィィィイ!!


テンガが重厚な門を片手てこじ開けた


「なぁ?!!!!!」


「行こーぜ?」


次々と門をくぐる一行を止めようとするが触れることすらできず

結局その場にへたりこんだ


門を抜けヨミの本国へ到着

ランフィードやエルシェントみたいな東洋の城ではなく 琉球の建物にそっくりだった


「エルシェント国勇者のカイリです!ランフィード国王 テンガ殿をお連れした!」


「ご苦労様です…開門せよ!!どうぞ中へ他の6国の王はすでに到着しています」


中へ通され城下町を抜け屋敷に到着したが中庭には各国の兵士で溢れていた


「おー!兵士がいっぱいだな」


「普通はこれが護衛の数だからね…各国大群とまではいかないけど精鋭を150人は連れてきてるね、その点君たち6人って!」


「これでも多いけどな…」


「だよねぇ…君一人でも十分すぎるよ」


建物の入り口には和服を身に付け妖艶な二人の美女が立っていた

鬼人国というだけあって頭に2本の角が生えていた


「ようこそいらっしゃいました…これよりは国王様と護衛の二人のみ通ることができます…」


「んじゃアイリいこうぜ」


「そうじゃな」


「お前らここで待っててくれ揉め事を起こすなよ」


「お前が言うな」


「アイリス様どうかテンガ様を頼みますね…どうか揉め事だけは!!」


「妾に任せておれ」


「ではお二方中へどうぞ」


中には通されたものの再び部屋の前で止められた


「ここの部屋は丸ごとアーティファクトになっており…魔法の発動は勿論、武器の持ち込みは出来ません」


「じゃあ指輪とはいいのか?」


「構いませんよ、また暗殺を防ぐためテンガ様が入室した直後アーティファクトを発動以後二時間は出ることも入ることもできません」


「わかった!じゃあ入ろうぜ」


「武器を外してください」


「付けてねぇよ大体持ち込めないんだからバレるだろ?」


「では中へ」


二人は難なく扉をくぐれた

アーティファクトはやはり例外だった

扉の向こうには6人の王と6人の勇者が待ち構えていた




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