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恩師

気がつくとベットにいた、いてて…と身体を起こすとルーダが居た。「色仕掛けでのぼせちゃうとか、今後キツイんじゃないかい?」ルーダはニヤニヤしていた、いや、貴女みたいな可憐な人にあんな事されたら誰だってのぼせるから!と突っ込みたかったが心の中にしまっといた。


話しているとドアをノックする音が聞こえた、扉を開けるとそこにウールスが居た。「おお、ウールスさんか。どうしたんです?」「チルスさんが呼んでいるので起こしに来ました、ザウリスさんお身体には平気ですか?」「ああ、平気だ。心配ありがとうウールス。」「いえいえ、では先に行きますのでお早めに。一階のフロントで待ってますので。」ドアを慎重に閉めていった。


ルーダを連れフロントへ向かうとサーニャも居た。「ザウリスさん!昨日倒れたって大丈夫ですか?」「あ、ああ平気だ、安心してくれ。」この子は本当に純粋だ、記憶を無くしても。だからこそ護りたい。昨日のルーダの発言を思い出した。"サーニャとの進展"ただその文で混乱し、葛藤した。


「何かありましたか?」サーニャは首を傾げていた。「いや、何も無いよ。」ルーダはニヤニヤしていた。もう泣きそうになるからやめてくれ。いや、ほんと。少ししたらチルスが来た。「すまない、準備で遅れてしまった。まずのマルシオの家へ向かう、そこで転移門を開きそこから恩師の家へ行く。」そう言い、チルスは宿の女将に挨拶し、宿を出た。


「ザウリス達は"六王"を知っているか?」ザウリスが答えた。「初代宝石級冒険者達で構成されたギルド…までは知ってます。」「俺の恩師はその六王の一人だ。」皆驚愕だった、ん?と言うか初代宝石級冒険者って100年前の話じゃ…?「恩師は魔女で魔法のスペシャリストなんだ、だからこの記憶消失ももしかしたら治るかも知れないという考えだ、そしてザウリスの影との対峙だ。」


魔女!?皆驚愕していた。


もう一人の俺を抑制し自分自身でコントロール出来れば一層強くなるのではないか?ルーダが言うには色んなのを真似し、同じ効果を付ける能力だったらしい、それを習得出来たら相当強くなれるだろう、あのヴァンパイアも殺せるレベルにまで上がるのだろうか?



ーーそれでもまだ足りないだろうか?また葛藤してしまった。


「よし、ここがマルシオの家だ。」扉を開けるとそこに転移門の準備をしているマルシオの姿が見えた。「お、来ましたか!丁度転移門の準備が終わった所っす!」「ありがとうマルシオ、よしザウリス達は下に書いてある呪文の上に立ってくれ。」チルスの言う事に従い、上に立った。「よし、マルシオ。頼むぞ。」「了解っす〜!最上位魔法:転移門<ワールドテレポーター>」眩い光で包まれ、手で目を隠した。そして辿り着いたのは花や木に囲まれた小さな小屋だった。


チルスが先導し扉を開けた。「師匠!居ますか?」そこに居た人はーー魔女そのものだった。「おやまあ、可愛い息子よ、お友達を連れてどうしたんだい?」「サーニャという女の子の記憶消失を治してもらいたいんだ、その後にザウリスという男の人の精神治療を頼みたいんです。」「いいじゃろう、こっちへ来なさい。」サーニャとザウリスは目の前にあった椅子に座った。


「サーニャちゃんの職業、大聖導士は久々に見たのう。息子よ、何故記憶消失になったか教えてはくれまいかの?」チルスは事情説明をした。何故記憶消失したか、ザウリスの影の事も。「なるほどのう、胸の石を取られてしまったから精神が不安定になり、記憶消失してしまったんじゃな、ザウリス君はそれに怒り、もう一人の自分が出てくるようになったんじゃな?これなら治せるわい。」「本当ですか!?」ザウリスが大声で言った。


「ーーただし、サーニャちゃんは記憶を戻したら暫く動けなくなる。それでもいいのじゃな?」サーニャは頷くと恩師は続けた。「次はザウリス君じゃな?君は潜んだ影と精神世界で戦ってもらう、夢の中で戦うと言ったほうがいいかの?影に打ち勝つ事でその影をコントロールする事が出来るはずじゃ。しかし、精神世界のダメージは現実世界にも影響する。長時間の戦闘は死を意味する、短期決着をしなければならんのじゃ。覚悟は出来ておるのかの?」ザウリスは答えた。「当たり前です、その為にここへ来ているのですから。」恩師は笑った。「若いもんは元気じゃのう!回復魔法は現実世界でずっと唱えておくが、頼りにはしないように。」「分かりました、お願いします。」ザウリスは頭を下げた。



サーニャを守る為なら何でもする、ーーそう何でも。

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