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第19話、復興祭



 デニスとバニーは早速、騎馬部隊の馬の調達に走り回り、イーネスは砦の建設を始め側近たちはバーカビ国王が攻めて来た時に備えてそれぞれの仕事に励んでいる。


 そんなある日に塩作りをしている漁村の村長のギオルと今は稲作の指導員をしているグンターにギードが訪ねて来てグンターが。


「アラン様のお陰で災害から4年が過ぎてくクラーク子爵領も以前に比べて見違える程になりました。それで提案なのですが復興したお祝いのお祭りをしたいのですがよろしいでしょうか」


 俺はこの世界には娯楽が少ないのでお祭りをするのも良いと思い。


「良い考えだ。どうせするなら盛大な祭りにしよう」


「ありがとうございます。早速準備に取り掛かります」


「どんな祭りにするつもりなのだ」


「以前は各地区事に出店などを出していました」


 俺は前世のお祭りを思い出しダンジリを作り街を引いて練り歩くのはどうかと思い、ダンジリの絵を簡単に描いて見せて。


「出店の他にこんなダンジリを地区事に作って街を引いて練り歩くのはどうだ」


 グンターが飛びつき。


「面白そうですね。絶対やりましょう」


 お祭りは復興際と名を付けて1か月後にすることになった。


 執務室から居間に行くと今では自分の家に帰らず、いつの間にか俺の屋敷の空いている部屋を自分の部屋にして住み始めているドリスさんとオーロラさんがお茶を飲みながら刺繡をしていた。


 俺が復興際をすると言うとドリスさんが。


「お祭りをするのですか。どんなお祭りにするのかしら、私も参加しようかしら」


 ダンジリを作り、街を引いて練り歩く事や出店を出すと言うと今度はオーロラさんが。


「楽しそうね。踊りも取り入れたなら盛り上がると思うわ」


 俺をのけ者にしてオーロラさんとドリスさんがお祭りの事で盛り上がっている。



 1か月後に復興際をすると発表すると、地区事にどんな出し物をするかで大騒ぎで、俺はダンジリ作りを教える為に各地区から呼ばれて大忙しだ。


 ダンジリは各地区が競い合って立派なダンジリを作り、前世のダンジリより大きく色彩も豊かで前世のダンジリより豪華で立派な物を作り上げた。




 復興際の10日前にドリスさんの弟夫婦がナル王都の店を閉鎖してクラーク子爵領に逃げて来たのだ。


 弟さんの話によると、バーカビ国王が塩とお米の販売権を王国に無料で渡すように命令されて、その日のうちに大急ぎで馬車でナル王都を逃げ出して来たらしい。


 諜報部からの知らせによると弟夫婦が逃げ出した翌日に王国の役人がお店にあった塩とお米を強引に奪って持って帰り、 現国王派のバスター・キンソン侯爵の領内に検問所を設置して北の僻地領に行くのを禁止しているとの報告があった。


 弟夫婦は、その日のうちにナル王都を逃げ出して辛うじて関所を設置する前にクラーク子爵領に来られて良かった。



 復興際の前日と当日は休日にしたので前日は前夜祭で昼過ぎから街には出店が出て夜遅くまで人出が多く、俺もオーロラさんと街に出た。


 人出が多いのではぐれないようにオーロラさんは俺の腕に掴まって歩いたが、オーロラさんの豊満な柔らかい胸が当たって役得だと思ったのは内緒なのだ。


 出店は焼肉、焼き魚、前世でもお馴染みのリンゴ焼き飴などが出ていたので思わず買ってしまい、かぶりつくとオーロラさんが。


「アラン様、子供みたい」


 そう言うオーロラさんも焼肉を2本も買って頬張り焼き肉を俺の口に入れて。


「美味しいでしょう。もっと買おうかしら」


 久しぶりに童心に帰って前夜祭を楽しんだ。



 復興際の当日は晴天に恵まれ各地区が作ったダンジリを引いて回り、初めて見る豪華で綺麗なダンジリに子供は後をついて回り大人は大騒ぎで余りの人出に警備員は整理に大変みたいだ。


 各地区を回ったダンジリは最後に中心街をパレードをして俺はそれを見て前世の関西の有名なダンジリ祭りや故郷の祭りを思い出し、涙が零れてオーロラさんに見られないようにしたのだ。


 ダンジリが終わるとドリスさんとオーロラさんの企画した踊りのチームが踊り出し、見ていた観客が飛び入り参加をして大勢の人たちが踊り出している。


 オーロラさんは俺を踊りなどしたことがないのに強引にドリスさんの所に連れて行かれて楽しそうに踊り出した。


 俺が見様見真似で踊っていると住民たちがアラン様が踊っていると言い拍手喝采をして恥ずかしかったのだ。


 祭りの最後を締めたのはキャシーとチャドの冒険者ギルドに所属している冒険者たちだ。


 上半身裸に刺青のように絵をかいて鬼の面を被り100人が剣舞を披露している。


 キャシーは祭りに参加すると言っていたが出し物は秘密にしていたが100人の剣舞は一種乱れぬ動きで壮観で見事だった。


 祭りはそれで終わりではなく、暗くなると再びダンジリに提灯を付けて登場し昼間と違いゆっくりと進み提灯の灯りがダンジリを幻想的に見せて美しかった。



 祭りは出しものは終わったが出店は夜遅くまでするみたいで俺たちは屋敷に戻った。


 屋敷の部屋で寝ようとしているとオーロラさんが来て。


「お祭りで興奮したせいか眠れないので少しお話しませんか」


「うん、良いよ。テラスに出て話そうか」


 テラスのベンチに座るとオーロラさんが。


「あのダンジリはアラン様の考案でしたのね。特に夜の提灯行列は幻想的で素晴らしい演出でしたわ」


 色々話しているとオーロラさんが急に黙り俺を見て目を瞑っている。


 俺は恐る恐る唇を近づけキスをするとオーロラさんも俺の背中に腕を回し、抱き付きキスを返してきて俺たちは暫く抱き合っていた。


 オーロラさんとの初めてのキスにその晩は興奮して眠れずに困ったのだ。


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