決着
自分に振り下ろされる鎌をただ眺めていたアイリスは自分が負けたせいで一族が滅んでしまうという事がくやしくてならなかった自然と涙を流し死を待っていたが
ガギィィィン!!!
テンガのデスサイズを受け止めたのはアイリスの首ではなくレイラだった
アダムとイヴをテンガの知らない新たな形に変えて、ネメシス&霧鮫(ダガー&忍者刀)レイラのオリジナル武器でアダムがネメシス(ダガー)イヴが霧鮫(忍者刀)でレイラが考えた近接戦闘用の武器である
「勝負ありです!!」
「てめぇ…なんのつもりだ、邪魔すんじゃねぇまだ終わってねぇだろうが!!」
「いいえ!!アイリスさんはまいったと言いました!私聞こえましたもん!」
「なに言ってんだお前……いいからそこどけ」
「どきません!敗者に手をかけるほどテンガさんは弱いんですか!」
「喧嘩売ってんのか、レイラてめぇ……」
「テンガさんの勝ちです!!敗けを認めた人を手にかけるほど堕ちないでください!!」
「あーもう!!萎えた……もういい好きにしろ…」
「それでこそテンガさんですよ笑」
笑顔になるレイラをあとで覚えとけと言わんばかりに睨み付けた、レイラは迷子の子供のようにプルプル震え怯えていた
「まさか…妾が負けるとはの…せっかく力を手にいれたというのに…」
アイリスに回復魔法を掛けながら優しそうな声で軍師が慰めた
「姫…やはり上には上がおりましたな」
「久方ぶりだ…恐怖をおぼえたのは……」
「しかし…新たな魔王様が決まりました、姫様を凌駕するほどの力の持ち主我らを従えるにふさわしいほどの強者です」
「は?今なんつった?」
「一族が助かったのはよいが……負けるのがこうも悔しいとはの……しかもあやつは全く本気じゃなかった…妾はまだまだ弱いのぉ……」
「魔王?は?」
「姫様治りましたよ、明日は結婚の儀式です体をおやすめに…」
「うむ、助かったそれでは明日の準備をしっかりと頼むぞ妾はその言葉に甘えさせてもらおう」
「話を聞け!このドカス共が!!!」
「魔王様!あまり声を荒げないでください、王妃様は魔王様との戦いで疲れきっておられるのです、すぐにでもお体をおやすめにならなければ……」
「うるせぇ!!……はい、とりあえず全員集合」
その瞬間将軍12人が一瞬で広間に現れたそのあとトコトコと遅れてレイラがやってきた
「魔王様、私軍師以下将軍12名全員そろいました」
「とりあえず、説明しろ!なんだ魔王って?なんだ結婚って!!」
「我が一族の掟により、魔王様は王妃様を決闘にて打ち破り魔王の座を手にいれました、そして明日正式に二人の夫婦としての儀式を行いたいとおもっております、なにか不都合が?」
「不都合しかねぇよばかやろー」
「我が一族の王となれるのですぞ?なにが不満なのですか!姫様もかなりの実力者この先の不安はないと思われます」
「やはり妾の美貌がそなたと釣り合わぬのだろか……」
「あーお前ちょっと黙ってろ……この世界の過半数の女を敵にまわしたぞ」
「なにをいっておられるのですか!姫様は、いえ王妃様はとても美しいですよ!」
モブ将軍が吠えた
「お前も黙ってろ」
「テンガさんが魔王に……私はどこまでもついていきますよ!魔王様!」
「お前は後で殺す…」
なにかを決意したような強い目をしていたレイラにガチの殺意を覚えたテンガ
「この際アイリスの容姿は関係ねぇんだよ」
「我が君、アイリと呼んでください」
アイリスもテンガに嫁入りを決意したのか、今までは一族を守らんと必死に魔王の代わりを勤めていたがもうそのような心配もなくただの恋する乙女になっていた
「え?なに?お前はもう結婚するきなの?」
「なにをいっておられる、当たり前ではございませぬか」
「あのなぁ…掟だかなんだか知らんが結婚は好きな奴するもんだぞ」
「妾はそなたを愛しておるぞ」
「あの殺し合いのどこで俺に惚れる所があったんだよ!!お前殺されかけただろ!!」
「しいていえば、その強さかの顔もなかなかに整っておるし不満などあるものか惚れるしかあるまい!」
と親指を立て満面の笑みを浮かべた、この笑顔を見たらどんな男でもドキッとしてしまうものそしてこの男も例外ではなくドキッとしてしまった
「あーくそっ!!自分が情けない…単純だな俺って」
タバコに火をつけため息混じりに自分を呪う
「言っとくけど俺は旅をするつもりだからなこの地に骨を埋める気はねぇぞ」
「なにをおっしゃられます!それなら我らが一族お供をいたします!!」
「あほか……大勢つれて旅ができるか!」
「そうじゃぞ!これは言わば我らの新婚旅行なんじゃ!!ついてくるでない!!」
「なんでそうなるんだよ……」
「しかし!!道中敵に襲われでもしたら誰が魔王様たちを守るのですか!!」
「フッフッフ……それはご安心を!お二人はこの使用人兼ボディガードのこのレイラにお任せください!これでも私は結構強いんですよ」
「やかましい!だいたいお前はいいのか?」
「なにがですか?だいたい転生者なんですからアイリスさんはかなりの戦力になりますよ?」
「あっ忘れて………ちっくしょ……ル……シファー………」
「「さすがだぜ兄弟!世話かけたな…すまねぇがまた借りるぞ!」」
「もういい好きにしろ……」
「ふぅ…さてと、アスタロトよ俺の勝ちだなまた俺の嫁に戻ってもらうぞ、そもそも離婚してないが」
いつの間にかアイリスとレイラも入れ替わっていた
「アスタロト様、お久しぶりです」
「うむ、べリアル久しいな全くルシファーに似てとんでもない男だな、アイリスが死にかけたぞ」
「おもしれぇ男だろ、だから俺はこいつに力を貸してやってんだまぁお前も同じだろうがな」
「やっぱり夫婦だね、似てるよ私らまぁ私はあんたと一緒ならそれでいいけどね」
「本当に昔から変わらずじゃじゃ馬だな、手間かけさせやがって」
「つまらん女は嫌だってあんたが言うから笑またよろしく頼むぞ、あとべリアルもな」
「ああ」
「了解いたしました」
ここで再び全員バトンタッチ
「それでどうするのじゃ?妾と結婚はせぬのか?」
「しねぇよ、めんどくさい」
「結婚せぬなら妾は旅にはいかぬ!」
「知るか!無理矢理つれていってやるわ」
「テンガさん女の子に乱暴はダメですよぉ!あと私も女なのでやめてください」
「黙れ、やられるやつがわりぃんだよ」
「妾は絶対に行かぬぞ!!」
「あのなぁ……」
その時テンガはあることを考えていたハルキに話した計画、平和の定義、さまざまなことを考え結論を出した
「アイリス!お前は俺が好きなんだな?掟だからっていう理由じゃないんだな」
「だからぁ妾はそなたを愛しておるのだ!掟など関係ない!」
「俺は…そこまで好きじゃないし嫌いでもないだがお前を少しでも愛せるように努力しよう」
「それでは…妾と」
「ああ、結婚してくれ、一応男から言うものだろこういうのは」
「喜んで!」
「わりぃ疲れた寝させてくれ」
「それでは将軍に部屋まで案内させます」
テンガは将軍に連れられ部屋に向かった
「さて、レイラとやら話がしたいのだがよいか?」
「え?私ですか?」
「お主はよかったのか?」
「結婚ですか?それは当然…」
「嘘を申せ…お主はテンガを好いておるな何となくだが分かるのじゃ」
「確かに好きですけど…多分叶わない恋ですし…」
「なぜ諦める?」
「使用人の分際で主人に恋などあってはなりませんよ…それにテンガさんはもう魔王様ですからね……」
「忘れておるようじゃがテンガは妾の夫で魔王であるがそもそもはただの人間じゃ人間なら嫁は三人まで許されているはずじゃが?」
「人間ですけど立場の問題があるんです……私とテンガは……」
「あの男はそんな小さいことを気にする男かのぉ、よく考えてみろレイラが見てきたあの男を…自己完結するでない」
「でも…もし私が自分に正直に生きてテンガさんと結ばれたらアイリスさんは嫌じゃないんですか?」
「全く…負ける気がしないからの」
「なら、私と負けません!ライバルですよ!アイリスさん!!」
「まぁまずは妾と同じステージに上がってくるのじゃな…妾はもう嫁だからの」
「必ずや!」
女同士なにやらバチバチしている頃部屋にいたテンガは考えている大きな計画を建て直していた
「多少は狂ったがまぁなんとかなるか…できればハルキは殺したくないんだがなぁ…俺の計画に邪魔なら仕方ないかもしれないがな…まぁいい判断をすることを願うが……」
次の日の朝
「魔王様朝でございます、レイラ殿が食事の用意を済ませておりますので食堂までご案内いたします」
「ああ」
軍師について食堂までいき朝食を済ませたもののアイリスの姿はなかった
「アイリスはどうした?」
「儀式の準備のため将軍に着付けしてもらっています」
「ふーーん」
「あと一時間ほどで儀式ですのでもうしばらくお待ちを……レイラ殿は儀式の手伝いと料理の準備の方をお手伝いしてもらいます」
「わかりましたぁ!!」
部屋で服を出しどんな格好がいいのか迷っていたがいつもの黒の上下に踵まである黒のロングコートになった
「魔王様準備が整いました」
「ああ、いこーか」
講堂に着く、黒黒黒黒の黒一色結婚式ではなく葬式かってぐらい真っ黒レイラも黒のドレスになっていた
「王妃様の入場です」
すると全員が膝まづいた
講堂の入り口からこれまた真っ黒な着物を着たアイリスが現れた、その長い黒のロングヘアーの片方を右耳にかけ化粧こそはしてないがその美しさはすごいものだった
「どうじゃ?美しかろう、これから毎日見れるのだぞ」
「あーそうだな、ただ白も似合いそうだ」
「あっそうじゃ、ミクリィ」
変化魔法を唱えた途端アイリスの前髪に銀色のメッシュが入った
「これでお揃いだの」
「そういうのは俺に見せちゃダメだろ、いつのまにかやっているからキュンッてくるわけで……」
「しまったのだ……」
「それでは儀式を始めます」
まずはお互いの指を少しナイフで切り血を酒に混ぜお互いの血が混じった酒を交換し飲んだ、そのあと歯で唇を噛み血を出したまま口づけをした テンガは戸惑うかと思われたが結婚の決意をしたときから誓いのキスぐらいは覚悟していたのだろう普通だった
「これでおしまいか?」
「最後に我が一族の神器を受け取ってもらいます」
「王妃様はすでに持っていらっしゃるその鉄扇でございます」
「その鉄扇なんだがよ、なんなんだ?」
「この鉄扇は魔法キャンセル能力がついている鉄扇での、素材はヘルメタルという地のはるか底にある希少な鉱石で出来ておるのじゃその固さはテンガも知っておろう」
「なるほどね、だからその鉄扇は壊れなかったし魔法が消されたのか」
「魔王様にはこちら」
テンガに渡されたのはどす黒い液体の入った瓶だった
「なんだこれ?」
「我らにもわからぬのですよ…古来より伝わるもので降神族以外のものが魔王の座についたときのみ力を発揮すると言われる物でして」
「とりあえず飲んでみるか」
ぐいっと飲み干したテンガを、体が引き裂かれそうな激痛が襲った体の組織が次々壊れていくがテンガの固有能力で高速再生が始まるが完治はしなかった
「うぐぅぅぅ!!がぁぁぁ!!!」
「テンガさん!!!」
「テンガよ!!」
「魔王様!!」
心配し全員駆け寄って来た
「大…丈夫だ…大したこと…ぐがぁ!!……ねぇよ…死ぬこたぁねぇ……黙っ……て…見てろ…何があるか…わかんねぇ…近づく……な……」
歯を噛み締め激痛に耐えること20分やっとこさ激痛がなくなるとコンドは背中に違和感がある
「はぁはぁ……ちっくしょ…なんだこれ?降神族と同じ翼?なんで右側だけなんだよしかも三枚」
「まさか降神族に生まれ変わるための劇薬?」
「ようするに毒か?」
「おそらくはそのようなものなのでしょう、しかし普通は死んだあとに生まれ変わるはずなのでしょうが魔王様はなぜか死なず人間と降神族のハーフみたいな形にとどまったのかと……」
「半分だけ降神族か……でもなんで三枚なんだ?」
「我が一族は強ければ強いほど翼の枚数が増えるんですが三枚は初めてですね…先代の魔王様とその娘の王妃様ですら二枚ずつの四枚ですから魔王様は本当なら六枚あったずですそれほどの力の持ち主ということでしょう」
「まぁコートで隠れるか…」
「練習すると空も飛べるようになりますよ」
「片翼は無理だろ」
「まぁあまり空を飛ぶことはないからの、妾は普段翼などつかっておらんのだがな」
「なんかめんどいことになったな……」
「テンガさんなんかどんどん勇者から遠退いていくような……」
それから全員で食事をしているとテンガから全員に話を始めた
「飯を食いながらでいい聞いてくれ、俺は魔王として掟を変えるまずは、将軍の入れ替わりのことだが子供と戦うことを無くす産んだ子供を精一杯育てろそれが親だ今後将軍は男6人のみで編成する将軍については強いもの6名がつとめるとする、戦いは男にまかせ女はもう戦わなくていい子供を愛してやれ、もう少数精鋭は廃止だ」
「しっしかし!」
「従え!!!」
「はっ」
「それともう1つ、俺は降神族としてこの地の国ランフィードを滅ぼすつもりだ力を貸してくれ」
「我らの力は魔王様の為に」
「え?テンガさん?ランフィードにはイサトさんやバーバラさんもいるんですよ?なにを考えているんですか!!」
「黙っておれレイラ…テンガがなんの考えもなしにそんなことをするはずはなかろう」
「まぁそういうことだ、サンキューアイリス」
「アイリとお呼びください」
「あーはいはいサンキューアイリ、俺を信じろレイラ、なにも皆殺しにするわけじゃない」
「わかりました……信じます」
「今から詳しく話すよく聞け……」
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「出発は明日頼んだぞ!!」
「うむ、妾はどこまで共に」
「頑張りますよぉ!」
「その命令しかと承りました」
さぁいざランフィードへ!!!




