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ラップ付き小説 ReversCrown 元気ないやつこっちおいで  作者: egubi
俺たちがリバースクラウンだ

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7/60

1-3-4 背中が証明する

この作品にはイメージ楽曲があります。

ページ下部のリンクから聴けます。

読後の余韻に合わせてどうぞ


てか聞きながら読んでみて、飛ぶでぇ



mcRCはマイクを持ち直した。


「NO FAKEでした」


コメントが流れる。


最高

好き

かっこいい

思ってたより明るかった

でも刺さる

仕事の朝に聴きたい

週末にも聴きたい

夜にも聴きたい


mcRCは頷いた。


「そう。それ、かなり嬉しい」


「この曲、暗い場所に閉じ込める曲じゃない」


「朝にも、夜にも、遊ぶ時にもある曲」


wataが続ける。


「仕事の時だけ本物で、遊んでる時はfakeとかじゃないからな」


「遊びでも、その人の芯って出るし」


EGUIが言う。


「一人の時も出る」


mcRCはコメント欄を見た。


仕事でちゃんとしてる顔も、本物でいいんですか?


少し考えてから、答える。


「いいと思う」


コメント欄が少し静かになる。


「仕事の顔が全部fakeってわけじゃない」


「それも自分の一部やと思う」


「ただ、その顔しか許さなくなるとしんどい」


wataが頷く。


「週末の自分も、一人の自分も、全部ある」


EGUIが短く言う。


「どれかだけを本物にするな」


コメント欄が動く。


どれかだけを本物にするな

それいい

仕事の自分も本物

遊ぶ自分も本物

一人の自分も本物

NO FAKEってそういうことか


wataが、少し嬉しそうに言った。


「今日のコメント欄、理解早いな」


EGUIが言う。


「曲が良かったんやろ」


wataが一瞬止まった。


「え、褒めた?」


「曲をな」


「俺らの曲やん」


「そうやな」


wataがにやっとする。


「つまり俺ら褒めた?」


EGUIは水を飲んだ。


「調子乗るな」


コメント欄が笑う。


EGUI式褒め

調子乗るなまでセット

かわいい

短いけど褒めてる


mcRCも笑ってから、話を続けた。


「この曲、三人の景色がかなり分かれてるんよ」


「俺は朝の作業着とか、現場の景色」


「wataは週末の海沿いとか、仲間の輪とか、遊びの景色」


「EGUIは部屋に戻った一人の時間」


wataが言う。


「なのに、フックで一緒になる」


EGUIが頷く。


「全部NO FAKEやからな」


mcRCは画面に向かって言った。


「仕事してる姿」


「遊んでる姿」


「一人でいる姿」


「全部違う」


「でも、どこでも芯があるなら、それはNO FAKE」


コメント欄が流れる。


三景色いい

仕事・遊び・孤独

全部本物でいい

芯があるならNO FAKE

これ分かりやすい


wataがコメントを拾う。


「“遊んでる自分を軽く見てたけど、遊びでも本性出るって言われてちょっと嬉しい”」


mcRCが頷く。


「いいコメント」


wataは画面を見る。


「遊びで出る本性ってあるよな」


「店員さんへの態度とか」


「酔った時の言葉とか」


「仲間内での扱いとか」


「ノリで誰かを下げるかどうかとか」


EGUIが言う。


「そこで出る」


コメント欄が反応する。


ある

遊びの時ほど出る

ノリで雑になる人いる

NO FAKEそこにもあるのか

wataパート深い


wataは少し得意そうにした。


「ほら、週末パートも深いんですよ」


EGUIが言う。


「調子乗るな」


「今日二回目」


「何回でも言う」


mcRCは笑った。


「でも、そこはほんまにそう」


「仕事の誠実さだけじゃなくて、遊び方にもその人が出る」


「一人の時間にも出る」


「だからNO FAKEって、ずっと真面目でいろって曲ではない」


「ちゃんと遊べ」


wataが即座に言う。


「きた!」


「でも芯は売るな」


EGUIが続ける。


「それ」


コメント欄が流れる。


ちゃんと遊べ

でも芯は売るな

最高

リバクラっぽい

遊び許可出た

芯売らないように遊ぶ


wataがにやにやしながら言う。


「ということで、週末遊びます」


EGUIが見る。


「ほどほどに」


「管理されるやん」


「芯ごと壊れる遊びはやめろ」


「それはそう」


mcRCは笑いながら、水を飲んだ。


配信の空気は、ちょうどよかった。


NO FAKEの芯は届いている。


でも、重く沈んではいない。


コメント欄には、笑いと納得が混ざっている。


それがこの曲には合っていた。


そこへ、一つのコメントが流れた。


見せ方を整えるのと、fakeの違いがまだ少し難しいです。


mcRCは、それを見て頷いた。


「ここ、ちゃんと話そうか」


wataが椅子に座り直す。


「大事」


EGUIも頷く。


mcRCは、少し考えてから言った。


「見せ方を整えるのは、相手に届くようにすること」


「fakeは、芯がないのにあるように見せること」


コメント欄が止まり、また流れる。


わかりやすい

届くようにするのはfakeじゃない

芯がないのにあるように見せるのがfake


wataが続ける。


「たとえば、ライブ前に服選ぶのはfakeじゃない」


「ステージ映え考えるのもfakeじゃない」


「言葉を整えるのもfakeじゃない」


「韻踏むのもfakeじゃない」


「むしろ、それで届くなら誠実」


EGUIが言う。


「でも、中身がないのに見せ方だけならfake」


wataが指を鳴らす。


「それ」


mcRCは頷いた。


「あと、自分を守るための顔も、全部fakeではないと思う」


コメント欄が静かになる。


「仕事で礼儀正しくする」


「初対面で少し緊張して話す」


「家族に心配かけすぎないように、少し整えて話す」


「そういうのは、全部嘘とは言い切れない」


EGUIが言う。


「線引きやな」


「うん」


mcRCは頷いた。


「線引きはfakeじゃない」


コメント欄が一気に流れる。


線引きはfakeじゃない

これ助かる

全部さらけ出さなくていいんだ

NO FAKEなのに線引きOK

安心した


wataがそのコメントを読んで言った。


「全部さらけ出すのは、NO FAKEというより、ただの全開放やからな」


EGUIが即答する。


「危ない」


mcRCも笑う。


「それはそれで周りが困る時ある」


wataが急に真面目な顔をした。


「俺が今から全部さらけ出したらどうする?」


EGUIが言う。


「止める」


「早い」


「危険」


コメント欄が笑う。


危険w

全開wataは危ない

線引き大事

NO FAKEだからこそ段取り


mcRCは笑いながらも、少しだけ声を落とした。


「そう。だから、NO FAKEは全部本音で殴れって曲ではないです」


「自分の芯を置き去りにするなって曲です」


wataが頷く。


「飾るなら、芯も連れてけ」


EGUIが短く言う。


「置いてくな」


コメント欄に、その言葉が並び始める。


飾るなら芯も連れてけ

置いてくな

NO FAKE分かった

これ好き


mcRCは、画面の向こうの誰かが少し楽になった気がした。


本物でいろと言われると、苦しくなる人がいる。


本音を言えと言われると、怖くなる人がいる。


でも、芯を置いていくなと言われると、少しできそうな気がする。


見せ方は整えていい。

仕事の顔もあっていい。

遊びの顔もあっていい。

一人の弱さもあっていい。


ただ、どこかに自分を残しておく。


それがNO FAKE。


wataが、コメント欄を見ながら言った。


「“この曲、通勤でもジムでも夜中でもいけそう”って来てる」


mcRCが笑う。


「いいな」


EGUIが言う。


「ジムには合う」


wataがすぐ乗る。


「EGUI公認ジム曲」


「勝手に公認にするな」


「でも合うやろ」


「合う」


「ほら」


コメント欄が盛り上がる。


ジム曲w

現場曲でもありジム曲

週末曲でもある

NO FAKE万能

背筋伸ばしてベンチ上げたい

本物は黙っても証明


mcRCが笑った。


「通勤でも、ジムでも、週末でも、一人の夜でも」


「どこかで使ってくれたら嬉しいです」


wataが頷く。


「ただ、ジムでNO FAKE聴いて追い込みすぎた人は自己責任で」


EGUIが言う。


「フォームは崩すな」


コメント欄が笑う。


フォームw

急に筋トレ指導

背中が証明だから背中トレ?

フォームもNO FAKE

雑にやる一回が信用ごと溶かす害


wataがコメントを見て吹き出した。


「フォームもNO FAKE、いいな」


mcRCが笑う。


「それは本当にそう」


EGUIが短く言う。


「雑にやるな」


コメント欄がまた笑う。


曲の話から、少し生活に戻っていく。


だが、その戻り方がよかった。


NO FAKEは、難しい哲学で終わる曲ではない。


通勤に戻る。

仕事に戻る。

週末に戻る。

ジムに戻る。

一人の部屋に戻る。


その場所で、少し背筋を伸ばすための曲だ。


mcRCは最後に、今日の話をまとめるように言った。


「NO FAKEは、暗い曲ではないです」


「でも、軽くもない」


「仕事でも」


「遊びでも」


「一人でも」


「ちゃんと自分の芯を持って立つ曲です」


wataが続ける。


「見せ方は整えていい」


「かっこつけてもいい」


「楽しそうにしてもいい」


「でも、芯まで置いていくな」


EGUIが言う。


「背中で証明しろ」


コメント欄が一気に流れる。


背中で証明しろ

NO FAKE

今日よかった

暗くなくてよかった

かっこよかった

仕事行く時聞く

週末に聞く

ジムで聞く

風呂でも聞く


wataがすぐ拾う。


「風呂でも聞く、来ました」


EGUIが警戒する。


「風呂桶に戻すな」


mcRCは笑う。


「でも風呂で聴くのは自由です」


wataが真顔で言う。


「風呂場の天才、NO FAKEへ」


EGUIが即座に言う。


「滑った」


wataが胸を押さえた。


「NO FAKEすぎる判定!」


コメント欄が笑いで流れる。


滑ったw

EGUIさん厳しい

でもNO FAKE

嘘の拍手しない

本物の判定


mcRCは笑いながら手を上げた。


「はい。今日はこのへんで」


コメント欄が名残惜しそうに流れる。


もう終わり?

NO FAKEよかった

また聞きたい

歌詞見たい

配信ありがとう

風呂桶待ってます


EGUIが最後のコメントを見て言った。


「待つな」


wataが笑う。


「最後まで風呂桶」


mcRCは、画面に向かって少しだけ丁寧に頭を下げた。


「聴いてくれてありがとう」


「仕事の顔も」


「遊ぶ顔も」


「一人の顔も」


「どれも、ちゃんと自分の一部でいいと思います」


「ただ、自分の芯だけは置いていかないように」


「俺らも、そうします」


wataが手を振る。


「No fake, no cap」


EGUIが短く言う。


「水飲め」


wataが振り返る。


「急に生活」


EGUI。


「大事」


mcRCも笑う。


「飯も食え」


wata。


「寝癖は直せ」


EGUI。


「それも大事」


コメント欄が笑いながら流れる。


水飲む

飯食う

寝癖直す

芯は置いていかない

NO FAKE

ありがとう


三人は手を上げた。


「Reverse Crownでした」


配信終了。


画面が暗くなる。


部屋に、静けさが戻った。


黒い布。

小さなライト。

マイク三本。

ノートパソコン。

水。

シェイカー。

少し斜めになりかけた歌詞カード。


wataが背もたれに沈んだ。


「……今日、ちょうどよかったな」


mcRCは画面を閉じながら頷いた。


「うん。重すぎなかった」


EGUIが水を飲んで言った。


「でも軽すぎてもない」


wataが指を鳴らす。


「それ。NO FAKEの温度、それやな」


mcRCは歌詞カードを見た。


NO FAKE。


最初は、タイトルだけで強く見える曲だった。


でも今日、少し輪郭がはっきりした。


仕事で立つ自分。

遊びで笑う自分。

一人で整える自分。


どれも本物でいい。


ただ、どの場所でも、自分の芯をどこかに残しておく。


それが、この曲のNO FAKEだった。


wataがスマホを見ながら言った。


「コメント、ジムで聴くって人多いな」


EGUIが言う。


「フォーム崩すな」


「まだ言う」


「大事」


mcRCが笑った。


「でも、ほんまにジムでもいけそうやな」


wataが立ち上がりながら、少しだけ体を揺らした。


「No fake, no cap。背中が証明」


EGUIがぼそっと言う。


「背中トレの日やな」


wataが驚いた顔をする。


「EGUIがボケた!」


「ボケてない」


「今のはボケやろ!」


「背中が証明やろ」


mcRCが笑った。


「いや、それはちょっとおもろい」


EGUIは少しだけ口元を緩めた。


ほんの少し。


でも、二人には分かった。


wataがすかさず言う。


「今、笑った!」


「笑ってない」


「笑った」


「笑ってない」


mcRCはライトを落としながら言った。


「はいはい。NO FAKEでいこう」


EGUIは少し黙った。


そして、低く言った。


「ちょっと笑った」


wataが両手を上げた。


「勝ち!」


mcRCも笑った。


それで、その日の配信はようやく終わった気がした。


重すぎず。

軽すぎず。

かっこつけて。

でも芯は置いていかず。


三人は、片付けを始めた。


黒い布を直す。

マイクをしまう。

水を回収する。

歌詞カードをまとめる。


いつもの作業。


でも、今日はその一つひとつが、少しだけNO FAKEに見えた。


誰も見ていない場所ほど、癖が出る。


mcRCが黒い布の端をきちんと揃える。


wataがケーブルを少し雑に巻いて、EGUIに見られて巻き直す。


EGUIが無言で空のペットボトルをまとめる。


三人とも、派手ではない。


でも、それでよかった。


言葉より背中が証明。


今日の配信は、そんなふうに静かに終わっていった。

この話にはイメージソングがあります。

聴く場合はこちら:

コピペしてブラウザに貼り付けて、、、かっこいいからさ、、、


さきにこの話の曲、本当はまだ披露予定じゃなかったのに、、、

https://youtu.be/v7r3_l4mYQM?si=l1vPLtDcNWjW9O6H


nofake

https://youtu.be/oV7c-3TJMgM?si=WDW85lU6iqQsmqZy


決めろ!はコチラ

https://youtu.be/P_2d3hcx3Uw?si=hvvTW3RMB2adTtwN

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この物語のために制作したイメージ楽曲です。

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