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転生したけどチートとか無かったから努力で世界最強目指します!  作者: 敬礼 なろう・カクヨムで連載中
学園

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第43話 裏切者




 パンケーキを追加注文して、俺達は雑談をして時間を潰した。



「じゃ、また明日ね」


「また明日」


 寮には門限が設けられていて18時までに帰らないといけない。俺たちは学園に戻り、女子寮と男子寮へと行く分かれ道のところで解散した。


 歩いて男子寮へ戻り、自分の部屋へ向かっていると、俺は突然近くにいた男子に声をかけられた。


「金髪、そしてその無駄に整った顔・・・お前、白金クラスのリオン・ヒュードだな?」


 なんか知らないけど褒められたな。あまり自分の顔を見る機会とか無いから認識していなかったけど、俺ってイケメンなんだな。


「俺がリオン・ヒュードで合ってるけど、何か用?」


 一体何のようで話しかけてきたのか聞くと、俺の想定以上の言葉が返ってきた。


「噂ってやっぱり本当なのか?ユバル公爵の弱みを握るって、どうやったんだ教えてくれよ」


 本気で言ってるのか?こいつ。

 噂を信じているのはまあ仕方ないとしても、どうしてこんな考えに至るんだよ。


「そもそも、あの噂は嘘だ。脅してなんか無いし、弱みを握ってもいない。君は、自分が何をしようとしているのか分かってるの?脅迫罪は、下手をしたら死罪だってあるのに」


 この国での脅迫は、貴族ならば少なくても爵位の剥奪、程度によるが死刑だってあり得るのだ。何でそんなことをしようと思ったんだ?


「冗談だよ。俺のクラスメイトが君の噂を広めているからね、本当か気になって、確かめたんだよ。ここで俺を心配してくれたってことは、嘘もついてないだろうし、君を信じるよ」


 クラスメイトが俺の噂を広めている?つまり・・・


「君は金2クラスなのか?」


 俺は言葉から予測したことを確かめると、男子は肯定した。


「そうだよ。そこまで知ってるってことは、ミュレイさんからあのことを聞いたんだね?」


 どうやら、彼はあの出来事を見ていたようだ。


「うん、そうだよ。君は、君達金2クラスの生徒はデブリについてどう思ってるんだ?」


 これは、奴のことをそのクラスメイトから直接聞くチャンスだ。俺は、早速彼にデブリのことを聞いてみた。


「あいつはね、嫌な奴だよ。少なくとも俺はそう思うね。自分の家の格が高いからって威張り散らかして、最悪なことにその甘い汁を吸おうとしてる彼の取り巻きが彼のことを褒め散らかすんだ。そのせいで調子に乗って、子爵家の子供だからって俺をこき使おうとしてくる。学園のルールでは身分の差は無いものとされているけど、あいつにとってそれはただの飾り物さ」


 かなり辛辣だな。こき使われているらしいし、そうなるのも自然か。


「その取り巻きは何人いるんだい?実は明日の昼、奴に決闘を仕掛けて叩きのめすつもりなんだ。仲間がいるから、取り巻きがいるのなら同数揃えて同時に片付けようと思っているんだ」


 情報収集は欠かせない。奴の取り巻き程度なら簡単に片付けられるかもしれないが、不意打ちをされたら敵わない。


「協力は惜しまないよ。奴の取り巻きは4人。そのうち3人は大した実力もないゴマスリだけれど、残りの1人がうちのクラスでは実力が飛び抜けていてね。君達白金クラスには敵わないだろうけど、気を付けておくに越したことはない。そいつの特徴は飛び抜けて身長が高いから、一目で見分けがつくと思うよ」


 なるほど、参考になるな。そのノッポについては気に留めておくことにしよう。


「ありがとう、助かるよ。この情報を共有したいから、俺は上に行くね、じゃあまた明日」


俺は彼にお礼の言葉を告げ、部屋へ戻った。




部屋に帰ってきたが、リベルトはまだ戻ってきていない。


リベルトが帰ってくるまですることが無いので、いつもより時間が早いが、今日あった出来事を日記に記した。


朝はクラスメイトから嫌な視線を向けられたが、噂が本当か確認しにきたリベルトを説得して、それが和らいだこと。

今日から授業が始まり、明日からの本格的な授業が楽しみだということ。

昼休憩の時間では図書館に行って、ミューを追いかけたこと。その後リースに出会って喋っていたら怒られたこと。

体術の授業ではミューと密着してしまい、ドギマギしたこと。

放課後はミューと2人でカフェに行って仲良くおしゃべりしたこと。


濃密な1日だったと振り返りながら日記に記していると、リベルトが帰ってきた。


「やあ、ただいま。リオン君はもう帰ってきていたんだね。ミュレイ嬢とのデートは楽しかったかい?」


リベルトは俺がいることを確認すると、ミューとのお出掛けが楽しかったか聞いてきた。


「うん、とても楽しめたよ。デートじゃないと言いたいところだけど、婚約者同士2人きりのお出掛けだからデートになるのか、これは」


否定したかったが、他所から見れば完全にデートだったのか。これじゃ否定したくても無理だな。


「あはは、あんなに楽しそうに喋っていたんだから、デートじゃないだなんて言えないよ」


あれ?まるで見ていたかのような口調だな。


「ん?俺たちのことを見てたの?」


つい、気になってしまい俺はリベルトに聞いた。


「え?ああ。友人と一緒に歩いていたらね、偶然君たちを見つけたんだよ。外から見えるギリギリの場所で、一瞬だけだったけどとても楽しく会話をしていたように見えたんだ」


そうだったのか。外から見えない場所に座ったと思っていたがギリギリ見える位置だったんだな。

あまりそういうところを人に見られるのは好きじゃ無いからな、今度からは視線に気をつけよう。



そういえば、リベルトも部屋に戻ってきたんだし、明日の事について伝えておこう。


「そうだ、リベルト。伝えておきたいことがあるんだ。実はかくかくしかじかで・・・・・・」


 


 



 

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