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魔法設置〜異世界行ったら不労を目指す〜  作者: yuki
第5章 歴史の転換点編
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第1話 英雄の祠

ラキナに乗せてもらい、空を飛ぶこと半日、王都周辺の大きな岩壁の前についた。

ラキナは、飛びつかれたのか、肩に乗り寝てしまった。

「懐かしいな〜」

「だね」

アリスと二人でここにきた時は、王女やエルフ、それに黒龍をつれて旅をするなど考えてもいなかった。


「やっぱり、遺跡みたいなのがあるな」

「う〜ん。全く見えないけど・・・・」

「私も」

「同じく」

やはりアルベルト以外見えてないのか岩を凝視していた。


「とりあえず行くか」

「見えてないのに?」

確かに、アリスたちにとっては岩にぶつかりに行くようなものだ。

「じゃあ、後ろについてきてくれ」

とりあえず同じように行けば入れるはずだ。


アルベルトは、後ろにアリスたちを後ろにつけ、遺跡に向かった。


「へぶっ!」


「・・・・・・・ごめん」

アリスが歩く速度で壁にぶつかった。


「あれ?」

アルベルトはアリスの様子を確認しようと後ろを振り返って、困惑した。

壁しかないんだけど・・・・・・

「妾たちしか入れなかったようだな」

ラキナは入れたみたいだ。そうだよな、見えてるんだし。

「何でアリスたちは入れなかったの?」


「ここは、英雄の器しか入れんようになっておるのじゃ」

「英雄の器?」

てことは、俺も英雄の器ってこと?

英雄なんて社畜と変わらんではないか。

「他には誰がいるんだ?」

できればその人になって欲しいものだ。


「そうだな・・・・。妾も全てを知っているわけではないのだが、以前それなりにできる人間を見たな。あれも英雄の器なのだろうな」

「誰それ?」

ラキナにそこまで言わせる人間なんて、強いに決まってるよな。

「名前は忘れたが・・・・・確か、大罪能力者とかなんとか言ってたな」

まじですか・・・・・。

「そういえばアル坊も同じじゃったな」

「・・・・・うん」

なんかテンション下がるな〜。そんなに強い奴が大罪能力者か〜・・・・。


「で、これって戻れるの?」

「出てみろ」

アルベルトは、来た道を戻るように歩いた。

「ぶっ・・・・」

アリスの二の舞だ。

「・・・・・・・・おい」

ラキナは、顔を背け笑っていた。



とりあえず魔道具に反応をさせ、無事を知らせた。

普通には戻れないのなら行くしかないな。

ガルムに伝言残してるしいいか。


彼には、エルフの森を出た日の早朝に伝言を残しておいた。

これで、アリスたちに会えなくなることはないだろう。



「行こうか、ラキナ」

「そ、そうじゃな・・・・ふふっ」

まだ笑うかこのやろう・・・・。

まぁいい、今は先に進むことが最優先だ。


アルベルトは、ラキナを肩に乗せ遺跡の最新部を目指した。



◆◆



「アル君たちだけ行っちゃった・・・・・」

「どうする?」

落ち込むアリスにセナが尋ねる。


・・・・・・!!


「これは・・・・・・」

指輪が反応してる。

ということは、無事だということ。

「しばらく待ってみようよ」


・・・・・・・。


「来ないわね」

「来ないな」

ふっ、と3人の元に一人が降り立った。


「ガルムさん?」

「お、王女様。お久しぶりですね」

エルフの森で共闘したこともあってすぐに気づいた。


「アイナ、こいつは?」

初めて会うセナが、尋ねた。

「アルの協力者だって」

「そうか」

それだけで、彼女たちにとって信用に値する。


「それで、どうしたんですか」

アイナが尋ねる。

「アルベルトの旦那からの伝言を伝えようと思ってな」


「いつ聞いたの?」

アリスは、自分の知らないところで色々やっているアルベルトに不満を持つことがたまにある。

「ん?お前、髪が・・・・・・」

「なに?」

「い、いやなんでもない」

威圧感半端のないアリスにたじろいだ。


「エルフの森でだ」

アルベルトとアリスの魔力をどこにいようが探知できるように魔法を設置しているため、エルフの森でも見つけることができる。

「それで?」

「『もし逸れた場合は、目的地に先に行くように』だそうだ」


「つまり、先に聖教国に向かえということね」

「そういうことだ」

「わかったわ。なら行きましょう」

「いいのか?」

「だって、ここにいても何もできないんだから」

それもそうだな、とセナの同意した。


「ほんとにそれだけ?」

アリスはガルムに詰め寄った。

「ああ。それだけだ」

「・・・・・わかった」

アリスも納得し、3人は聖教国へ向けて歩き出した。



「ったく、鋭すぎんだろ」

ガルムは、3人が言った方を見て呟いた。

「暴食のやつを動かせたのは、奇跡だったな」

誰か強いやつで力を試したいと言われたため、奴の影に近づき情報を流した。

「だが、勝てるのか?」

まぁいいか。アルベルトの旦那がいいと言うなら。


「さてと、俺も向かうかな」




◆◆



ガルムが離れて少しした頃。


「ここでいいんだな?」

ベルゼの前には、岩壁の一部に見える遺跡のようなもの。

「はい。私には見えませんので、英雄の祠だろうと」

「そうか」

「行ってらっしゃいませ」


女は、ベルゼを送り出した。


「あなたの時代は終わりです」

女は、無表情でベルゼが向かった岩壁を見た。


()()()()()に合流しましょうか」




◆◆




アルベルトは、ラキナを乗せただただ歩いていた。


これでいいのだろうか。

遺跡とか聞くと、魔物がいっぱいいて、罠がそこらじゅうにあり、強敵がいてやっとのことで最新部にたどり着く。

それが、遺跡というものだろ。

だが・・・・・・・。


「なぁ、なにも出てこないんだけど・・・・」

「確かにおかしいの」

ラキナも不思議がっていた。


その時、これまでも何度か感じたことのある感覚が体を襲った。

「これは・・・・・大罪能力か?」

なんでこんなところに・・・・・。


「ん?もう一人いるようじゃの」

「あ、やっぱり?」

「しかもこの気配は、あの時の人間じゃな」

「え?」

「ほれ、先ほど話したろ」

てことは、ラキナが強いと言うほどの大罪保有者か・・・・・。


その気配は、()から感じる。

別のところから入ってきたのか?

「いや、入り口はあそこだけじゃ」

「あ、そうなの」

「この遺跡は、英雄の器に相応しい道のりが待っているのじゃ」

と言うことは、俺は何もなくてもいいと思われたってことか。


やがて、遺跡の()()()に辿り着いた。


「お?」

「・・・・・どうも」

同じタイミングで返り血を大量に浴びた大男が現れた。

その手には槍が一本。


「小僧、お前も英雄の器ってやつか」

「そうだけど」

すると男は、こっちをじっと見てさらに、にやけた顔となった。


「それに大罪能力者か。しかも複数」

「お前は?」

数までわかるのかよ。


「暴食だよ」




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