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第3遭遇

 王子様・・・・・・1 王の息子。 2 親王宣下のない皇族の男子。


 と辞書には載っていますが、教室の入り口に立っているのは私の通う高校の通称「王子様」です。


 いや、通称というか、本名?


 名前を「王寺 カイ」といい、漢字は違うけれど本当に「おうじ」なんです。


 けれど「王子様」と呼ばれるのはやっぱり見た目、です!


 スラリとしたその背は確か190cmを超えているそうです!!


 190、190cmですよ!!


 もしかしたら学校で一番背が高いのかもしれません。


 背は高いのに顔は小さく、一体何等身なのか!


 そして異国の血が混ざっているらしく、くしゃりとした無造作ヘアーは柔らかなはちみつ色。


 更に琥珀色の瞳は、それはそれはキレイで見つめられると引き込まれそうになるそうです。


 ・・・・・・私は実際見詰められたことがないのでこれは噂ですが。


 お顔立ちもすごく整っていて、全体の雰囲気としては柔らかな優しげな印象。


 なのに声は思ったよりも低く少し、ギャップがあるような感じがするけれど、そのギャップが良いのだとクラスメイトが言っていました。


 そんな学園の王子様がどうしてこの教室に来ているんでしょうか?


 王子様は3年生で、私たちのクラスは2年生です。


 2年生と3年生は棟が違うので誰かに用事でもあったのでしょうか。


 まあ、私には関係ないので才華ちゃんの解いているクロスワードパズルに目をやりました。


 着々と解かれてはいても数問わからずに空いているスペースがあります。


 ここは才華ちゃんのお手伝いでもしますか!


 ゆるゆるとしていた頭の動きをさあ動かすぞ! とそう思った時


「沢井!!」


 呼ばれた声に顔を上げると、そこにはクラスメイトの男子と


 王子様??


 こっちに来いと手を振る男子と、優しく微笑む王子様に。


 なんだろう、逃げたほうがいいような気がしました。



 人間、忘れたといっても本能ってあるんですね。


 本能には絶対従うべきです!!


 

ここまで読んでいただき、感謝多謝vv



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