反逆
ランフィードは雨の中、全国民参加による慰霊祭がとり行わられていた
「国民よ…この革命のために命を落とした全ての者への感謝を忘れるな、彼らの犠牲なくしてはこの国は変えられなかったのだたとえ敵であったとしても…この礎を…決して忘れるな!!」
その言葉のほとんどはイサトにあてて送られた物だった
テンガのスピーチが終わり、代理の国王のハルキから新たな国の方針が発表された、
内容は
国民税は各家庭の年収から算出するものとする
それでも前に比べれば20分の1程度の税金
親のいない子供は国の管理する施設で国民全員で育てるものとする
通行税などの副重税はすべて無くし国民税の1つのみとする
各家庭に子供一人につき国から年1回銀貨5枚を支給する
なお、月1回国の隠密部隊による極秘調査が入り受け取りには審査がある
普通に育てていれば受け取れる
どんなことであれ、平和を乱さない
これを犯すものは罰する
罰は死刑のみ
戦いが起きたときは国の為に戦いたいと思える者のみで戦う、戦いたくない者は強制はしない
女及び子供は無条件で避難とする 何があっても戦いには出さない
旅人であれなんであれ、ランフィードに1歩入れば無条件でこの国の法律に強制服従とする
など
前に比べればは厳しい部分もあるが国民に優しい法律に変わった、国民が全員で喜びを分かち合う姿を確認しテンガは二人を連れて旅の準備をする為に部屋に戻った
「もうゆくのか?」
「ああ…国王は俺だが、今日からこの国の王は実質ハルキになったんだ、俺がいる意味はねぇよ 早く日本に帰るために旅をしなきゃなんねぇんだよ」
「そんな急がずとも良かろう?」
「なんか…なんか嫌な予感がするんだ」
「考えすぎなんじゃないんですか?」
「レイラの言う通りなのじゃ、例えなにが起きようとお主はなんとかするとおもうのだが?」
「認めたくねぇけどよ…俺にも勝てない奴はいるんだよ…」
「だとしてもじゃ、そんな奴がごろごろ居るとは思えんのじゃ」
「上には沢山居るんだよ……」
「それはテンガさんをこの世界に送ったっていう神様達の事ですか?でも神様が敵になるほうがありえませんよ?確か契約っていうのをしてる筈ですよね?」
「俺もわかってんだよ…んなこたぁ…ただの勘だ……まぁどっちみち、あと6国残ってんだ やることは山積みだから早く出たいんだ」
「まぁ妾たちはお主に従うだけじゃ」
「悪いな…レイラ、急ぎで気味で準備を頼む金は渡しとくから必要なものはすべて大量に揃えといてくれ…」
「了解しました!」
「俺はちょっと寝る…疲れたんだ」
「ならば妾も一緒しよう」
「はぁ?」
「妾たちは夫婦なのだぞ?ならば寝るのも一緒であろう?」
「疲れすぎてやばいから…好きにしろ……じゃあ頼んだぞレイラ」
「ゆっくりお休みください」
その後
テンガは深夜に飛び起きた、寝ているときは最大限に広げている魔眼が7体の強力な敵対反応をキャッチした
「なんだ?なんなんだ?強さが異常だぞ……6体が100万から200万ってとこか…最後の奴に至っては俺と互角並みだと…なにかを追っている?まずいな…こっちに来てる」
「レイラ!!!アイリス!!!将軍達!!全員集まれ!!!」
「なんなのじゃ」
目を擦りながら不満を漏らすアイリスだったか、テンガの焦り具合から異常を察した
「テンガさんどうしたんですか!!」
「魔王様!!いかがなされました!!」
レイラと将軍達が飛び込んできた
「よく聞け…とんでもない化け物がランフィードに向かってきてる…レイラとアイリスは俺とそいつらの討伐に出かける…将軍達は軍師の指揮の元国の護衛に回れ!!ハルキと兵士も起こしてやらせろ!30分経って戻らなかったら、国民を全員避難させろ!!」
「ふむ……しかし妾達三人が居ればなにもそこまで警戒することもないであろう?」
「簡単に言おう、俺と同じくらいの強いのが一匹いる…あと六匹はレイラより少しだけ弱いくらいだ…わかるな」
「そんな……この世界に人間でそんな存在がいるなんて…」
「なるほどの…確かにまずい事態じゃ…」
「話してる時間も勿体ねぇ、すぐに行くぞ!!」
敵対反応はランフィードから40キロ離れた草原だった
二人を引き連れ全力で敵対反応のある方へ移動していたが反応とぶつかる直前で見覚えある老人と出会った
老人はボロボロで満身創痍だった
「じじぃ!!なんでお前がこの世界に居るんだよ!!ていうかなにがあった?」
「おお…テンガか…お前に用があるのだ……」
「ちょっと待ってろ…あとで話なら聞いてやる、来たようだ」
森の奥からデウス追ってきたのは、天使達だった
「どーなってやがる…なんで神が天使に追われてるんだ」
現れた7体の天使の内のリーダー格、こいつがテンガと互角並みの闘級を誇る化け物が口を開いた
「おやおや、これはルシファー様ではありませんか?お久しぶりです、ルシファー様」
「あ?おいルシファーご指名だぞ?」
「「また懐かしい顔だなこりゃ、また借りるぞ」」
「よう、久しいな…サタナキア…」
「覚えておられたのですか、アスタロト様とべリアルもお久しぶりです」
「んで?俺に会いに来た訳じゃねぇな…どうやら天使に転成したみたいだが…なんでこの世界にいる?」
「その事なんですけど、デウスの身柄をこっちに引き渡してください」
「別によ…こんなじじいがどうなろうと知ったこっちゃねぇよ…けどお前の態度が気に入らねぇ、天使になって調子でも乗ってんのか?」
「これは失礼しました、しかし残念ながら私はもう貴方の配下ではありません 私の主は別にいます」
「寝返ったか…まぁ俺はお前の事をあまり信用してなかったけどな…頭が良すぎる奴は嫌いなんだよ」
「信用されなかったのはよく知っていますよ…それでも貴方は私にとって輝いて見えました、しかし貴方は変わった…野心がなくなりただの腑抜けに成り下がったんですよ…」
「まぁいい…んで、デウスを追ってた理由は?今は天使のお前が逆らえるわけがないんだが?」
「簡単な話ですよ、デウスは最高神では無くなったからですよ 確かに天使は神には逆らえない 逆らうと貴方みたいに堕天してしまいますからね、しかし神なら反逆できる、まぁ簡単に言いましょうつまりデウスは別の神の反逆により最高神の座を奪われたと言うことです、そして私の主はその反逆を実行した人物です」
「それで?その新たなご主人様とやらは誰の転成者なんだ?」
「よくお気づきになりましたね」
「天使は確かに強いが神ほどじゃないし、他の神も化け物じみた強さだが最高神には及ばない、しかしその神も転成者なら納得はいく」
「鋭いですね、ええ反逆をしたのは神オーディンまたの名を…魔帝サタン様」
「ふーん、やっぱりな、だがどうやって神に転成した?俺が起こした戦争のあと戦いはなかったはずだがなぜオーディンが死ぬ事態になった?」
「貴方が起こした戦争の最中、サタン様とオーディンは契約を結びました、最高神の座を奪う代わりに転成して体を明け渡すという契約を 戦い後にオーディンは自害そして転成者として生まれ変わったと言うことです」
「つまりその契約の為に俺の起こした戦争は利用されたと?」
「その通りです 我らは最初から貴方に忠誠など誓っていません、配下には下りましだがね」
「我ら?だと…つまりまだ他にも居るんだな?」
「ええ、全員がサタン様に付いたわけではありませんが全体の7割はサタン様に使えていますよ 」
「どうです?べリアルとアスタロト様も?共にサタン様の元に参りませんか?」
「冗談はやめて、誰があんな奴に付くかっての サタナキアあんたイケメンだから嫌いじゃなかったけど頭は相変わらずね」
「私も答えはNOです、むしろルシファー様を裏切った貴方にたいしては憎しみしかない」
「これは手厳しい、貴方の親友だった アザゼルやメフィストやフォルネウスが悲しみましょう」
「なっ……奴等も寝返ったのか……」
「まぁ話はここまでにして用事を済ませましょう、デウスをこちらにさもなければ皆さんには死んでもらいます」
「「おい!!ルシファー変われ!!」」
「わかったよ……」
「ふーーー……サタナキアっって言ったな?悪いが俺が帰る為にはこのじじいに死んでもらっては困るんだよ……あとお前は気に入らない かかってこいよ?死んでもらうだ?本気で殺ってやるから死ぬ気でこいや」
「ふむ…そうじゃな回りの奴等は妾とレイラに任せておくのじゃ、ご老体は逃げなされ」
「テンガさんが困るなら殺させませんし、私なにより裏切りって行為が大嫌いなんですよね」
「おやおや、やる気ですか?」
「じじいよく聞け、ここから南に突っ走れ後は気にすんな」
お互いに向き合い武器を構え攻撃するタイミングを伺っていた
「邪魔は入らねぇ……二人で楽しくランデブーといこうじゃねぇか」
「「跡形も残さず消してやれ!」」
「1人3体って所かの」
「「アイリ、徹底的にやってやんなさい」」
「すぐ終わらせて助けに行きますから」
「「レイラ、我が力存分に使え」」
「仕方ありませんね、どっちみち消すつもりでしたし」
静寂が雨の降りしきる夜の森を包む
1羽の梟が飛び立つのを合図に始まった
「いけ!!じじい!!!」
両者一斉に飛び出した
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神を裏切ったルシファーは今度は自分が裏切られ
神は再び裏切られ
人の心の中までは見れないそれはどんなに怖いことだろうか……
作者も怖いです




