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第12話、その頃のアーサー王国



 その頃アーサー王国のバーカビ国王と貴族たちは前国王派と現国王派に分かれ激しい闘争をしていた。


 前国王派はバーカビ国王が前国王を毒殺した疑いがあり、その上正当な国王の印の印判を前国王から譲り受けていないので正当な国王とは認められないと主張している。


 他にも前国王派は王子がバーカビ国王のさし向けた暗殺者に殺されたことを知らないので、探し出して正当な王位後継者の王子を国王にするべきだと言っているのだ。


 現国王派は、王子はまだ成人していない9歳なので国王にするのは無理で、前国王の弟のバーカビ様が国王になるのが当然だと主張してお互い譲らず対立している。


 現国王派は、毒殺は前国王派が流した噂の陰謀で言いがかりだとも言っている。



 バーカビ現国王を支持する派閥には美人と評判の自分の娘をバーカビ現国王と結婚させて権力主義で女好きのバーカビを思いのままに操っているノウタリ・イソウ公爵がいる。


 ノウタリ公爵は、最初はカーシ・アーサー前国王に誠実に仕えていたが娘のドクフナーを溺愛していたので娘の願いを叶えて王国一の美男子と評判のバーカビと結婚させたのが間違いだった。


 ドクフナーは当時の王妃カレンが王国一の美人と言われるのが悔しく王妃の座から蹴落としてやろうと考え、夫のバーカビをおだてて煽り。


「今の陛下よりアナタの方が優秀で国王にはアナタがなるべきだわ」


 ドクフナーはいつの間に用意したのか夫のバーカビに毒薬を渡し。


「これを陛下に飲ませなさい。1週間後に効き目がでて死ぬはずよ。王子はまだ9歳と小さいのでアナタが国王になれるわ」


 結婚したばかりの年の離れた美人のドクフナーに言われるまま兄のカーシ国王に劣等感を持っていた、バーカビは毒薬を一緒に飲んでいた飲み物に混ぜ兄のカーシ国王に飲ませたのだ。


 まさか弟のバーカビが毒を飲ませると思わないカーシ国王はドクフナーの言った通り、効果は1週間後に出て兄のカーシ国王は急死した。


 ドクフナーは夫のバーカビが毒薬を飲ませた後アリバイを作る為に王都を離れ別荘で過ごしていた。


 カーシ国王が急死した知らせが届くと急いで王宮に戻り王の印の印判を探したが見つからず、娘のオーロラを脅かして。


「我の側室にしてやるから王印のありかを言え、2日後までに見つけない時は、お前の母親と弟は死ぬかもしれない」


 だが翌朝には親子の姿はなく、昨夜に王族しか知らない王宮の非常時に逃げる地下道から逃げたみたいだ。


 バーカビはすぐに暗殺者を呼び、逃げた王妃と子供を殺して王印を取り上げて持ってくるよう命じた。


 暗殺者は王妃と王子を殺したが王女は河の激流に落ちて流されて死んで、王印は見つからなかったと報告した。


 バーカビは王印を手に入れないと実権は握ったが、正式な国王として即位式を行い教会から国王として認めて貰わないと国民に国王として命令できない。


 何としても王印の欲しいバーカビは河の激流に落ちて流されてオーロラが死んだと思われている川下を捜索させたのだ。


 だが王印どころかオーロラ王女の死体も見つからず下流で若くて綺麗な少女を見たと言う目撃情報が入り、オーロラが生きていると思ったバーカビはオーロラ王女が行きそうなところに暗殺者を向かわせた。


 自分が雇入れた暗殺者の他に前国王が作った諜報部にも懸賞金白金貨10枚を出してオーロラ王女を探し出し、殺して王印を奪い持ってくるように言った。


 諜報部はお金に目がくらんで、前国王の恩も忘れて捜索してオーロラ王女が浮浪者の姿で北に向かったのを突き止めて後を追い始めたのだ。


 そんなバーカビの秘密をドクフナーを通じて知っているノウタリ公爵に逆らえるはずもなく、今ではバーカビはノウタリ公爵のあやつり人形なのだ。


 前国王派と現国王の闘争は前国王派の高位の貴族たちが領地の視察中に盗賊に襲われて亡くなり、急な病で亡くなり、暴漢に襲われて亡くなる、などまるで申し合わせたように亡くなり、前国王派はノウタリ公爵が事故に見せて殺したと思い、自分も殺されるのは嫌なので大人しくなった。



 ノウタリ公爵も裏ではバーカビ国王を操り自分の派閥の者を優遇して役職に付け、バーカビ国王は面倒な政務をノウタリ公爵とドクフナー

王妃の親子に任せて女色に溺れている。




 実際に政務を見て国を動かしているのはノウタリ公爵で彼には色んな情報が入いるが、最近気になるのは一番北の辺境のクラーク子爵領なのだ。


 大雨の災害に合ったにも関わらず急激に人口が増えどんな方法かしらないが、何と海から塩を取っているらしい。


 その他にもクラーク子爵領軍は戦いを仕掛けて来たモーガン伯爵を破り領地を広げている。


 ノウタリ公爵はクラーク子爵が自分の派閥に入ったなら塩の作り方を教えるように命令すれば莫大な利益が出るだろうと考え、クラーク子爵を伯爵にすると言えば飛びつき自分の派閥に入り思いのままになると思った。


 だがクラーク子爵にナル王都に来るように使者を送ろうとしたが、前国王派の過激な戦闘派の貴族がノウタリ公爵領地に入り込み、税金が高すぎると住民をあおり住民と一緒に反乱軍を作り反乱したのだ。


 領地では反乱者の制圧で大変でノウタリ公爵も領地で反乱軍の鎮圧の為に領地に帰る事になり、クラーク子爵を自分の派閥に入れる使者を送るどころではなくなった。


 これを見た前国王派の貴族たちはこの時とばかり現国王派の貴族たちの領地に戦いを仕掛けアーサー王国は戦国の様相になったのだ。


 だが流石に兵力に勝るノウタリ公爵は半年で反乱軍を討伐してナル王都に戻り前国王派の貴族たちを処罰した。


 表向きはおとなしくなった前国王派は地下組織を作りバーカビ国王を倒す戦いを続けている。


 その他にどちらの派閥にも属さない貴族たちも多くその貴族たちは同盟を結んで自分たちの領地を守る事に専念している。




 ナル王都にいるアリス商会のドリスの弟夫婦からの知らせでアーサー王国の様子を知った、アランはデニスと相談して諜報部を作りもしもに備えて、貴族たちがどの派閥に属しているかを調べることにしたのである。


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