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第18話、砦の建設と騎馬部隊



 オーロラさんと付き合いを始めたがその後は同じ屋敷に住んでいるので生活に変わりがなく、変わった事と言えば夕食後に食後のコーヒーを飲みながらその日に有った事を話すくらいだ。


 今までは同じ屋敷に住みながら1週間も顔を合わせない日もあったのが、俺の帰りが遅くなってもオーロラさんは寝ないで待っていて必ず出迎えてくれる。


 最初はそんなオーロラさんに慣れずに2人の時はドギマギしたが最近は慣れて普通に話ができる。


 今日は土魔法隊長のイーネスを加えた側近たちとクエン伯爵領に砦の建設予定地を馬で日帰りで見に行く。


 クエン伯爵領に着くとクエン伯爵が敵のベトナ・ランキ伯爵領地との境界線まで案内してくれた。


 境界には100mくらいの幅のある河があって河から直ぐにクエン伯爵領内で高い山で3km先までの両側は200mくらいの高さの崖で谷底の幅は1kmくらいだ。


 王都からクエン伯爵領から北は僻地と呼ばれ俺のクエン伯爵領は最北の僻地で、僻地に行くには崖の下の道を通らなければ他は魔獣の出る高い山で他に道はないのだ。



 谷底を抜けると道の両側は大きな岩の多い荒地で此処に砦を築くことにした。


 砦は谷底を出た所を塞ぐように長さ1、5kmのコの字の形に3階建てで敵に向かって壁は斜めに/傾斜を付けて梯子でも登れなくした。


 3階には窓を沢山作り、窓から弓部隊と魔法部隊が攻撃できるようにした。砦の中には兵士5千人が寝泊まり出来る。


 俺が何故こんな砦を考えたのかの理由はバーカビ国王と支持する派閥の貴族軍が何万の軍で攻めて来ても此処より先に進ませないためだ。


 ここを突破されたなら北の僻地のクエン伯爵領、カーク男爵領、クラーク子爵領は壊滅するだろう。


 ここなら敵は谷底があるので何万の兵士がいようが多くても一度に1万人の兵士以上で攻撃できないはずだ。


 敵が弱かったなら砦から出て戦い、不利な時は砦に退却させれば良いだけで持久戦に持ち込めば敵は食料の調達にも困り、貴族たちは領地を長く空けられないので離脱する者も出てくるだろう。


 俺の考えはバーカビ国王が、自分の派閥の貴族たちを総動員した最悪の場合を想定して勝てなくても絶対負けない方法を考えた作戦でそのための砦だ。



 俺が側近とクエン伯爵に簡単な砦の完成図を地面に描いて見せて何故、此処にこの様な砦を築くのか説明した。


 説明が終わるとデニスが感心して。


「アラン様は、武術は弱いと言われていますが大局を見る目は確かで軍略に優れていて軍師に向いていますね」


 クエン伯爵も髭面で頷き。


「確かにアラン様の言う通りで何万の敵が攻めて来ても勝つのは難しいが、負けはしないだろう。長期戦になれば私たちが有利だ」


 砦の建設用地を決めて帰り、建設はイーネスの土魔法部隊に任せておけば安心だ。




 つぎの日に執務室でイーネスに渡す砦の完成予想図と図面を書いていると前世の戦国時代を思い出し、武田信玄が騎馬部隊を活用していた事を思い出した。


 何時もそばにいる護衛のベンに。


「ベン、この国には馬に乗って戦う習慣はないのか」


 ベンは居眠りをしていたみたいで。


「ええー! 曲者ですか? あれ?・・・・」


「ベン落ち着け。居眠りをしていたな。この国では馬に乗って戦う習慣はないのか」


「馬に乗って戦うのですか、聞いたことがありませんが馬の上からどんな形で戦うのですか」


「馬を走らせながら敵を馬で蹴散らし歯向かうものを剣や槍で倒すのだ」


「スゲー! カッコいい。でも馬を上手に乗りこなせないと難しいですね」


「よし、決めた騎馬部隊を作るぞ。ベン、デニスを呼んで来い」




 デニスが急いで来たのだろう汗を拭きながら。


「急に何が起きたのですか」


 俺が説明するより先にベンが。


「デニスさん驚くな。アラン様が騎馬部隊を作ると言っているのだ。凄いだろう」


 ベンの言っているのが分からないデニスは。


「騎馬部隊? ですか。何をする部隊ですか」


 俺が騎馬部隊を詳しく説明するとデニスは。


「考えたこともありませんでした。これは戦い方の革命です。でもアラン様は武術に詳しくないのにこの間の砦と大局をみる知識といいどうして知っているのですか」


 まさかこの世界と違う世界の記憶があるとは言えず胡麻化して。


「武術の才能がないから戦い方をいつも考えていたお陰だろう」


「フ~ン、そうですか。それでアラン様は頭が良いのですね」


 フゥー。何とかごまかせたみたいだ。



 次の日、側近の見ている前で馬に乗るのは得意なので長い木剣を持って馬に乗り、兵士50人に俺を倒せたなら倒す様に言い、危険な場合は逃げなさいと言って、馬を兵士に向かって走らせた。


 兵士50人は馬に乗って木剣を振り回す俺に向かうどころか、馬に蹴られる恐怖で逃げてしまい、見ていた側近のバニーが。


「現実に騎馬部隊が戦ったなら逃げる兵士を槍や剣、弓で倒しはじめたなら敵の兵士は恐怖で逃げ出すだろう。早速100人の騎馬部隊を作ります」



 バニーは簡単に言ったが、100頭の馬を調達するのは難しく、更に馬と兵士の訓練にも時間が掛かるので少なくても騎馬部隊が戦えるのは1年先だろう。


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