ランフィード制圧戦 後編
バン!!!!
王の間のドアを勢いよく開け乗り込んだアイリスとレイラ
そこには椅子に座ったシャルドとその傍らにハルキそしてランフィード騎士団の精鋭100人が待ち構えていた
「王様発見です!誘拐させてもらいますよ!」
「また会ったのう、シャルド」
目が血走り、怒りで今にも爆発しそうなシャルドがほえた
「このぉ……俺を誰だと思ってる……7大国がひとつランフィードの王なるぞ…たった3人にここまでやられるとは…貴様らを殺した後に我を裏切った奴等も皆殺しにしてくれるわ!!!」
「テンガくんはどうしたんだ?」
「ハルキさん、貴方の相手はこの下のフロアにいますよ…テンガさんは貴方の相手は俺がすると言ってました」
「そうか……」
「おもしろい!!貴様ら二人を殺してテンガにその死体をさらしてくれるわ!!」
「出来もせんことを……全く口だけはすばらしいの」
「出来ないだと?たった三人で勝てると思っているのか?」
「たった3人で3万近い軍団を殲滅してここに来ていることを忘れるな」
「そうですね、今更100人くらいどうってことありません」
「ならやってみろー!!いけぇ殺せ!!」
号令と同時に一斉に切りかかってきた兵士をレイラがプレデターで片っ端から撃ち殺していった撃ちこぼしをアイリが炎魔法の白光で焼き殺していった 白光は簡単に言うと日光を極限まで凝縮したレーザーである
この化け物二人の前では100人など5分もかからない、瞬く間に兵士は肉塊と炭と変わった
後に残るのは引きつった表情のシャルドとシャルドを守らんとするハルキのみだった
「勝負ありです!ハルキさんランフィードは落ちました…剣を納めてください下でテンガさんが待ってます」
「わかった、力になれず申し訳ありませんシャルド様……俺はけじめをつけてきます」
「ふ…ふざけるなぁ!!お前戦わんか!俺を見捨てるのか!!」
ハルキは吠えるシャルドを無視して出ていった
「シャルド様…お覚悟を…」
「まっまて!レイラ!頼む見逃してくれ!俺はお前を拾ってやった恩人だぞ!今なら許してやるからその女を殺して俺につけ」
「本当に惨めよのぉ……最後くらいおとなしく王として振る舞えんもんだか」
「だまれぇ!!さぁレイラ命令だ!!早くその女をころせ!!」
ドドドン!!
アヴァールとアロガンでシャルドの四脚を撃ち抜いた
「がぁ!きさ…ま……俺を裏切るのかぁ!!恩人を!!この恩知らずが!!!」
「裏切るもなにも私は今はテンガさんの物です、そもそも貴方には捨てられた記憶があるのですがね、どっちみち貴方にはつく気はありませんので黙っててください惨めですよその姿」
「頼む………レイラ……」
「名前呼ばないでください……不愉快です」
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「待たせたな…テンガくん」
「おう…覚悟はできてんだな?」
返り血で全身赤黒く染まっているテンガを目視しハルキに戦慄が走る、決して敵に回してはならないモンスター目の前に居るの
だ…恐怖などという感情は通り越し無心になっていた
「イサトさんを殺したのか?」
「約束だったからな…重かったよ……」
「その気持ち……忘れないでくれよ…」
「もういいだろ…やろうか…」
「いくぞ!!」
ハルキが剣を構えテンガに降り下ろすと同時にテンガのデスサイズの刃がハルキに襲いかかったが、なんとか体をねじり直撃を避けたもののハルキの上半身に80cmもの深い裂傷を負わせた
「くそっ!」
「遅い……」
ビシュ!!
「ぐぅ!!」
今度は背中を切りつけられ苦悶の表情で地面に横たわりなんとか立ち上がろうとしたときいつの間にかハルキの真横に移動していたテンガが顔面を蹴りあげた、蹴られたハルキは前歯と下顎の歯を何本か失った
「はぁはぁ……くっ…そ」
たった3撃で満身創痍のハルキにデスサイズを携え歩き寄るテンガの目は冷たく感情というものはなかった
「話にならないな…弱すぎる…それがお前の覚悟か?つまらんな」
「はぁはぁ…」
「喋れもしないか……」
倒れたハルキの胸元をつかみ吊り上げた
「頼む……」
「とことんくだらねぇな…結局命乞いか?つまらん覚悟だな」
「違う……ごほっ!……俺にだってわかってた…この国は腐ってる…だけど俺はこの国の勇者だ…シャルド様にだって良くしてもらった、裏切れなかったんだ……だから…はぁはぁ…誰も裏切らない…これが俺の正義だ…だから俺の正義を踏み潰して行くんだ…頼む…平和な国を作ってくれ……頼む………」
「………………それでいいんだな」
「どういう意味だ……?」
「俺の言葉がわかってなかったようだな、判断を間違えやがって……」
ドゴォオオオオオン!!!!
掴んだ手を放し、ハルキの腹にパンチを叩き込んだ、ハルキは壁に叩きつけられ吐血し気絶していた
「つまんねぇ判断しやがって…」
「「テンガさん、なんかすごい音しましたけど終わったんですか?こちらはちゃんと捕まえましたよ」」
「ああ…終わった…シャルドを連れて降りてきてくれ……」
すぐにレイラとアイリスがシャルドを連れて下りてきた、テンガの前にシャルドそして捕縛しペルセウスに放り込んでいた5人の将軍を並ばせた傍らには瀕死のハルキも転がっている
「よう、この戦争俺の勝ちだ…この国は俺がもらう」
「俺はこの国の王だぞ!!ふざけやがって!」
「勘違いするな…俺が反逆者なのはほんの数分前だ、今は俺の国そしてお前らが反逆者だ」
「どの口がほざいている!!シャルド様の温情で生きているようなくせしてシャルド様の命令がなければとっくに我らに殺されていた事を覚えておれ!!」
「はぁ?誰が誰に殺されていただって?冗談はよしてくれ、俺一人でこの国を落とすことも出来たんだぞ?お前らみたいな蟻ん子になにができんだよ?雑魚が」
「貴様!!我らを愚弄するか!!」
「だから愚弄してんだよ、所詮は敗者の戯れ言なにを言おうがその言葉に意味なんかねぇんだよ」
「テンガさん、ハルキさんどうするんですか?結構危ないです!」
「忘れてた…アイリ回復魔法でも掛けてやれ、そいつにはすべてを背負わせる必要があるんだ」
「任せておくのじゃ」
倒れているハルキにアイリスが回復魔法をかけるとみるみる傷が塞がっていきすぐに完治し意識を取り戻した
「………なんだ?」
「起きたか……しっかり見届けろ…フィナーレだ」
「なんで………なんで俺を殺さなかった………」
「黙ってろ………この戦争で死んだ者への弔いをしなきゃな…メイデン……」
シャルド達の後ろに6個のアイアンメイデンが現れた
「なにをする気だ……やめろ…」
「好きに喚け…ホールド…」
ギィィィ
アイアンメイデンの扉が開かれむき出しの棘が現れた
「頼む…やめてくれぇ…いやだぁ!」
叫び暴れようとするがテンガのホールドを抜けれるわけがなくただ叫んでいた
「この戦い及びこの国の為に苦しみ、戦い亡くなった者達よ、せめてもの鎮魂曲だ…どうか安らかに眠ってくれ…」
空間に縛り付けられたままメイデンへと入れられていく6人
「やめろぉぉ!!」
「小僧ぉぉぉ!!呪い殺してやる!!」
「なんでだぁぁぁ!!」
「テンガくん……まさか……」
「執行………鎮魂曲……」
ギィィィ…
「嫌だ……やめろぉぉぉぉぉぉおお!!!!!!!!!!」
バタン!!!!!
「うぐぁあ!!!!」
「ぎゃあああああ!!!!!」
「あがぁぁぁ!!!!」
6つの断末魔が重なりあい、メイデンから血が溢れだした
レイラは口を覆い目を閉じていた、アイリスはただ鉄の処女を眺め、ハルキは糸が切れたように座り込んでいた
「聞こえたか?………イサト……汚い鎮魂曲だが…俺を信じてくれたせめてもの礼だ……安らかに眠ってくれ……」
「テンガ……終わったのぉ…この国はお主の者じゃ…」
「ああ………レイラ!アイリスとすぐに避難所に戻って兵士達を連れてきてくれ…町の掃除と修復をするように命令しといてくれ」
「わかりました……」
「わかったのじゃ」
「やっぱり辛いか…レイラ」
「すいません…覚悟はしてたんですけどね」
「それでいいんだ…お前は俺みたいになっちゃいけねぇんだその気持ちを大事にしろ」
「はい……じゃあ行ってきます」
アイリスがレイラを引き連れ避難所にむかったあとテンガとハルキは城下町にいた
「なんで…俺を殺さなかった…」
「お前は殺される価値もねぇんだよ…逃げやがって」
「逃げた?俺は逃げずに君と戦ったただろ?」
「そういう意味じゃねぇ…お前は自分から逃げたんだ…出来ないからって俺に全てを放り投げて背負うことから逃げたんだ…お前は分かってたんだ…この国の現状が、原因が、どうすればいいか分かってた、でもやらなかった出来ないからって逃げたんだよ…お前は人の命を背負ってでも乗り越えなきゃいけない困難からな…」
「…………………じゃあどうすれば」
「……逃げるな…何からも…立ち向かえお前は勇者だろ?」
「………………」
「俺はこの国の王になったが、旅をしなきゃなんねぇんだ…俺の平和の為に、だからこの国をお前に任せようと思ってる…この国を背負って立て…お前の嫌なこの国の業は俺が背負うお前はこれからの国を背負え」
「俺にできるのか……」
「逃げたお前には拒否権なんかねぇんだよ……イザナギ」
変換したデスサイズ1回転すると、空中に穴が開きそこからアベルが落ちてきた
「え?どうなってんだ?」
「イサトはもういねぇが…イサトの意思を継ぐ奴はここにいる…」
「まさか…隊長は死んだのか……なんで……なんでだよぉ!!」
「うるせぇ!!イサトは命を掛けて忠義を尽くした!お前はイサトの意思を継げ!イサトが見ることを諦めた未来を生きろ!!生きて…生きて……死んだ後にイサトに伝えろ!お前の生きざまを!お前の正義を!」
「だからって…殺すことは……」
「俺が殺したんだ言い訳はしねぇ、イサトはお前に何を教えた、その命は大事な人を守るため、国を守るために使えと教えられただろ!イサトは分かってた国がおかしいのを…だが…シャルドに忠義を尽くしたそれがあいつの正義だ!お前はどうなんだ?あの国にお前の命を捧げる価値が見いだせたか?ないだろ?だからお前は殺さねぇ…新たな国の為に死ね」
「あんたのつくる新たな国に、その価値があるのか?保証できるのかよ!!」
「それをお前の目で確かめろ!守りたいと思える国に変えろ!!……俺は数日後に国を出る…代理の王としてハルキをたてる、お前はハルキの側近としてこの国を支えろ、新たな騎士団にイサトの思いを、お前が感じた思いを伝えろ!これは王としての命令だ」
「俺は………隊長の…」
「イサトは最後に平和な国を作ってくれと俺に言っていた…お前がその願いを叶えてやれ、それがイサトへの恩返しだ」
「やってやる…強くなって…かならず隊長に伝える!!とても平和な国だと隊長は無駄死になんかじゃないと!!」
「ハルキ、降神族の将軍と軍師を置いていく悪い奴等じゃない…奴等はこの国の為に戦ってくれるだろう、だかお前も、アベルも俺が安心して国を任せられるくらいに強くなれ!国を守れるくらいに」
「約束するよ…俺はもう逃げない自分の力で変えてみせる」
「新たな国の法律やらなんやらはあとで話す…とりあえず片付けだ、そろそろ着く頃だろ兵士達を指揮してやってくれ」
「ああ」
「俺はやることがあるんだ…」
それから2時間後避難所から全力疾走でやって来た兵士達をレイラとバーバラが料理をもてなし、休憩したのち復旧作業がはじまった遺体の片付けや建物の修復やることは山積みだった
王宮でイサトの遺体を運び出すときアベルは泣いていた…ただひたすら謝っていた「隊長…ごめんなさい」何に対しての謝罪なのかはテンガは聞かなかったがその気持ちはわからないでもなかった、テンガは遺体の処理が終わった頃城下町の広場に巨大な遺影碑を建てたこの戦いで亡くなった全ての者の名前が刻まれていたがシャルドと将軍達の名前はなかった
復旧作業はレイラとアイリスも手伝い3日で完了したそれから5日後避難していた国民がもどり、ランフィードは元に戻った 、その後1週間後に慰霊祭を開くと宣告し国中あわただしく準備をしていた、テンガはアイリスとレイラを引き連れバーバラの宿屋を訪れていたテンガ達を迎えたのバーバラではなくあの子供達だった
「あーーー!お兄ちゃん!!」
「よう、バーバラはどこだ?」
「お母さんはね、庭で洗濯物を干してるよ」
「お母さん?バーバラさんの事ですか?」
「レイラお姉ちゃんも久しぶり!うん、これからは家族だからお母さんって呼びなさいって」
「こらぁ!!!」
突然の怒声にその場の全員がビクッとなった、声の主はバーバラ洗濯カゴを脇にかかえ仁王立ちで立っていた
「その人はもう王様なんだよ?お兄ちゃんはやめなさい!すみませんね王様」
「やめてくれ、気持ち悪い…前と同じようにしてくれ」
「あら そうかい、いらない気を使ったね」
「仲良くやってる見たいですね笑」
「こっこら、やめるのじゃ」
後ろでは男の子に着物をめくられそうになっているアイリスがいた
「なにやってんだい!!この子は…あとでお仕置きするよぉ!!」
「お母ちゃんごめんなさい!!」
ドタドタと逃げたしていった
「すまないね、アイリスさん」
「かまわぬ、子供のすることじゃからの」
「それにしても、えらいべっぴんさんを嫁にもらったもんだね、昔の私にそっくりさね」
テンガとアイリスが一瞬「なにいってんだこのばばぁ」って目をした
「そうであろう?この妾を落としたのじゃやはり我が夫はいい男なのじゃ」
「お熱いねお二人さん」
「まぁそれは置いといて、あんたに町長を頼みたいんだ、引き受けてくれないか?」
「そんなことなら私にまかせときな」
「恩に着る」
「俺は近々この国を離れる…国を作り直すにしてもやはり国と民の衝突は避けられねぇ、だからあんたに民をまとめてほしいなんか要望があったらあんたから国に伝えてくれあんたの頼みなら全力で答えるように言っておく」
「大丈夫さね、あんたの国はきっと平和になる、私ら国民の事を第一に考えてくれるだけで嬉しいよ」
「じゃあ俺らは城に戻る、慰霊祭で会おう」
「わざわざありがとね」
ちょこっと紹介
次回 バベル攻略
慰霊祭の後出発の準備をするテンガの元へ手負いのデウスが現れる
「ルシアを……助けてくれ……」
「お久しぶりですね……ルシファー様」
「てめぇ…なんのつもりだ?」
「決戦は5年後、生き残ってくださいね」
裏切り そして 全面戦争へ
新たな仲間もでるよ
少しだけ公開
アレックス・ドラゴニア
流浪の傭兵
15歳
???の転成者




