表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラップ付き小説 ReversCrown 元気ないやつこっちおいで  作者: egubi
暴れ牛ビーフ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
79/186

3-4-8 分からないまま、逃げるな

「今日は、ここまでにしましょう」


新川さんがそう言ったあとも、誰もすぐには動かなかった。


小箱の中には、まだ熱が残っていた。


ライブの熱ではない。


怒鳴り合いの熱。

言葉がぶつかった後の熱。

言い切れなかったものが、まだ床に落ちずに浮いているような熱。


mcRCは保冷剤を拳に当てたまま、しばらく椅子に座っていた。


壁の傷を見ないようにしているのに、視界の端に入る。


wataは腕を組んだまま、足元を見ていた。


怒っている。


まだ怒っている。


けれど、さっきまでのように前へ出る怒りではなかった。


どう言えばいいのか分からない怒りが、体の中でぐるぐる回っている。


EGUIは無言だった。


水のボトルをテーブルに置き、ラベルの端を指で押さえている。


剥がすわけでもない。


ただ、押さえている。


BEEFは、DJブースの横に立っていた。


機材ケースは閉じてある。


帰れる状態だった。


でも帰らない。


新川さんに言われたから、そこにいる。


表情は相変わらず読めない。


それでも、さっきより少しだけ、重く見えた。


平気な顔をしている。


けれど、本当に平気かどうかは分からなかった。


Kateは入口近くにいた。


リバックLINEへ送ったメッセージの既読は増えている。


でも、誰も返事をしない。


画面の向こうで、五人のうち四人が黙っている気配がした。


Kateも、何を送ればいいのか分からなかった。


数字なら送れる。


熱量も、反応も、切り抜き候補も送れる。


でも、この空気は送れない。


送ったところで、きっと半分も伝わらない。


やがて、mcRCが立ち上がった。


「……すみません。先に出ます」


新川さんが頷く。


「拳、もう少し冷やしてください」


「はい」


mcRCは短く返した。


BEEFの方は見なかった。


見たら、また言葉が出てしまう気がした。


言ってはいけない言葉まで出てしまう気がした。


だから見なかった。


wataも立った。


「俺も出ます」


声は硬い。


BEEFを見る。


言いたいことはある。


山ほどある。


でも、今ここで続けても同じところを回るだけだと分かっている。


wataは舌打ちしそうな顔をして、しなかった。


「……次、ちゃんと話してください」


それだけ言った。


BEEFは返事をしなかった。


wataの眉が動く。


でも、もう踏み込まない。


EGUIも立ち上がった。


BEEFを見る。


「分からないと言ったことは、聞きました」


BEEFの目がEGUIへ向く。


「次は、その中身を聞きます」


BEEFは黙っている。


EGUIはそれ以上言わなかった。


三人は、楽屋側の通路へ向かった。


Kateは、通路を開けるように半歩下がった。


mcRCが通り過ぎる時、Kateは小さく言った。


「部長……」


mcRCの足が、ほんの少し止まった。


でも、振り返らなかった。


「ごめん。あとで」


それだけだった。


Kateは頷いた。


「はい」


三人の足音が、通路の奥へ消えていく。


スタッフの片づける音が、少しずつ戻った。


ケーブルを巻く音。

紙コップを捨てる音。

椅子を動かす音。

PAが機材を落とす前の確認をする声。


ライブは終わっている。


怒鳴り合いも、いったん止まった。


でも、何かが終わった感じはしなかった。


新川さんは、BEEFを見た。


「少し、座りましょう」


BEEFはすぐには動かなかった。


「帰れって言ったんじゃねえのか」


「帰らないでください、と言いました」


「同じだろ」


「違います」


新川さんは、フロアの端にある椅子を一つ引いた。


自分も座る。


BEEFは、しばらく立っていた。


それから、少し離れた椅子に座った。


距離がある。


新川さんは、その距離を詰めなかった。


BEEFが離れた場所に座るなら、そのままにする。


詰め寄ることが目的ではない。


逃がさないことが目的だった。


少しの沈黙。


スタッフの片づける音だけが聞こえる。


BEEFは、機材ケースの方を見ていた。


新川さんは、すぐには話さなかった。


BEEFが沈黙を使うなら、その沈黙ごと待つ。


急かして言葉を出させても、それはBEEFの言葉にはならない。


しばらくして、BEEFが低く言った。


「……俺、悪いのか」


新川さんは、すぐに答えなかった。


BEEFが少しだけ顔を向ける。


「何だよ」


新川さんは静かに言った。


「悪い、だけで片づけると、たぶん違います」


BEEFの眉が寄った。


「じゃあ何だよ」


「足りなかったんだと思います」


「何が」


「伝えることです」


BEEFは舌打ちした。


小さく。


「またそれか」


「はい」


「言葉は苦手だって言った」


「聞きました」


「なら終わりだろ」


「終わりません」


新川さんの声は変わらなかった。


穏やかで、淡々としている。


けれど、そこから退く気はなかった。


BEEFは椅子の背に少しだけ体重を預けた。


「苦手なもんは苦手だ」


「そうですね」


「言えねえもんは言えねえ」


「言えないこともあります」


「じゃあ何なんだよ」


BEEFの声が少し荒くなる。


「言えねえから音出してんだろ」


その言葉で、新川さんは少しだけ目を伏せた。


すぐに戻す。


「それは、かなり大事なことを言っています」


BEEFは顔をしかめる。


「何が」


「あなたにとって、音は言葉の代わりなんですね」


「知らねえ」


「知らないままでいいです。今は」


BEEFは黙る。


新川さんは続けた。


「でも、今日問題になったのは、音で伝えたことそのものではありません」


BEEFは何も言わない。


「音で動かした後に、相手がどうなったかを見なかったことです」


BEEFの目が少しだけ動く。


「見た」


「客席は見ていました」


「見た」


「三人は?」


BEEFは黙った。


スタッフの片づける音が、遠くなる。


BEEFは少しだけ口を開きかけて、閉じた。


新川さんは待った。


「……見てた」


「どこを見ていましたか」


BEEFの顔が硬くなる。


「動いてた」


「三人が?」


「……歌ってた」


「歌っていました」


「止まってねえ」


「止まっていませんでした」


「返してた」


「返していました」


BEEFは、少し苛立ったように言った。


「だから何だよ」


新川さんは、ゆっくり言った。


「止まっていないことと、傷ついていないことは違います」


BEEFは黙った。


その言葉は、さっき三人が何度も言おうとしていたことだった。


でも、怒りの中ではBEEFに届かなかった。


今、新川さんの静かな声で、もう一度置かれる。


BEEFはすぐには返せない。


「……傷ついたって顔、してたか」


新川さんは答えた。


「していました」


BEEFの目が、新川さんに向く。


「いつ」


「何度も」


「分かんねえよ」


「だから、分からないと言ったんですよね」


BEEFは黙る。


新川さんは、責めなかった。


ただ、そのまま続ける。


「分からないことは、罪ではありません」


BEEFは目を逸らす。


「ただ」


新川さんの声が、少しだけ硬くなる。


「分からないまま、同じ影響を与え続けるなら、それは問題になります」


BEEFの指が、膝の上で動いた。


「俺は、客を見てた」


「はい」


「動かした」


「はい」


「盛り上がった」


「はい」


「なら、ライブとしては間違ってねえ」


「ライブとしては、成功に近い結果でした」


BEEFが新川さんを見る。


「なら」


「でも、人間関係としては大きく傷が入りました」


BEEFは黙る。


「その二つは、同時に起きます」


新川さんは言った。


「音楽として良かったことと、関係として苦しかったことは、同時に存在します」


BEEFは少しだけ顔を歪めた。


「めんどくせえな」


「はい」


「はいって何だよ」


「人間関係は、面倒です」


BEEFは一瞬、何か言い返そうとして、やめた。


新川さんは続ける。


「でも、その面倒を避けたまま人を動かすと、動かされた人が苦しくなります」


BEEFは、低く言った。


「俺は、あいつらを動かしたかったわけじゃねえ」


「では、何を動かしたかったんですか」


BEEFは黙る。


長い沈黙。


また、言葉が詰まる。


新川さんは待つ。


BEEFは、やがて言った。


「客」


「はい」


「客席」


「はい」


「止まってたから」


「はい」


「だから、動かした」


「はい」


「でも、あいつらも動いた」


「そうです」


「……それが、分かんねぇ」


BEEFの声は、少しだけ小さかった。


新川さんは、頷いた。


「そこですね」


BEEFは顔を上げる。


「何が」


「BEEFさんは、客席の大きな動きは見えています。盛り上がっている、冷えている、前に出そう、引いている。そういう大きな熱は、かなり見えている」


BEEFは黙って聞いている。


「でも、近くにいる人の細かい揺れは、まだ見えていないのだと思います」


BEEFの目が少し鋭くなる。


「見えてねえって言いたいのか」


「はい」


即答だった。


BEEFは一瞬固まった。


新川さんは続ける。


「ただし、それは才能がないという意味ではありません」


BEEFは何も言わない。


「経験が少ないのだと思います」


その言葉に、BEEFの顔が少しだけ変わった。


ほんの少し。


でも、変わった。


「人と細かく確認し合う経験です」


新川さんは続けた。


「自分の音で相手がどう感じたのかを聞く経験。自分が何を感じたのかを言葉にする経験。相手が怒っている時に、逃げずにそこにいる経験」


BEEFの視線が落ちる。


「今日が、その経験だったのだと思います」


BEEFは低く言う。


「最悪だな」


「はい」


「またはいかよ」


「最悪だったと思います」


新川さんは静かに言った。


「でも、初めてなら、最悪でも不思議ではありません」


BEEFは、何も返せなかった。


小箱の奥で、スタッフがライトを一つ落とす。


フロアが少し暗くなる。


BEEFの表情も、キャップの影で見えにくくなる。


新川さんは少しだけ椅子の向きを変えた。


真正面ではなく、斜めに座る。


問い詰める形になりすぎないように。


「BEEFさん」


「何だよ」


「今日、THAT SEATで音が変わりました」


BEEFの指が止まる。


「かなり硬かったです」


BEEFは黙る。


「客席を動かすというより、何かを突きつける音でした」


BEEFは、新川さんを見ない。


「自覚はありますか」


「ねえよ」


返事は早かった。


早すぎた。


新川さんは、それを責めなかった。


「では、そう聞こえた人がいたことだけ、覚えておいてください」


BEEFは舌打ちしなかった。


しそうで、しなかった。


「……あの曲は」


低く言う。


「嫌いなんですか」


新川さんが聞く。


BEEFは顔を上げた。


「逆だろ」


その言葉は、短い。


でも、少しだけ熱があった。


新川さんは待つ。


BEEFは続けない。


また沈黙。


新川さんは言う。


「逆、とは」


BEEFは口を閉じる。


言いたくない顔だった。


言葉にした瞬間、何かが出る。


出したくない。


そんな顔。


新川さんは、そこを無理にこじ開けなかった。


「今は、そこまででいいです」


BEEFが少しだけ眉を寄せる。


「聞かねえのか」


「聞きます。でも、今無理に聞いても、おそらくBEEFさんの言葉にはなりません」


BEEFは黙る。


新川さんは言った。


「ただ、三人にはいつか伝える必要があります」


BEEFの顔が硬くなる。


「何を」


「その曲に、何が引っかかったのか」


「言う必要あるか」


「あります」


「音で分かるだろ」


「分かりません」


新川さんの返事は、wataと同じだった。


BEEFは少しだけ息を吐いた。


「みんな言うな、それ」


「たぶん、そこが大事です」


BEEFは黙る。


新川さんは続けた。


「音で全部分かる人ばかりなら、言葉はいりません。でも、三人は言葉の人たちです」


BEEFは少しだけ口を歪めた。


「知ってる」


「なら、言葉で少し渡さないと、届きません」


「下手でもか」


「下手でもです」


「短くてもか」


「短くてもです」


「間違ってもか」


「間違ったら、直せばいいです」


BEEFは、かなり嫌そうな顔をした。


「だる」


「はい」


「またはい」


「だるいと思います」


BEEFは、少しだけ笑いそうになって、笑わなかった。


新川さんも笑わなかった。


でも、空気がほんの少しだけ緩んだ。


「BEEFさん」


「何だ」


「謝れとは、今は言いません」


BEEFの目が少しだけ動く。


「謝罪は、何が悪かったかを自分で掴んでからでないと、軽くなります」


BEEFは黙る。


「でも、次に三人と話す時、最初に言うべきことはあります」


「何だよ」


「分からないことを、分からないまま伝えることです」


BEEFは顔をしかめる。


「またそれか」


「はい」


「分かんねぇって言った」


「言いました」


「それで終わりじゃねえのか」


「始まりです」


BEEFは、少しだけ視線を落とした。


始まり。


そう言われても、たぶん分からない。


分からないまま、BEEFはそこに座っている。


新川さんは言った。


「分からないまま逃げない練習です」


BEEFは低く言う。


「練習って言うな」


「では、確認です」


「それも嫌だ」


「では、残ることです」


BEEFは黙った。


新川さんは、少しだけ柔らかく言った。


「分からないまま、そこに残ることです」


BEEFは、長く黙った。


それから、低く言った。


「……残っただろ」


新川さんは頷く。


「はい」


「帰ってねえ」


「はい」


「それで?」


「今日は、それが一つ目です」


BEEFは、呆れたように息を吐いた。


「一つ目かよ」


「一つ目です」


BEEFは何も言わない。


でも、立ち上がらなかった。


帰らなかった。


それだけだった。


ただ、それだけ。


けれど、新川さんはそれを見ていた。


BEEFは、まだ謝らない。


まだ分かっていない。


まだ、三人がどこで傷ついたのかも掴みきっていない。


でも、帰らなかった。


分からないと言った。


残った。


それは、小さすぎる一歩だった。


誰かから見れば、何も進んでいないように見える。


三人が見れば、まだ足りないと言うだろう。


wataなら、足りなさすぎると言う。


EGUIなら、そこからですと言う。


mcRCなら、怒りを抱えたまま、それでも少しだけ聞く姿勢を取るかもしれない。


新川さんは、椅子から立ち上がった。


「今日は、本当にここまでにしましょう」


BEEFは座ったまま言った。


「三人は」


「帰します」


「怒ってるだろ」


「怒っています」


「明日も」


「おそらく」


BEEFは少しだけ下を向いた。


「……だろうな」


その声は、さっき三人に言った時より少しだけ低かった。


新川さんは言った。


「次に会う時、結果の話から入らない方がいいです」


BEEFは顔を上げる。


「じゃあ何から入る」


新川さんは少しだけ考えた。


「分からなかったことから」


BEEFは嫌そうな顔をする。


「それ、ずっと言うな」


「大事なので」


BEEFは、返さなかった。


スタッフが片づけを終え、PAが新川さんに軽く会釈した。


「そろそろ閉めます」


「ありがとうございます」


新川さんが答える。


BEEFは立ち上がった。


機材ケースを持つ。


いつもの動き。


速くて、迷いがない。


けれど、出口へ向かう足取りは、少しだけ重かった。


Kateが壁際で立っている。


BEEFが通り過ぎる。


Kateは何か言おうとして、言えなかった。


BEEFも何も言わない。


ただ、通り過ぎる直前、ほんの少しだけ足を止めた。


「……あいつら」


Kateは顔を上げる。


BEEFは、Kateを見ていなかった。


「いつも、あんなに怒るのか」


Kateは、少し迷ってから答えた。


「怒ります」


BEEFの眉が少し動く。


Kateは続けた。


「でも、怒りたい人たちではありません」


BEEFは、何も返せなかった。


Kateは、さらに言った。


「分かりたい人たちです」


BEEFは、短く息を吐いた。


「……だる」


でも、その声には、さっきほどの突き放しはなかった。


Kateは小さく言った。


「はい。だいぶ」


BEEFは、少しだけKateを見た。


そして、何も言わずに出口へ向かった。


扉が開く。


外の冷たい空気が入る。


BEEFの背中が、階段の暗がりに消えていく。


新川さんは、それを見送った。


Kateが隣に立つ。


「新川さん」


「はい」


「大丈夫でしょうか」


新川さんは、すぐには答えなかった。


小箱の壁を見る。


mcRCがつけた小さな傷。


それから、誰もいなくなったステージを見る。


「大丈夫にするしかありません」


Kateは、小さく頷いた。


「はい」


「ただ」


新川さんは、少しだけ目を伏せた。


「私の見立ても、甘かったです」


Kateは何も言えなかった。


新川さんは続けた。


「彼らなら受け止められると思った。BEEFさんなら、揺さぶられると思った。それは間違いではなかったかもしれません」


少し間を置く。


「でも、痛みの量を読み違えました」


Kateは、胸の奥が少し痛くなった。


「それは……」


慰める言葉が出かけて、止まる。


今、慰めるのは違う。


新川さんは、苦笑もしなかった。


「次は、痛みの量も見ます」


その言い方が、新川さんらしかった。


反省している。


でも、投げ出してはいない。


Kateは、ようやく少しだけ息を吐いた。


リバックLINEを開く。


新しいメッセージを打つ。


Kate@秘書・外部連絡:

新川さんとBEEFさんが残って話しました。

詳細はまだ書けません。

ただ、BEEFさんは帰りませんでした。

「分からない」の後も、その場に残りました。


少し考えて、もう一行足す。


Kate@秘書・外部連絡:

今日は進んだというより、逃げなかった、だと思います。


送信。


今度は、Miwaからすぐに返事が来た。


Miwa@物販:

それ、かなり大事なやつでは。


Yui@庶務・作業表:

次回確認項目に入れます。

「逃げなかった」を記録。


Nina@告知販促:

言い方、重い。でも分かる。


Sara@権利確認:

今日の映像、扱い注意です。切り抜き範囲は後で確認した方がいいです。


Kateは画面を見ながら、少しだけ頷いた。


そうだ。


今日の映像は、強すぎる。


数字だけ見れば、使いたくなる。


切り抜けば伸びる。


でも、伸びるから出す、ではいけない。


今日のライブは、人を焦がしすぎた。


その熱を、どう扱うか。


それも、リバックラインの仕事だった。


小箱の照明が、最後に一つ落ちた。


黒い床が、暗がりに沈む。


そこに残っていた熱も、少しずつ冷えていく。


けれど、完全には消えなかった。


BEEFは分からないと言った。

新川さんは残らせた。

三人は怒ったまま帰った。

Kateは、それを記録した。


誰も、まだ許していない。


でも、誰も完全には離れていない。


その中途半端なまま、最初の小箱ライブの夜は終わった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Image Song

この物語のために制作したイメージ楽曲です。

YouTubeでイメージ楽曲を聴く

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ