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ラップ付き小説 ReversCrown 元気ないやつこっちおいで  作者: egubi
sound session編

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5-5-1 リバ朝礼、再起動

第4戦の朝。


リバクラの三人は、それぞれ別の場所で目を覚ました。


同じ敗北を抱えている。


同じ数字を覚えている。


10.9対11.2。


たった0.3。


でも、その0.3は、まだ胸のどこかに残っていた。


ただし、昨日とは違う。


重さはある。


悔しさもある。


けれど、もう沈むだけの石ではなかった。


それぞれの中で、少しずつ形になり始めていた。


–RC side–


RCは、目覚ましより少し早く目が覚めた。


天井を見たまま、しばらく動かなかった。


眠れなかったわけではない。


眠った。


食べた。

笑った。

歌った。

帰った。

風呂に入った。

布団に入った。


それでも、目が覚めた瞬間に浮かんだのは、やはりあの数字だった。


10.9。


11.2。


0.3。


その向こうに、MIRROR LINEのステージがある。


高身長ロン毛の景色。

低身長坊主のフロウ。

金髪スーツの言葉。

大柄なDJの足場。


強かった。


うまかった。


完成されていた。


認めたくないわけではない。


むしろ、認めている。


だから、悔しい。


RCは布団の中で、ゆっくり息を吐いた。


その時、renaさんの言葉が浮かんだ。


聴く人が、自分で座る椅子。


景色を作る。


それは、ずっと自分の役割だった。


カフェの窓際。

仕事帰りのシャツ。

コンビニ前のカップル。

ライブ前の空気。

タオルが回る客席。

人の手。

水。

光。

声。


全部、見せたい。


迷ってほしくない。


ここだよ、と言いたい。


この景色に来てくれ、と手を引きたい。


でも、手を引きすぎると、相手が自分の足で入る場所がなくなる。


全部の席をこちらで決めてしまうと、聴く人が自分の気持ちを置けなくなる。


RCは、布団から起き上がった。


小さく呟く。


「椅子、か」


答えではない。


まだ、どう使えばいいのか分からない。


でも、今日のステージでひとつだけ意識することは決まっていた。


全部、描ききらない。


ひとつだけ、残す。


聴く人が座れる場所を、ひとつ残す。


それが、今日のRCの種だった。


–wata side–


wataは、スマホのメモを開いていた。


画面には、短い言葉が並んでいる。


一拍。


前に空ければ、客が待つ。

後に空ければ、言葉が残る。


詰められるのが武器。

詰めるしかできないのは癖。


腹立つ。


最後の一行だけ、自分で書いた。


wataは、それを見て少し笑った。


本当に腹が立つ。


BEEFの言い方は、いつも雑だ。


「お前、まだ詰める気でいるだろ」


「詰められるのが武器だ」


「詰めるしかできねえのは癖だ」


言い方。


もう少しあるだろう。


でも、刺さった。


刺さったから腹が立つ。


wataは、机を指で軽く叩いた。


一、二、三、四。


その中のひとつを、わざと空ける。


一、二、……


待つ。


三、四。


その空白が怖い。


何もしていない気がする。


置いていかれる気がする。


空いた瞬間、自分の中身を見られる気がする。


だから、埋めたくなる。


母音をつなぐ。

内韻を入れる。

言葉を畳む。

英語を絡める。

音で走る。


それは楽しい。


得意だ。


自分の武器だ。


でも、BEEFは言った。


一拍空けたら、客が入る。


wataは、もう一度机を叩いた。


一、二、……


今度は、その空白に客席を入れてみた。


拍手。

息を呑む音。

フックを待つ感じ。

言葉が落ちてから、客席が一瞬遅れて動くあの感じ。


wataは、小さく舌打ちした。


「腹立つけど、分かるんよな」


それがまた腹立つ。


今日は、全部を変える必要はない。


詰める。


走る。


畳む。


それは捨てない。


でも、ひとつだけ空ける。


空けたら、BEEFが拾う。


昨日、BEEFは言った。


落とすわけねえだろ。


wataは、少しだけ笑った。


「あれ、信じたるわ」


その声は、自分に向けたものでもあり、BEEFに向けたものでもあった。


–EGUI side–


EGUIは、鏡の前で声を出していた。


大きな声ではない。


低い声。


少し沈めた声。


「感情で騒ぐだけに、なってないか」


言ってから、首を振る。


まだ硬い。


もう一度。


「感情で騒ぐだけに、なってないかな」


今度は、少し柔らかい。


でも、自分には少し似合わない気もする。


EGUIは、苦笑した。


shihoさんの声をそのまま真似すると、違う。


自分はshihoさんではない。


森の低音を持っているわけでもない。


自分の言葉は、もっとまっすぐだ。


でも、まっすぐでも声の高さは選べる。


同じ言葉でも、切るのか、支えるのかで違う。


EGUIは、昨日のshihoさんの言葉を思い出す。


切るより、支える。


EGUIは、自分の胸に手を置いた。


伝えたいことは変わらない。


人を雑に扱うな。

自分を雑に扱うな。

誰かの横に来い。

下を見るな。

でも、上から救うな。

同じ高さへ来い。


それを言う時、つい強くなる。


届かせたいから。


届かないのが怖いから。


でも、強く押しすぎると、相手は受け取る前に構える。


昨日、shihoさんはそう言った。


EGUIは、もう一度声を出す。


「ちゃんと見てるか」


少し強い。


今のは刺す。


もう一度。


「ちゃんと、見えてるか」


間を少し置く。


低く。


置く。


EGUIは、自分で少しだけ頷いた。


まだ分からない。


今日、ステージでできるかは分からない。


でも、ひとつだけ決める。


言葉を強くする前に、一度沈める。


刺すためではなく、残すために。


強く言い切るだけではなく、手に取れるように置く。


それが、今日のEGUIの種だった。


–backstage–


午後。


会場入りの時間が近づく。


第4戦。


MIRROR LINEに負けてから最初の試合。


この試合で、いきなり何かが完成するわけではない。


それは全員、分かっていた。


でも、落ちたままではいられない。


会場の裏口には、すでにスタッフの動きがあった。


機材ケース。

衣装バッグ。

通行証。

無線。

確認表。

足音。


勝っても負けても、大会は進む。


誰かの感情で、時間は止まらない。


その現実が、今日は少しありがたかった。


止まらないものがあるから、自分たちも動くしかない。


今日の客席は、さらに増えていた。


前回の第三戦は、約25,000人。


今回は、約32,000人。


MIRROR LINEとの微差の敗北が、逆に人を呼んでいた。


「次、リバクラどうなるんだ」


「あの負け方のあと、何を出すんだ」


「MIRROR LINE戦、見た?」


「見た。あれで終わるチームじゃないだろ」


そんな空気が、会場の外にも中にもあった。


勝ったから増えたわけではない。


負けたのに、見たいと思われた。


それは嬉しい。


でも、怖い。


期待は、ときどき拍手より重い。


控室に入ると、BEEFはすでにいた。


いつもより少し早い。


タブレットではない。


今日は、ちゃんと機材ケースがある。


キャップには、逆さのクラウンマーク。


もう誰が見ても、チームの一員だった。


wataがそれを見る。


「今日はケーブル絡まってない?」


BEEFが睨む。


「絡まってねえ」


wataは、わざと周囲を見回した。


「Saraさん呼ぶ?」


「呼ぶな」


「確認してもらわんと」


「お前を巻くぞ」


「ケーブルで?」


「言葉で」


wataが笑った。


「珍しくうまいこと言うやん」


BEEFは鼻で笑う。


「黙って声出せ」


RCが入ってくる。


「おはよう」


wataがすぐ言う。


「おはようございますやろ。朝礼前やぞ」


RCは少しだけ笑った。


「そやな」


EGUIも入ってくる。


「揃ったか」


BEEFが機材の上に手を置く。


「揃った」


控室の空気が、少しだけ締まる。


–リバ朝礼–


リバ朝礼。


ライブ前の儀式。


最初は、半分ふざけて始まった。


起立。

礼。

点呼。


でも、今は違う。


これは、ただのネタではない。


自分たちが、ばらけないための確認。


そこにいるか。


声は出るか。


今日も横にいるか。


それを確かめる儀式だった。


RCが言う。


「リバ朝礼」


三人が自然に立つ。


BEEFも、少し遅れて立った。


wataがそれを見てにやっとする。


「BEEFも立つんや」


BEEFが低く返す。


「うるせえ」


EGUIが言う。


「立て」


「立ってるだろ」


RCは、少しだけ笑ってから、正面を向いた。


「起立」


全員、もう立っている。


でも、あえて言う。


wataが小さく言う。


「起立済み」


EGUIが即座に言う。


「黙れ」


BEEFが低く言う。


「始まってんだよ」


wataは肩をすくめた。


「はいはい」


RCが続ける。


「礼」


四人が頭を下げる。


控室の壁に、四人分の影が落ちる。


黒い衣装。


サングラス。


逆さのクラウン。


BEEFのキャップ。


前回と同じようで、少し違う。


頭を上げたあと、RCは少しだけ間を置いた。


いつものように、すぐ点呼へ行かなかった。


言葉を詰めすぎない。


全部、自分で埋めない。


その一拍に、控室の空気が入る。


RCは言った。


「今日、全部を取り返そうとしない」


wataが顔を上げる。


EGUIも見る。


BEEFも黙って聞いた。


RCは続ける。


「負けは消えん。悔しいのも消えん」


一拍、置く。


「でも、落ちたままでは行かん」


その一拍に、三人がそれぞれ座った気がした。


RC自身にも分かった。


今、少しだけ残せた。


誰かが自分で受け取る場所を。


wataは、何も言わなかった。


でも、少しだけ頷いた。


EGUIも頷く。


BEEFは、目を逸らさない。


RCが、点呼へ入る。


「mcRC」


自分で言って、胸に手を当てる。


「景色、作る。でも、決めすぎない」


その言葉に、wataが少しだけ目を細めた。


EGUIも、何かを受け取る。


BEEFは黙っている。


次に、RCはwataを見る。


「wata」


wataが一歩前に出る。


「はい」


いつもの軽さはある。


でも、少しだけ違う。


wataは自分で言った。


「詰める。走る。畳む」


そこで、一拍置く。


「でも、一拍空ける」


BEEFが、ほんの少しだけ目を動かした。


wataはそれを見て、口元だけで笑った。


「拾えよ」


BEEFは即答した。


「落とすわけねえだろ」


その一言で、控室の空気が少し締まった。


次に、EGUIが自分で名乗る。


「EGUI」


声が低い。


「言葉を通す」


一度、沈める。


「でも、押し切らない」


RCが見る。


wataも見る。


EGUIは続けた。


「切るより、支える」


その言葉は、いつものEGUIより少し深く置かれた。


BEEFは、何も言わなかった。


でも、聞いていた。


最後に、少しだけ間が空く。


wataがBEEFを見る。


「BEEF」


BEEFは、面倒そうな顔をした。


でも、逃げなかった。


「音を切る」


それは、いつものBEEFだった。


だが、そこで止まらない。


「でも、今日は呼吸を見る」


wataの顔が、少し真面目になる。


RCも頷く。


EGUIも、短く頷いた。


BEEFは、少しだけ視線を落として言った。


「俺はまだ、お前らの全部を知らねえ」


控室が静かになった。


BEEFが、自分の弱さを口にした。


それだけで、空気が変わった。


「だから見る」


それ以上は言わない。


十分だった。


四人は、少し黙った。


それぞれが、それぞれの種を持っている。


昨日までは、ただ受け取ったものだった。


renaさんに言われたこと。

shihoさんに言われたこと。

BEEFに言われたこと。

MIRROR LINEに見せつけられたこと。


でも今、それはもう、誰かからもらった言葉のままではなかった。


自分たちの中で形になっていた。


しかも、それを言葉にできるところまで来ていた。


wataが、小さく笑った。


「なんだ」


三人が見る。


wataは、少し照れくさそうに言った。


「みんな、もう持ってるやん」


RCは、少しだけ驚いた顔をした。


EGUIも、ゆっくり瞬きをする。


BEEFは、黙っている。


wataは続ける。


「答えじゃないけどさ。完成でもないけど」


一拍。


「でも、持ってるやん。今日やること」


RCは、静かに頷いた。


「持ってるな」


EGUIも言う。


「持ってる」


BEEFは、少しだけ鼻で笑った。


「なら、やれ」


wataがすぐ返す。


「言い方」


「やるんだろ」


「やる」


RCが言う。


「やる」


EGUIも言う。


「やる」


BEEFは、短く頷いた。


その瞬間、四人は互いを見た。


言葉は出さない。


でも、目で分かった。


RCはwataを見る。


一拍、怖いよな。


でも、空けるんやろ。


wataはRCを見る。


椅子、残すんやろ。


全部描きたいのに、残すんやろ。


EGUIはRCとwataを見る。


二人とも、怖いところへ行くんやな。


俺も、言葉を沈める。


BEEFは三人を見る。


お前らがやるなら、俺も見る。


落とさない。


三人もBEEFを見る。


もう、ただの外から来たDJではない。


このチームの音を見る男。


四人は、目だけで讃え合った。


すごい、とは言わない。


頑張れ、とも言わない。


でも、ちゃんと分かった。


それぞれが、自分の怖い場所を持っている。


それでも、そこへ行こうとしている。


そのことを、互いに認めた。


–出陣–


wataが手を出す。


「じゃあ、いくか」


三人が手を重ねる。


BEEFは少し遅れる。


wataが見る。


「牛」


BEEFが睨む。


「言うな」


でも、手を重ねた。


四人の手が重なる。


RCが言う。


「リバ点呼は、客席でやる」


wataが頷く。


「今日はまだ、ここではやらん」


EGUIが言う。


「まず、俺らがいることを確認する」


BEEFが低く言う。


「いるだろ」


RCが笑う。


「いるな」


wataが言う。


「いる」


EGUIが言う。


「いる」


BEEFは少しだけ面倒そうに言った。


「いる」


それだけのことだった。


でも、必要だった。


RCが最後に言う。


「今日、勝つぞ」


三人が顔を上げる。


RCは続けた。


「でも、勝ちだけを見て行かん」


言い切ってから、少しだけ間を置く。


「届かせに行く」


wataが頷く。


「届かせる」


EGUIも言う。


「残す」


BEEFが言う。


「鳴らす」


四人の手に、少し力が入る。


RCが言う。


「Reverse Crown」


全員で返す。


「横に来い」


その言葉が、控室の中に落ちた。


派手な叫びではない。


でも、芯があった。


その時、ドアがノックされた。


スタッフの声が入る。


「Reverse Crownさん、スタンバイお願いします」


空気が変わる。


朝礼は終わり。


ここからは、大会だ。


四人は手を離した。


BEEFが先に機材ケースへ手を伸ばす。


今日はDJが先に入る。


音を確認する。


床を作る。


三人が乗る場所を作る。


それはもう、BEEFの役目だった。


–入場前–


廊下へ出ると、会場の音が近くなる。


壁越しの歓声。

司会者の声。

客席のざわめき。

低音の確認音。

スタッフの足音。


約32,000人。


数字で聞けば、ただ大きい。


でも、壁越しに聞くと、それは数字ではなく圧だった。


前回よりも、人の気配が増えている。


期待も増えている。


ざわめきの密度が違う。


ステージ袖に着くと、会場確認用の小さなモニターに客席が映っていた。


カメラが、観客席のあちこちをゆっくり抜いている。


タオルを持った客。

手書きのボードを持つ客。

初めて来たようにきょろきょろしている人。

前回もいたらしい顔。

MIRROR LINEのグッズをつけた客。

リバクラの逆さクラウンを真似た手作りの飾り。


その中に、一瞬だけReShiNaの三人が映った。


観客席の一角。


renaさんは、膝の上に手を置いていた。

shihoさんは、静かにステージの方を見ていた。

natsuさんは、少し遠くを見るように、照明の上の方を見ていた。


こちらには気づいていない。


会話もない。


ただ、見えただけ。


それで十分だった。


RCは、モニターの中のrenaさんを見て、胸の中でだけ椅子を思い出した。


EGUIは、shihoさんの静かな姿を見て、声を少し沈めた。


wataは、natsuさんがまた遠くを見ていることに気づいた。


何を見ているのかは、分からない。


でも、今日は聞かなくていい。


BEEFは、モニターをちらりと見ただけで、すぐ機材へ向かった。


スタッフが、BEEFへ合図する。


BEEFは、三人を一度だけ見た。


「先入る」


RCが頷く。


「頼む」


wataが言う。


「一拍、頼むで」


BEEFは、少しだけ目を細める。


「お前が空けたらな」


EGUIが短く言う。


「見てる」


BEEFは、何も返さない。


ただ、キャップのつばを少し下げた。


そして、ステージへ出ていった。


客席が一瞬ざわつく。


「BEEFだ!」


「DJ先入り!」


「逆さクラウンの帽子!」


「リバクラ来る!」


「前回負けたあと、どう来る?」


「BEEF、今日はどんなつなぎするんだ?」


BEEFは、煽らない。


まだ音も落とさない。


ただブースへ入る。


機材に手を置く。


ヘッドホンを当てる。


フェーダーに触れる。


低音を一度だけ鳴らす。


どん。


会場の床が、少しだけ震える。


その低音は、昨日より荒くない。


でも、弱くもない。


三人が乗る場所を、確かめる音だった。


袖の中で、RCは息を吸う。


wataは、指で一拍を数える。


EGUIは、声を少しだけ沈める。


司会者の声が、会場に響く。


「第4戦、続いて登場するのは――」


客席がざわめく。


もう分かっている人がいる。


逆さのクラウン。

黒い衣装。

サングラス。

前回、MIRROR LINEに微差で敗れたチーム。


でも、ただでは終わらなかったチーム。


司会者が声を張る。


「Reverse Crown!」


会場が鳴った。


「リバクラ!」


「来た!」


「待ってた!」


「負けんな!」


「今度どう来る!?」


RCが、一歩前に出る。


wataが隣に並ぶ。


EGUIが、静かに肩を回す。


三人は、互いに一度だけ目を合わせた。


言葉はない。


朝礼は済んでいる。


点呼も済んでいる。


いる。


三人ともいる。


BEEFも、もう音の前にいる。


ステージの光が、三人の足元へ伸びる。


RCは、その光の中に、一つだけ空いた椅子を思い浮かべた。


wataは、その光の手前に、一拍の空白を置いた。


EGUIは、その光の奥へ、沈める言葉を持った。


そして三人は、歓声の中へ歩き出した。


第4戦。


まだ答えはない。


でも、種は持っている。


しかも、その種はもう、誰かに渡されたものではない。


自分たちの中で、形を持ち始めていた。


その種を握ったまま、Reverse Crownはステージへ戻っていった。

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