表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラップ付き小説 ReversCrown 元気ないやつこっちおいで  作者: egubi
sound session編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
140/186

5-1-2 表では落ち着きます


mcRC:

出ます。


その一文が、リバックLINEに落ちた。


一秒。


二秒。


三秒。


既読がついた。


早い。


そして、最初に画面を割ったのは、Miwaではなかった。


Ninaでもない。

Yuiでもない。

Saraでもない。


いつもなら、最初に全体を整えるはずの人だった。


Kate@外部連絡:

ぶちょーーーーーーーー!!!!!!!!!!


画面が止まった。


止まったように見えただけかもしれない。


でも、少なくとも五人の指は一瞬止まった。


一番落ち着いているはずのKateが、一番最初に崩れた。


Miwa@物販:

Kateさん!?!?!?!?!?!?


Nina@広報:

出たwwwwww

最初に配信見つけた人の初期衝撃、再発してるwww


Sara@権利確認:

Kate、外部連絡担当です。

落ち着いてください。


Yui@庶務・作業表:

状態:Kateさん、THAT SEAT発見時の混乱が再発


Kate@外部連絡:

失礼しました。


Miwa@物販:

失礼しました、じゃないです!!

いま、ぶちょーーーーーって言いましたよね!?


Kate@外部連絡:

言いました。


Nina@広報:

認めたw


Sara@権利確認:

認めましたね。


Yui@庶務・作業表:

記録:Kateさん、本音を認める


Kate@外部連絡:

記録しないでください。


Nina@広報:

無理です。

これは初動ログです。


Kate@外部連絡:

外には出さないでください。


Sara@権利確認:

そこは厳守します。


Miwa@物販:

外には出しません!

でも、心には保存しました!


Kate@外部連絡:

それもできれば削除してください。


Yui@庶務・作業表:

削除不可。

理由:全員見たため。


Kate@外部連絡:

最悪です。


そう打ったKateの口元は、たぶん少しだけ緩んでいた。


もちろん、画面越しに見えるわけではない。


でも、五人には分かった。


Kateの「最悪です」は、本当に最悪な時の言い方ではなかった。


恥ずかしい。

でも嬉しい。

整えたい。

でも崩れた。

崩れたことを、もう全員に見られた。


その全部が混ざった「最悪です」だった。


Kateは、リバックラインの中でいちばん表の言葉を整える人だった。


外部連絡。

日程確認。

問い合わせ窓口。

文面調整。

誰に、何を、どこまで伝えるか。

どこから先はまだ言わないか。


そういう線を、Kateはよく見ていた。


でも、彼女はただ冷静な窓口ではない。


最初にReverse Crownの配信を見つけたのは、Kateだった。


たまたま流れてきた切り抜き。

サングラスの三人。

THAT SEATの重さ。

声。

言葉の選び方。

困った時の反応。


顔ではなかった。


最初から確信があったわけでもなかった。


でも、聞けば聞くほど、言葉の奥に知っている人がいた。


そして、あの一文を主要メンバーに送った。


これ、部長……ですよね?


そこから、全部が始まった。


前職勢のグルチャが揺れた。

Miwaが叫んだ。

Ninaが共有を回した。

Saraが会社名と個人情報の線を引いた。

Yuiが状態を整理した。


そして、Kate自身も思った。


部長って呼べないの無理です。


外ではmcRCさん。


それは分かっている。

分かっているからこそ守る。

会社名も出さない。

個人名も出さない。

前職の具体的な情報も出さない。

コメント欄で場を壊さない。

代表コメントに切り替えて、リバクラの配信を火事にしない。


でも、心の中では部長だった。


部長って呼べないのが、無理だった。


Kateは、火をつけた人だった。


けれど、火事にはしない人でもあった。


そのKateが、今また崩れた。


Sound Sessionに出る。


mcRCが、リバクラが、知らない人の前に立つ。


まだリバクルーではない誰かの前に、あの声を持っていく。


それを見た瞬間、昔の呼び方が飛び出した。


ぶちょーーーーーーーー!!!!!!!!!!


出たものは仕方ない。


Kateは、スマホを握り直した。


Kate@外部連絡:

改めます。


Nina@広報:

切り替え早いw


Miwa@物販:

でも、さっきのは消えません!


Sara@権利確認:

消えませんが、外部共有は禁止です。


Yui@庶務・作業表:

扱い:内部限定ログ


Kate@外部連絡:

ログにしないでください。


Yui@庶務・作業表:

努力します。


Kate@外部連絡:

努力ではなく削除してください。


Nina@広報:

Yuiちゃんの「努力します」は削除しないやつ


Yui@庶務・作業表:

否定はしません。


Kate@外部連絡:

否定してください。


Miwaが、その流れに耐えきれずに打った。


Miwa@物販:

無理です!!!!

リバクラがSound Session出るんですよ!?

落ち着けるわけないじゃないですか!!!!


Sara@権利確認:

感嘆符が多いです。


Miwa@物販:

感情が多いんです!!!!


Nina@広報:

名言出た

感情が多いんです


Yui@庶務・作業表:

状態:感情過多


Miwa@物販:

状態にしないでください!


Kate@外部連絡:

気持ちは分かります。


その一文で、少しだけ空気が変わった。


Kateは、ただ止めるために落ち着けと言っているわけではなかった。


分かる。


嬉しい。

泣きそう。

叫びたい。

すぐ何かしたい。

チケットを押さえたい。

告知文を作りたい。

物販を考えたい。

規約を読みたい。

作業表を切りたい。

出場決定の瞬間を何度も見返したい。


その全部が、今この画面の中にある。


でも、だからこそ整える必要があった。


熱は、放っておくと散らかる。


散らかった熱は、人を疲れさせる。


リバクラを支えるために、自分たちが壊れたら意味がない。


Kateは、指を置いた。


Kate@外部連絡:

まず、確認します。

ここから先は、リバックラインとして動きます。


Kate@外部連絡:

ただし、まだ正式要項は未確認です。

出場意思は確認できましたが、申し込み、提出物、持ち時間、物販可否、撮影可否などはこれから確認します。


Sara@権利確認:

はい。

正式要項が出たら、規約を確認します。

音源提出、歌詞提出、撮影許諾、二次利用範囲、切り抜き可能範囲は必須確認です。


Yui@庶務・作業表:

未決定事項を作業表に入れます。

決定事項と混ぜないようにします。


Nina@広報:

告知文はまだ出さない方がいいですね。

「出ます!」だけだと、勝負イベントとして見えすぎる可能性あり。

リバクラが何を持っていくかを整理してから出したいです。


Miwa@物販:

物販が可能なら、現地で持ち帰れるものを考えたいです。

でも、可否確認が先ですね。

分かってます。

分かってますけど、もうタオル見てます。


Sara@権利確認:

見るのは自由です。


Kate@外部連絡:

発注はまだです。


Miwa@物販:

はい!!!!


Nina@広報:

Miwa、返事が発注寸前


Yui@庶務・作業表:

状態:物販案の暴走予備


Miwa@物販:

予備です!まだ本走行してません!


Kate@外部連絡:

本走行しないでください。


そこで、Ninaが急に打った。


Nina@広報:

というか、一回ちゃんと整理しません?


Miwa@物販:

何を?


Nina@広報:

私たちが何を見るか。

Sound Sessionに入るなら、リバックライン側も見えるようにしておきたい。


Sara@権利確認:

賛成です。


Yui@庶務・作業表:

役割確認を作業表の一番上に置きます。


Kate@外部連絡:

では、簡単に確認します。


五人は、それぞれの画面の前で姿勢を整えた。


誰かが音声通話を始めたわけではない。


ただのグルチャだった。


それでも、場は少しだけ会議になった。


でも、堅苦しい会議ではない。


感嘆符が多い。

泣きそうな人がいる。

スクショを撮りかけて我慢している人がいる。

規約を開く準備をしている人がいる。

すでに作業表のタイトルを入力している人がいる。


それが、リバックラインだった。


Kate@外部連絡:

Kate。外部連絡を見ます。

大会運営との連絡、問い合わせ、日程確認、正式要項の確認、文面整理。

外に出す言葉で誤解が起きないようにします。

ただし、部長関連では崩れる可能性があります。


Nina@広報:

最後、自分で言ったw


Miwa@物販:

崩れる可能性じゃなくて、もう崩れました!


Sara@権利確認:

実績があります。


Yui@庶務・作業表:

Kate@外部連絡:窓口、文面、要項確認、初期発見者、時々ぶちょーーーー


Kate@外部連絡:

最後は不要です。


Yui@庶務・作業表:

検討します。


Kate@外部連絡:

削除してください。


Miwa@物販:

検討に入った時点で残りますね。


Nina@広報:

残るね。


Kateは、小さく息を吐いた。


画面には見えない。


でも、きっとそうしていた。


Miwa@物販:

Miwa。物販を見ます。

大会で物販ができるかはまだ分かりません。

でも、できるなら、現地で持ち帰れるものを考えたいです。

タオル、ステッカー、リバ点呼カード、赤ペン系、あと、使えるもの。

その日だけじゃなくて、帰ってからも残るものがいいです。

あと、泣くかもしれません。


Sara@権利確認:

最後は業務外です。


Miwa@物販:

現場リスクです!


Nina@広報:

感情在庫がすぐ溢れるからね


Yui@庶務・作業表:

Miwa@物販:物販、持ち帰り導線、感情在庫


Miwa@物販:

感情在庫って何ですか!?


Kate@外部連絡:

管理できない在庫です。


Miwa@物販:

それはそうですけど!


Nina@広報:

Nina。広報を見ます。

告知文、投稿タイミング、見せ方、切り抜きにした時の伝わり方。

「勝ちに行きます!」だけで出すと、リバクラっぽさが薄くなるので、何を持っていくのかを言葉にします。

煽るところは煽るけど、勝ち負けだけに見せないようにしたいです。


Sara@権利確認:

重要です。

出し方で意図が変わります。


Miwa@物販:

Ninaちゃん、こういう時ほんと頼れる


Yui@庶務・作業表:

Nina@広報:告知、投稿、見せ方、煽り調整


Nina@広報:

煽り調整って、私が爆発物みたいじゃん


Kate@外部連絡:

時々、爆発物です。


Nina@広報:

Kateさん!?


Sara@権利確認:

Sara。権利確認を見ます。

正式要項、音源提出、歌詞提出、映像使用、撮影可否、二次利用範囲、切り抜き可能範囲、表記ルール。

熱量で越えてはいけない線を越えないようにします。


Miwa@物販:

安心のSaraさん


Nina@広報:

線引きの女


Sara@権利確認:

その呼び方はやめてください。


Yui@庶務・作業表:

Sara@権利確認:規約、提出物、撮影、二次利用、線引き


Kate@外部連絡:

Saraがいると、勢いで事故らずに済みます。


Sara@権利確認:

事故は、起きてから戻す方が大変です。


Yui@庶務・作業表:

Yui。庶務と作業表を見ます。

決定事項、未決定事項、期限、担当、進捗、問い合わせ分類を整理します。

決まっていないことは、決まっていないまま置きます。

決まったことは、作業に分けます。


Nina@広報:

強い


Miwa@物販:

「決まっていないことは、決まっていないまま置きます」刺さる


Sara@権利確認:

かなり大事です。

未決定を決定済みに見せると事故になります。


Kate@外部連絡:

Yuiがいると、感情が作業に変わります。


Yui@庶務・作業表:

感情は、そのままだと散らかるので。


Nina@広報:

今日の名言


Miwa@物販:

リバックライン名言集作れますね


Sara@権利確認:

作らなくていいです。


Yui@庶務・作業表:

未作成にします。


Nina@広報:

未作成にするんだw


役割確認が終わると、画面の熱は少し落ち着いた。


落ち着いたというより、形を持った。


叫びたい気持ちは消えていない。

泣きたい気持ちも消えていない。

今すぐ何かしたい衝動も残っている。


でも、それぞれの手元に、見るものができた。


Kateは外を見る。

Miwaは持ち帰るものを見る。

Ninaは届き方を見る。

Saraは越えてはいけない線を見る。

Yuiは散らばったものを作業に分ける。


それぞれが違う場所を見る。


だから、リバックラインだった。


Kate@外部連絡:

次に、Sound Sessionの整理です。

正式な今年の基準はまだ未確認。

現時点では過去開催分からの傾向整理です。


Sara@権利確認:

未確定情報として扱います。


Yui@庶務・作業表:

状態:参考情報


Kate@外部連絡:

例年の傾向では、技術完成度、構成力、表現力、独自性、ステージ支配力、観客反応。

大きくはこのあたりが見られるようです。


Nina@広報:

観客反応は、演奏中の盛り上がりですよね。


Sara@権利確認:

そうです。

拍手、歓声、フック返し、会場の熱、巻き込み。

ただし、投票制とは限りません。


Yui@庶務・作業表:

観客反応=演奏中の反応。


Miwa@物販:

つまり、ちゃんとその場で届くかどうかも見られるってことですね。


Kate@外部連絡:

そうですね。

ただし、正式基準が出るまでは断定しません。


Nina@広報:

告知では、評価項目を細かく出すより、リバクラが何をしに行くのかを先に固めたいです。


Sara@権利確認:

同意です。

未確定の基準を外に出すのは避けましょう。


Yui@庶務・作業表:

タスク:正式基準確認後、告知文再確認


Kate@外部連絡:

まずは、正式要項を待ちます。

そのうえで、三人が何を持っていくかを確認しましょう。


Nina@広報:

告知の軸は、

「勝ちに行く」

だけじゃなくて、

「まだリバクルーじゃない人に声を残しに行く」

ですね。


Miwa@物販:

その言い方、もう泣きそうです


Sara@権利確認:

まだ泣かないでください。


Miwa@物販:

まだ、ですか!?


Yui@庶務・作業表:

涙タイミング:未定


Nina@広報:

涙タイミング管理されてるw


Kate@外部連絡:

管理できるものではありませんが、作業中は視界を確保してください。


Miwa@物販:

はい……


そこで、Kateが少し間を置いて打った。


Kate@外部連絡:

最後に、最初のルールを決めます。


Nina@広報:

最初のルール?


Kate@外部連絡:

長時間労働は禁止です。


画面が、少しだけ止まった。


さっきの「ぶちょーーーーー」とは違う沈黙だった。


これは笑いの前の沈黙ではない。


全員が、ちゃんと受け取った沈黙だった。


リバクラを支えたい。


それは本当だった。


できることはしたい。

役に立ちたい。

音楽に集中してほしい。

三人が曲を作る時間を守りたい。

Sound Sessionに出るなら、できるだけ準備を整えたい。


でも、そのために自分たちが壊れたら、リバクラの思想に反する。


好きだから無理をする。

応援だから睡眠を削る。

裏方だから我慢する。

支える側だから自分の生活を後回しにする。


それは違う。


Kateは、もう一度打った。


Kate@外部連絡:

好きだから無理する、は禁止です。

支えるために生活を壊すのも禁止です。

夜遅くまでの作業はしません。

返信は急ぎ以外、翌日で構いません。

それぞれ本業と生活があります。

リバックラインが壊れたら、支援になりません。


Sara@権利確認:

賛成です。


Yui@庶務・作業表:

基本ルールに入れます。

作業時間上限も設定します。


Nina@広報:

大事。

リバクラを支える人間が、リバクラの言葉と逆のことしたら終わる。


Miwa@物販:

でも、興奮して寝られない場合は?


Kate@外部連絡:

横になるだけでもいいです。


Sara@権利確認:

スマホを閉じること。


Yui@庶務・作業表:

タスク:横になる

サブタスク:スマホを閉じる


Nina@広報:

健康管理アプリになったw


Miwa@物販:

まだ話したいです!


Kate@外部連絡:

分かります。

なので、今日は初期メモだけで終わります。


Miwa@物販:

うう……


Nina@広報:

Miwa、情緒が物販袋からはみ出してる


Yui@庶務・作業表:

状態:感情在庫過多


Miwa@物販:

また感情在庫!


Kateは、最後に初期メモを置いた。


Kate@外部連絡:

初期メモです。


Kate@外部連絡:


1. Sound Session正式要項の確認

2. 申し込み期限の確認

3. 提出物の確認

4. 持ち時間の確認

5. 物販可否の確認

6. 撮影・配信・切り抜き範囲の確認

7. 告知開始タイミングの確認

8. リバクラ側の参加意義確認

9. 既存リバクルー向けと、まだリバクルーではない人向けの伝え方整理

10. 長時間労働禁止


Nina@広報:

10だけ異質で最重要


Sara@権利確認:

異質ではなく、前提です。


Yui@庶務・作業表:

最上段に移動します。


Miwa@物販:

長時間労働禁止が最上段に来るの、リバックラインっぽくて好きです


Kate@外部連絡:

守るためです。


その言葉で、画面の向こうの五人が少しだけ静かになった。


守るため。


三人を守る。

音楽を守る。

生活を守る。

自分たちも守る。

まだリバクルーではない誰かへ届くはずの声を、準備不足や無理で壊さない。


熱を消すのではない。


熱を、続く形にする。


それが、リバックラインの仕事だった。


Kate@外部連絡:

では、今日はここまで。

作業は明日以降。

今夜は寝てください。


Miwa@物販:

寝られる気がしません!


Sara@権利確認:

横になってください。


Yui@庶務・作業表:

タスク:横になる


Nina@広報:

最後、布団誘導で終わるの草


Kate@外部連絡:

布団も大事です。


Miwa@物販:

部長が言いそう……


しばらく、誰も次を打たなかった。


その一言だけで、また少し胸が詰まった。


部長が言いそう。


Kateは、画面を見つめた。


そうだった。


言っていた。


「ちゃんと寝てから考えた方が、ちゃんと考えられる」


「腹減ってる時に大事な判断するな」


「無理して続けても、壊れたら意味ない」


そんなことを、昔、何度も聞いた。


その言葉が、今はリバックLINEのルールになっている。


Kateは、少しだけ迷ってから打った。


Kate@外部連絡:

言っていました。


Miwaがすぐ返した。


Miwa@物販:

泣くやつです


Nina@広報:

これは泣く


Sara@権利確認:

泣いてもいいですが、スマホは閉じましょう。


Yui@庶務・作業表:

タスク:泣いたら寝る


Miwa@物販:

雑!


Nina@広報:

でも正しいw


Kateは、最後にもう一度だけ打った。


Kate@外部連絡:

さあ、忙しくなります。

でも、ちゃんと寝てからです。


その一文を最後に、リバックLINEは少しずつ静かになった。


Miwaは、たぶんまだ泣いている。

Ninaは、告知文の言葉を頭の中で転がしている。

Saraは、規約確認用のフォルダ名だけ作って閉じた。

Yuiは、作業表のタイトルだけ入れて保存した。

Kateは、スマホを伏せて、深く息を吐いた。


表では落ち着く。


それは嘘ではない。


でも、内側ではちゃんと喜ぶ。


Kateは、誰にも聞こえない小さな声で言った。


「……ぶちょーーーー、か」


自分で言って、少しだけ笑った。


Sound Sessionへ向かう準備は、まだ何も始まっていない。


でも、リバックラインはもう動き始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

Image Song

この物語のために制作したイメージ楽曲です。

YouTubeでイメージ楽曲を聴く

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ