第6遭遇
「・・・・・・」
爆弾が投下された気がするんですが、いかがなものでしょうか?
「え?」
「だから、俺の子供を産んで欲しいんだよね」
・・・・・・
「え?」
言葉の意味は、うん、わかってるつもりです。
ですが
「え??」
しつこく「え?」を繰り返す私に王子様は、溜息をひとつ。
「それだけ聞き返すっていうことは、わかってるんでしょ?」
確かに、言葉の意味はわかります。
けれど
「一体、なんの冗談でしょうか?」
そう、どういう冗談でこういう話になるんでしょうか?
聞けば心底嫌そうな溜息をひとつ。
「冗談であればいいんだけどね」
そして私のつま先から頭の天辺までを見て
「冗談じゃないから、性質が悪いんだよね」
「・・・・・・」
なんでしょうか?
目線から、言葉の端々から
『お前が相手っていうのが一番性質の悪い冗談なんだよ』
という感情がヒシヒシと感じられます。
気のせい、ではありませんよね?
口元は笑っているのに、目は笑っていません。
そう、先ほどから気になっていたんです。
声は心地よく耳に響くのに、上滑りしていたのはその、目のせい。
バカにされているような、なのに全然こちらに対して興味がないような。
「私、何かしましたか?」
こんなわけのわからないことを言われるような。
そんな目で見られるような。
目を逸らすことなく聞けば、また溜息。
・・・・・・溜息ってすっごくバカにされてる感じがするものなんですね。
今日初めて知りました。
「言うなら、君が君だったために、こんなことになったってこと、かな?」
わからないと思うけど。
最後の言葉は小さく、ポツリと付け足された感じでした。
私が、私だったために??
意味のわからなさにポカンとしていると
「ふぅ」
やっぱり溜息をつかれてしまいました。
一体何回目の溜息でしょうか?
回数も気になりますが、そんなに溜息をついていると幸せ、逃げてしまいますよ?
けど幸せが逃げると思っていても
「はぁ」
私の口からも溜息が出てしまいました。
ここまで読んでいただき、感謝多謝vv
思った以上に話が進みません。
冒頭のシーン到着まで、もうしばらくお付き合いくださいませ。




